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2006年2月18日(土)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-02-18/2006021801_01_0.html
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■解説
■輸入再開合意根本的な欠陥
日本向け米国産牛肉にBSE(牛海綿状脳症)の危険部位の脊柱が混入した問題は、輸入再開条件などの「日米合意」に致命的な欠陥があったことを示すものです。
米農務省は食肉検査官が、危険部位除去を確認するから安全だとして説明してきました。しかし、米農務省の調査報告は「他の認定業者の業務や検査システムに弱点はない」と指摘。今回は特殊なケースだとして、検査官の再教育などで済ませようとしています。米政府の責任は、具体的に明らかにされていません。
一日約五千頭の牛を解体する米国の大規模な食肉処理場では、わずかな検査員で、日本向け米国産牛肉から危険部位除去、生後二十カ月以下という条件順守の保証はあるのか――その疑問は残ったままです。
調査報告書は、牛肉輸出業者と米農務省の検査官が、日本向けには危険部位を除去しなければならないことを知らなかったと指摘しました。今回を米政府が「特殊なケース」と見ている限り、根本的な再発防止策となりえないことは明らかです。日米でBSE対策の根本的な基準の違いがある以上、日本と同等のBSE対策の基準で米国産牛肉の安全を確保するための輸入再開条件の根本的な見直しが不可欠です。(宇野龍彦)
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