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2006/02/20 07:11
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060220&j=0047&k=200602205934 から転載。
【新得】道立畜産試験場(十勝管内新得町)が、牛海綿状脳症(BSE)の原因とされるタンパク質の一種の異常プリオンを、現行の検査より1時間以上早く検出する方法を開発した。全頭検査の1次検査時間が短縮されればより早く市場に食肉を出荷できる。米国産牛肉の輸入再開問題などで「食の安全」に対する関心が高まっており、実用化が期待される。
BSEは異常プリオンが脳や脊髄(せきずい)などに蓄積され、発症する。現在一次検査として採用されているエライザ法(免疫生化学検査)は、脳や脊髄を細胞破砕器で細かくした液に、酵素を加えてタンパク質を破壊。この酵素で破壊されない異常プリオンを免疫反応で変色させて検出する。一方、同畜試が開発した検査方法は、異常プリオンの検出に、近年、量産化できるようになったホタルの発光酵素「ルシフェラーゼ」を利用したのが特徴だ。
脳や脊髄を砕いた液にプリオンが付着する磁性粒子を加え、磁石でプリオンを集め、プリオンの「純度」を高める。さらに、抗体を持たせて異常プリオンに付着するようにしたルシフェラーゼを添加し、発光強度を測定して異常プリオンの有無を調べる。
ルシフェラーゼは発光までの反応時間が従来の免疫反応による変色時間より短いため、これまで二時間−三時間半かかっていた異常プリオンの検出時間が、四十五分に短縮できる。粉砕などの前処理を合わせた検査時間は、従来の四時間−四時間半から二時間四十五分になるという。
また、ルシフェラーゼは感度が高いため、異常プリオンの量が少なくても反応する。
牛肉は、全頭検査の結果が出るまで市場に出せないことから、検査時間の短縮で食肉処理から流通までの流れが円滑になり、鮮度が質を左右する内臓などをより早く出荷できるようになる。
実用化するまでにはさらに、実際にBSEに感染した牛を使った実験を重ねる必要があるが、同畜試遺伝子工学科の尾上貞雄科長は「食肉の処理がスムーズになるのはもちろん、検査の省力化にもつながる」と話している。
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