| ★阿修羅♪ > 国家破産44 > 182.html ★阿修羅♪ |
|
| Tweet |
(回答先: 平成18年1月1日 三菱東京ＵＦＪ銀行が誕生 【日経ネット】 投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 03 日 13:51:42)
三菱東京ＵＦＪ銀が始動−システムなどに課題、２−３年が正念場(２) (ブルームバーグ)
2006年1月4日(水)10時18分
１月４日（ブルームバーグ）：旧東京三菱銀行と旧ＵＦＪ銀行が１日に合併
して誕生した三菱東京ＵＦＪ銀行は４日から営業を開始した。銀行の生命線であ
るシステムの統合は遅れ、システム完全統合まで合併効果がフルに寄与しないほ
か、企業文化の異なる銀行の統合という課題を抱えながらのスタートとなった。
厳しい競争環境のなかで、今後２−３年が正念場との見方も出ている。
新銀行の本店では同日午前８時から、発足セレモニーを行った。畔柳信雄頭
取（三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ社長）は「合併効果をなるべく早く実
現し顧客、株主、社会へと還元していかなければならない責務がある」と抱負を
述べた。また、「欧米の一流銀行に劣らないような収益力を付けて世界に通じる
文字通りのグローバル・トップ５バンク入りを目指す」と強調した。
また、新銀行は同日午前７時から現金自動預払機（ＡＴＭ）の稼働を開始し
ており、「今のところ順調に稼働している」（畔柳頭取）という。
システム投資は完全統合まで二重投資になる恐れ
新銀行ではシステムが完全に統合するまで、全店舗で統一した商品やサービ
スの提供は難しい。日興シティグループ証券の野崎浩成マネジングディレクター
は、他行が情報技術（ＩＴ）面での積極的な投資を進めるなかで「戦略的投資の
出遅れ」を懸念する。システムが完全に統合しない段階でシステム投資に踏み切
ると二重投資となる可能性があるためだ。
銀行のシステムは預金や融資などを処理する勘定系、為替取引などを処理す
る市場系、顧客の個人情報を管理する情報系などに分かれる。銀行を支えるこう
した基幹システムは装置産業となっている。ＩＴを駆使して低コスト化を進める
など独自のシステム戦略を進めた新生銀行の八城政基会長も「システムは銀行の
生命力」とその重要性を強調する。
それだけに、合併効果を引き出すためにもシステム完全統合の早期実施は欠
かせない。しかし、三菱東京ＵＦＪ銀は合併時期を３カ月延期したことでシステ
ムの完全統合も当初予定の2007年12月末から遅れる見通しだ。みずほフィナン
シャルグループは合併からシステムの完全統合までに２年９カ月、りそなホール
ディングスも２年半をそれぞれ費やした。
ライバル行は収益強化の取り組み進める
４大メガバンクに集約された2001年当時は、各行とも巨額な不良債権を抱
えており、収益力強化よりも財務面の対応に追われた。だが、不良債権問題から
脱却した現在は、各行とも収益力の強化に向けた取り組みを進めており、三菱東
京ＵＦＪ銀が統合作業に手間取れば収益力の格差に直結しかねない。
ＵＢＳ証券の田村晋一シニアアナリストは、企業の資金需要が06年後半ま
でそれほど強くなく、薄い利ざやで貸し出しボリュームを確保して手数料収入で
稼ぐなど、増えないパイの奪い合いという厳しい収益環境が続くとの見方を示す。
そうした環境下において「新銀行は銀行内部の統合に時間を割かなければならず、
今後２−３年が正念場」と指摘する。
一方、新銀行については、格付け機関フィッチ・レーティングスが２日付で、
格付け見通しを「安定的」から「強含み」に変更した。旧行合算ベースの資産・
資本の質は良好であるとみている。外貨・円建て長期格付けは「Ａ−」を据え置
いた。また、米格付け機関のムーディーズが昨年12月30日、長期無担保債務格
付け「Ａ１」を新たに付与、銀行財務格付けの見通しを「ポジティブ」にするな
どと発表している。
記事に関する記者への問い合わせ先：
東京 鈴木偉知郎 Ichiro Suzuki isuzuki@bloomberg.net
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=04bloomberg31a4tA.YwJcNEA
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。