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「為替」 米雇用統計受けてドル全面安116.30円→114.22円、原油2ヵ月半ぶり64.21ドル /ニューヨーク外国為替市場概況
「米雇用統計受けてドル全面安116.30円→114.22円、原油2ヵ月半ぶり64.21ドル」
ニューヨーク概況 2006年1月7日(土曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片
山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:57JST 「米雇用統計受けてドル全面安116.30円→114.22円、原油2ヵ月半ぶり64.21ドル 」
【ロンドン市場概況】
6日のロンドン外為市場では、米国の12月雇用統計の発表待ちで、取引手控えムー
ドが強く、大方小動きの状態になった。ユーロ・ドルは1.2087ドルから1.2104ドル
で、ドル・円は116円05銭から116円30銭で、ドル・スイスは1.2765フランから
1.2787フランで、ユーロ・円は140円29銭から140円65銭で取引された。ポンド・ド
ルがショートカバーとみられる買いで1.7516ドルから1.7565ドルまで上昇、ドル・
カナダも東京引け際の1.1625レベルから1.1678レベルまで買い戻しが進んだ。
【経済指標】
ユーロ圏・11月の失業率:8.3%(予想8.3%、10月8.3%)
独・11月の鉱工業生産:前月比-0.4%(予想-0.3%、10月+1.1%)
11月のOECD景気先行指数(カッコ内10月)
カナダ102.0(101.5)
ドイツ111.0(110.1)
日本101.6(100.5)
英国99.8(99.8)
米国105.0(104.3)
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:115円90銭、ユーロ・ドル:1.2104ドル、ユーロ・円:140円28銭、ポン
ド・ドル:1.7564ドル、ドル・スイス:1.2771フラン
【ニューヨーク市場概況】
6日のニューヨーク外為市場は、米12月の雇用統計で非農業部門雇用者の増加数が予
想を大幅に下回る水準にとどまったことからドルが全面安となった。ドル・円はス
ノー米財務長官の更なる人民元改革を求める発言を受けたユーロ・円絡みの売りも
手伝い、116円01銭から昨年10月17日以来の安値である114円22銭まで下落し、114円
40銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米雇用統計発表後に1.2090ドルから1.2185ドルまで上昇したが、ユ
ーロ・円絡みの売りに上値を抑えられ1.2150ドル前後まで軟化して引けた。ユー
ロ・円は人民元の更なる改革観測を受けた売りに押されて140円54銭から138円88銭
まで急落し、安値圏139円05銭前後で引けた。ポンド・ドルは1.7555ドルから1.7721
ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2781フランから1.2674フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は大幅上昇。OPEC産油量の減少観測が買い材料となり、昨年10月半ば以来
の高値水準まで上昇した。ロイター通信が伝えたところによれば、12月のOPEC加盟
国の産油量は前月比18万バレル減の日量2981万バレルとなり、昨年5月以来の水準に
落ち込んだようだ。米国からの需要低下や治安上の問題によって比較的に産油量の
多いサウジアラビアやイラクの生産が鈍化したことが全体の生産減少要因になった
模様。NYMEX原油先物価格(2月限)は一時64.15ドルまで上昇した後も強含み、
64.21ドル(前日比2.2%高)で取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は
+5.2%となった。
【通貨オプション】
ドル・円スポット相場は米12月非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回った事をき
っかけにドル売りが加速し115円00銭の重要下値支持水準を割り込んで114円22銭ま
で下落、昨年10月17日以来の円高となった。この動きを受けたオプション市場では
買い意欲が強く、変動率は1ヶ月物が8.900%から9.10%、3ヶ月物は8.625%から
8.875%、6ヶ月物は8.575%から8.675%へそれぞれ上昇した。
115円-120円レンジの下限を割った事からリスクリバーサルでは円コール買いの動き
が強まり、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.753%から+0.800%、3ヶ月
物は+0.800%から+0.900%、6ヶ月物は+0.875%から+0.925%へ拡大している。市場
では105円ストライク円コールの買いが目立っている模様。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。朝方発表された12月の雇用統計で非農業部門雇用者数変化が予
想を下回る10万8千人増に止まったことで、利上げの早期終了がほぼ確実になったと
の見方が広がり終日堅調な展開となった。セクター別では、エネルギーやテクノロ
ジー・ハード機器が上昇する一方で、運輸や家庭用品・パーソナル用品が軟調。ゴ
ールドマンサックスが投資判断を引き上げたことでヤフー(YHOO)やグーグル(GOOG)
が3%を越す上昇となった。既存店売上高が7%増となったスターバックス(SBUX)は小
幅高。予想を上回る決算を発表したアクセンチュア(ACN)が4.9%高となった。12月
の既存店売上高が好調だった家電小売のベストバイ(BBY)は8.3%上昇。ダウ構成銘柄
では、原油価格の上昇を受けてエクソン・モービル(XOM)が上昇。結局ダウは77.16
ドル高の10959.31、ナスダックは28.75ポイント高の2305.62で取引を終了した。来
週月曜日のアルコア(AA)を皮切りに、徐々に10−12月期の決算発表シーズンへと突
入する。投資家の視点もしばらくは、金融政策から企業決算へと移るだろう。
【経済指標】
カナダ・12月の雇用統計
雇用者増減数:前月比-2100人(予想+2.1万人、11月+3.1万人)
失業率:6.5%(予想6.4%、11月6.4%)
米・12月の雇用統計
非農業部門雇用者数:前月比+10.8万人(予想+20.0万人、11月+30.5万人←+21.5万
人)
失業率:4.9%(予想5.0%、11月5.0%)
【要人発言】
スノー米財務長官
「米失業率には低下余地があり、完全雇用の状態でない」
「連銀理事の空席の人員選出は現在行われている最中である」
「中国は更に前進的な人民元改革を行わなければならない」
「中国の経済成長見通しは8-10%」
「中国の成長は世界経済を助ける」
「イールドカーブの逆転にはかつての先見性はない」
「長短金利イールドカーブの水平化を警戒する必要はない」
「12月の米失業率は11月の5.0%から4.9%に低下し、更なる低下が可能である」
フィッシャー・ダラス連銀総裁(投票権無)
「生産性が3%水準を維持できれば、連銀は金利を上げずに高成長に適応可能」
「グローバル化は米国や他の中央銀行にとってインフレ抑制を後押しした」
「インフレへの警戒を継続させる事は中央銀行の義務である」
「財政赤字や保護主義はインフレ抑制するための高金利に繋がる」
ミネハン・ボストン連銀総裁(投票権無)
「これからの金融政策はより景気指標によるところが多い」
「FF金利は中立水準レンジの下限に近い」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 116.17 116.30 114.22 114.45
ユーロ・ドル 1.2092 1.2185 1.2085 1.2151
ユーロ・円 140.49 140.65 138.88 139.09
ドル・スイス 1.2779 1.2792 1.2674 1.2702
ポンド・ドル 1.7537 1.7721 1.7515 1.7706
株式市場:
NYダウ 10875.45 10968.84 10875.45 10959.31
ナスダック 2289.87 2306.72 2281.01 2305.62
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.545 4.562
米国債10年物 4.352 4.375
先物市場:
NY金先物 531.2 541.8 531.0 541.2
NY原油先物 63.40 64.45 63.40 64.21
シカゴ日経平均先物 16400 16430 16315 16445
(フィスコ) - 1月7日7時59分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060107-00000001-fis-brf