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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060125-00000010-san-intより引用
平壌で昨年12月、鳥インフルエンザ流行 人感染も
金総書記 訪中時、支援要請か
北朝鮮の平壌市内で昨年十二月、鳥インフルエンザが流行し、人にも感染していたことが二十四日、分かった。政府筋が明らかにした。農村部でも昨年九月ごろから発生していたとみられており、深刻な事態に陥っている可能性がある。金正日総書記は抑制・防止策の徹底を指示し、先に極秘で中国を訪問した際、支援と協力を求めたとの見方が強い。
平壌市内では昨年末、万景台区域八骨洞▽大城区域龍南山周辺▽光復街の計三カ所で、ニワトリなどが鳥インフルエンザに感染。軍などが出動し、ニワトリの処分や消毒に追われたという。
この時期に少なくとも女性一人が感染し、平壌市内の赤十字病院に入院した。トリから人への感染とみられ、ウイルス変異による人から人への感染は確認されていないという。感染者がどの程度にのぼっているかは不明だ。
こうした事態を受け、金総書記は今月、自らの名前で朝鮮労働党、政府の関係各機関に、鳥インフルエンザの抑制・防止の徹底を指示した。首都平壌での発生を深刻に受け止めているとみられる。
金総書記は十日から九日間にわたり、極秘に訪中した際、北京市内の幹部用病院「人民解放軍三〇一病院」で検査を受けたとの情報もあり、鳥インフルエンザの感染検査だった可能性も指摘されている。北京での胡錦濤国家主席との会談では、鳥インフルエンザ対策が議題に取り上げられたとされ、中国側に支援と協力を求めたとみられる。北京では十七日から、鳥インフルエンザ対策を協議する国際会議が開かれ、計十九億ドルの資金確保などを決定してもいる。
北朝鮮国内では、農村部などで昨年秋ごろから鳥インフルエンザが発生していたとみられている。公安当局によると、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の在日本朝鮮人科学技術協会(科協)幹部が昨年九月、鳥インフルエンザに効果のある抗ウイルス薬「タミフル」を、アタッシェケース十個分、北朝鮮に持ち込んだという。
北朝鮮の人権問題などを告発してきた非政府組織(NGO)「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」の代表、李英和関西大教授は、「こちらでも同様の情報を確認している。国内の経済・食糧危機がさらに深刻化する可能性が高いだけでなく、周辺地域への被害拡大の危険性もある。北朝鮮政府は即刻情報を開示し、抜本的な対策を講じるべきだ」と話している。
(産経新聞) - 1月25日2時55分更新
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