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2006年07月29日(土)朝日新聞
http://www.asahi.com/
降格経験者が農水次官に BSEで処分、小林氏が内定
農林水産省は28日、農水省の石原葵(まもる)事務次官が退任し、後任の次官に小林芳雄水産庁長官が昇格する人事を固めた。8月1日の閣議で了承を得て発令する。
小林氏は01年9月、国内で初めての牛海綿状脳症(BSE)感染牛が確認されたとき、畜産業界を所管する生産局長として混乱を収拾できず、責任を問われて02年1月に総括審議官に降格された。05年6月には、牛肉偽装事件を主導したとされる大手食肉卸「ハンナン」から農水省職員が飲食接待を受けた件で、監督責任を問われて訓告処分を受けている。
降格などの処分を受けた官僚がトップの座に上り詰める人事は中央省庁では珍しい。
【事務次官】
小林 芳雄氏(こばやし・よしお)東大卒、73年入省、生産局長、官房長などを経て、05年7月から水産庁長官。56歳。
【水産庁長官】
白須 敏朗氏(しらす・としろう)東大卒、74年入省、生産局長などを経て、05年7月から官房長。55歳。
【官房長】
井出 道雄氏(いで・みちお)東大卒、75年入省、総括審議官などを経て、05年9月から経営局長。56歳。
【経営局長】
高橋 博氏(たかはし・ひろし)東大卒、77年入省、食糧部長などを経て、06年1月から総括審議官。52歳。
【消費・安全局長】
町田 勝弘氏(まちだ・かつひろ)東大卒、76年入省、官房審議官などを経て04年7月から畜産部長。52歳。
辞職 (事務次官)石原葵▽(消費・安全局長)中川坦
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