★阿修羅♪ > 狂牛病・遺伝子組み換え・鳥インフルエンザ12 > 423.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060325-00000039-mai-soci
<フォアグラ>鳥インフルエンザ発生、輸入停止1カ月
鳥インフルエンザの発生でフランス産のフォアグラが輸入停止となって1カ月が過ぎた。日本は世界有数のフォアグラ消費国だけに、このまま停止措置が長引けば、貿易摩擦の火種になる恐れがある。【小島正美、パリ福井聡】
世界の主な輸出国はフランス、ハンガリー、イスラエルの3国だが、実はピンチなのはフランス産だけではない。昨年約50トンを輸入したイスラエル産も4月末から輸入が止まる。こちらは国内で「動物虐待」の批判が強まり、生産そのものが禁止になったのだ。昨年約380トンを輸入したフランス産の輸入停止が続くと、あとは同330トンを輸入したハンガリー産だけになる。
◇貿易摩擦、火種の恐れ
フォアグラ料理で知られるフレンチレストラン「ランス・ヤナギダテ」(東京都港区)はフランスから冷蔵で空輸していたが、輸入停止でハンガリー産に切り替えた。柳舘(やなぎだて)功料理長は「ハンガリー産もうまいが、やはりフランス産にはかなわない」と話し、「このままハンガリー産の独占が続くと高騰するのでは」と心配している。
とはいえ、冷凍ものに限れば、フランス産も在庫はある。食材商社のアルカン(東京都大田区)は「半年程度は大丈夫」と言い、早期の輸入再開を期待する。
むしろ販売側が頭を痛めているのは、消費者心理だ。家きん肉を小売店などに卸す鳥新(東京都板橋区)の磯田孝義社長は「今あるものは何の問題もないのに、敬遠されてしまう」と語り、レストランやデパートがフランス産の仕入れを控える現状に苦慮する。
そこにまた、新たな難問が降ってわいた。「ワクチン接種」の問題だ。
フランスでは鳥インフルエンザの発生を防ぐため2月下旬、南西部のランド県で一部の業者たちがカモ類にワクチンを接種した。日本は「ワクチン接種国(地域)は鳥インフルエンザの汚染国(地域)」とみなして、接種国からの輸入も禁止している。「ワクチンを接種すれば感染の発見が遅れ、ウイルスが発生していても見逃される恐れがある」(農水省)との理由だ。
これに対し、仏フォアグラ生産者協会のマリ・ピエール・ぺ事務局長は「日本は誤解している」と反論する。協会によると、業者がワクチン接種しているのは、野外飼育している一部の優良品種だけで、感染を覚知できるよう群れの何羽かは接種していないという。
同事務局長は「感染発見が遅れることはない。また、優良品種以外は室内飼育でワクチンは接種しておらず、室内・野外とも安全だ」と主張。米政府は感染地の東部アン県以外からの輸入は止めていないこととも照らし合わせ、日本の対応に疑問を呈す。
欧州連合(EU)内では、既にイタリアが6年前からワクチン接種で実績を上げ、オランダでも接種が始まった。このままだとワクチン接種を盾にした日本側の輸入禁止に対し、「貿易障壁だ」との反発も予想される。
【ことば】フォアグラ ガチョウやカモにトウモロコシなどの穀類を強制的に食べさせて作る、肥大化した肝臓。フランス料理の高級食材で、キャビア、トリュフと並ぶ世界の三大珍味の一つ。2月24日、フランスで七面鳥が鳥インフルエンザに感染したため、日本政府はただちにフランス産家禽(かきん)肉の輸入を停止した。
(毎日新聞) - 3月25日12時42分更新
▲このページのTOPへ HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え・鳥インフルエンザ12掲示板