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半導体大手、需要復調で増産 正月返上フル稼働
東芝など半導体大手各社は、需要回復に対応するため、年末年始も多くの工場をほぼ連日稼働させる。前年末は在庫調整が続いていたが、携帯音楽プレーヤーなどの記録媒体として使用されるメモリーや、携帯電話向けの液晶駆動ICといった製品の需要が復調し、各社が増産に動き出した。(大柳聡庸)
東芝は、携帯音楽プレーヤーやメモリーカードなどに使用されるフラッシュメモリー(電気的に一括消去・再書き込み可能な半導体メモリー)を製造する四日市工場(三重県)を十二月三十日から一月五日まで連日稼働させる。
また、デジタル家電向けなどのシステムLSI(大規模集積回路)を手掛ける大分工場(大分市)でも最先端ラインについて十二月二十九日から一月四日まで連日稼働させる。冬季休暇を返上して生産することで、需要の増加に対応する考えだ。
日立製作所と三菱電機の半導体事業統合会社であるルネサステクノロジは、保守点検を行うため二−五日間の停止があるものの、液晶駆動ICなどの需要拡大を受け、国内七工場での稼働率を前年に比べて引き上げる。
NECエレクトロニクスも、需要の回復を受けて稼働率を引き上げる。液晶駆動ICなどの生産を手掛ける子会社のNEC九州(熊本市)と、NEC関西(滋賀県大津市)では当初、保守点検のため五日間程度の停止を予定していたが、これを二−三日に短縮する。
NEC山形(山形県鶴岡市)の最先端ラインについても、前年と同様に元日を除いて連日稼働させる。そのほか、富士通は最先端LSIの二生産拠点を連日稼働させる。DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)専業のエルピーダメモリも、年末年始は東広島市の生産子会社で連日稼働する。
電子情報技術産業協会によると、半導体を含む電子デバイス(部品)の平成十七年の国内生産は、十六年後半から始まった電子機器の在庫調整が響き、前年比7・8%減の六兆二千八百九十五億円になる見込み。だが、フラッシュメモリーなどを中心に半導体の需要が回復し、十八年の国内生産は、同2・7%増の六兆四千五百七十五億円と、プラスに転じると予測している。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/30kei003.htm