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(回答先: 反落=ロンドン株式 【時事通信】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 1 月 06 日 07:19:42)
株価背に明るく強気 財界新年パーティー
パーティー後の記者会見に臨む(左から)北城恪太郎経済同友会代表幹事、奥田碩経団連会長、山口信夫日商会頭=5日午後、東京都内のホテルで
各業界の経営者の06年の景気見通し
06年は、景気回復がさらに続くのか、デフレは終わるのか。5日東京都内で開かれた日本経団連など経済3団体の新年祝賀パーティーなどに顔をそろえた経営者からは、最近の株価上昇を背に明るい声が相次いだ。景気の先行きに加え、産業界の再編激化への対応や小泉政権を継ぐ政治リーダー選びへの注文の三つが、06年を占う経営者の話題となった。
●脱デフレ、大再編、小泉後継 06年キーワード
「民(みん)の力で、自律的かつ持続的な成長を確かなものにするという気概が必要ではないか」と、奥田碩・日本経団連会長は経済同友会、日本商工会議所と共催したパーティーで約1300人の出席者に呼びかけた。
●「2万円突破」
会場では、今年の景気の先行きについて強気の見通しが相次いだ。株価上昇について、次期経団連会長の御手洗冨士夫キヤノン社長は「日経平均株価は年末までには1万8000円に確実に上がる。希望的観測なら2万円台突破も」と話した。
みずほフィナンシャルグループの前田晃伸社長も「年間を通じて1万5000〜1万8000円で推移する。景気はじわじわと右肩上がりで回復する」とみる。
デフレ脱却の時期も注目を集めるが、JFEスチールの馬田一社長は「今年の後半ぐらいだろう」と分析。日本銀行が市場に資金を潤沢に供給する量的緩和政策を解除することについては「心理的な影響が大きいので、先走っても(解除しても)いいことはない」と慎重な対応を求めた。
柴田昌治・日本ガイシ会長は「ジャブジャブに余っている資金が多少減ったところで、実体経済には影響はない」と語った。
一方、いまの株価を「バブル」と断じたのはホンダの福井威夫社長。別の会場で開かれた自動車業界のパーティーで「自動車の販売にまでは景気回復の好影響が及んでいない。今年のキーワードは『体質強化』。浮かれちゃいられない」と戒めていた。
●話題の新顔も
経済3団体のパーティー会場では、企業合併・買収(M&A)で話題になった「財界新顔」の経営者や、投資ファンド幹部の姿も目立った。
経団連に昨年加入したライブドアからはフジテレビジョンとの提携交渉役だった熊谷史人取締役が出席。「M&Aはいままで通りやっていく。今年も規模を拡大していきます」と話していた。
やはり昨年経団連に入ったUSENの宇野康秀社長も「M&Aの仕組みが整い、新興企業もフェアに勝負できる社会になった」と意欲をみせた。
買収資金の出し手にも事業機会は増えそうだ。経済同友会の会員である、企業買収ファンドの米大手、カーライルの安達保・日本代表は「ファンドに対する理解が進んでいるという実感がある」。やはり同友会会員で、通称・村上ファンドを率いる村上世彰氏は、経営者が株価を高める努力をするようになったことを「上場企業の姿勢が変わった」と指摘した。
流通業界では昨年末、セブン&アイ・ホールディングスとミレニアムリテイリングが経営統合を発表。さらなる再編の行方について、セブンの鈴木敏文会長は「わかりませんね」と煙(けむ)に巻いたが、「流通業界は06年に大きく再編される」(大手スーパー首脳)との見方が有力だ。M&Aがさらにやりやすくなる新会社法が施行予定である今年も、「買収」「再編」が経済界のキーワードのようだ。
●外交には注文
小泉首相も首相として顔をみせるのは今回が最後。「景気回復の道のりをさらにしっかりしたものにするのが政治の責任」と自らの路線に胸を張った。経済界でも、「ポスト小泉」については小泉氏の経済改革の継承を条件に掲げる声が相次ぐが、外交では「中国、韓国などと関係が修復できる人」(渡文明・新日本石油会長)、「外交戦略を国としてしっかり持つべきだ」(小島順彦・三菱商事社長)との注文が目立った。
後継者の具体名については「安倍(晋三・官房長官)氏を温存せよ、という議論はナンセンス」(近藤剛・中日本高速道路会長)、「年齢的に若い」(羽鳥成一郎・エスエス製薬社長)、「あれだけ人気なんだから、ほかの人がやるのは難しい」(保険会社首脳)とマスコミ各社の世論調査の結果と同様、安倍氏人気が高かった。麻生太郎外相を挙げて「割とずばずばと発言するし、これから外交も重要なので」(出井伸之・ソニー最高顧問)との声もあった。
ただ「どの人がよさそうだというのではなく、どういう政策を掲げるかで判断したい」(北城恪太郎・経済同友会代表幹事)というのが、大勢のようだ。
http://www.asahi.com/paper/business.html