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(回答先: ロシア、ガス供給停止 / 対ウクライナ / EUも懸念 (しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2006 年 1 月 03 日 10:43:54)
2006年01月03日01時17分
http://www.asahi.com/international/update/0102/005.html
ロシアから欧州への主な天然ガスパイプライン
天然ガスの値上げをめぐるロシアとウクライナの交渉が難航していた問題で、ロシア側は1日、交渉が決裂したため、ウクライナ向けの天然ガス供給を停止した。ユーシェンコ政権の親欧米路線へのロシアの不満があると見られており、米国やドイツがロシアの対応を批判した。欧州諸国でガス供給の減少など、影響が広がったためガスプロムは2日、欧州向けの供給を補填(ほてん)する方針を明らかにした。
ロシアの独占企業ガスプロムは、ウクライナ経由のパイプラインで欧州10カ国以上に天然ガスを供給している。同社は1日、供給量全体の約4分の1、ちょうどウクライナ国内消費分に相当する量を削減した。この中には、中央アジアのトルクメニスタンからロシア経由でウクライナに入る分も含まれているという。
ガスプロムは2日夕の記者会見で、欧州への影響の広がりを避けるために、日量9500万立方メートルのガスを追加供給すると発表した。欧州への供給低下について、ガスプロムは「ウクライナが不法に抜き取った」としている。ウクライナ側はこれを全面否定している。
ウクライナでの影響はまだ出ていないが、AFP通信などによると、フランスのガス業界は2日、「最大30%の供給量が減った」としているほか、オーストリア、ハンガリー、スロバキア、クロアチア、ルーマニア、ポーランドなど10カ国近くの供給量が減った。ドイツでも供給に変調がでている。
供給停止についてウクライナ外務省は1日、「ロシアはウクライナ経済を不安定化させるため脅迫しようとしている」との声明を発表。ロシア外務省も同日、「内政をコントロールするために外敵を作り出そうとしているように見える」とウクライナを非難した。
米国務省のマコーマック報道官は1日の声明の中で「エネルギーを政治的圧力に使うことに深刻な疑念を抱く。市場価格への移行は時間をかけるべきだ」と、ウクライナ側の姿勢を事実上支持した。ドイツのグロス経済・技術相も2日、テレビのインタビューで「ロシアは責任ある行動をとらなければならない」とロシアを批判した。
欧州連合(EU)は天然ガスの約4分の1をロシアに依存しており、うち8割近くがウクライナ経由で供給されている。EUは4日、緊急の担当者会合を開く予定だ。
ユーシェンコ政権は、04年暮れの「オレンジ革命」で欧米の支援を受けて誕生した。先月14日、1000立方メートルあたり50ドルだったウクライナ向け価格を06年から4倍以上値上げするとのガスプロムの通告に対して、ウクライナ側はユーシェンコ政権への政治的圧力だと反発していた。