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各国の対策は?【2005年11月11日 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20051111ik09.htm
変異によって感染力の強い、人の新型インフルエンザが出現すれば、世界規模の大流行を招くことは確実だ。WHOは2005年5月、各国に「対策計画」を作ることを勧告している。
またWHOは、新型インフルエンザの出現に至る過程を六つの段階に分け=別表=、各段階の目標を示した。新型インフルエンザによる人の被害やパニックを最小限にとどめるため、対策を世界共通の理解としたいと考えている。
新型インフルエンザ対策で最も注目されるのは、ワクチンの開発と抗ウイルス薬の備蓄だ。ワクチンは製造まで、早くても3〜4か月かかる。薬はインフルエンザ治療に使われる「タミフル」(一般名オセルタミビル)が有効とみられるが、欧州で鳥インフルエンザが確認され、一気に品薄となった。ワクチンや薬の確保は重要だが、ある程度、新型が流行することを前提にした国内対策が必要だ。
厚生労働省は昨年、2500万人分の薬を備蓄するなどの基本指針を策定していたが、今秋の状況も踏まえ、先月28日に対策推進本部を設置した。WHO勧告に沿った政府全体の行動計画は月内にも策定される。
WHOの分類では、現在は第3段階に該当するという。薬の確保や治療する医療機関の指定、ワクチンや薬を国民に配分する際の優先順位の決定、診断や治療ガイドラインの整備、相談窓口の設置など、対策推進本部で検討を進めている。
第4段階に入ると、流行地への渡航自粛勧告や入国者の健康診断などの水際対策が中心となる。第5段階では、ワクチンの接種が始まり、薬の流通を監視。患者の指定医療機関での治療や、集会の自粛要請などの拡大防止策も発動する。
第6段階になると通常のインフルエンザ並みに患者が増え、普通の医療機関での診療やワクチン接種が行われる。第4段階から第6段階に至るまで、いかに時間を稼ぎ、体制を整えるかが課題だ。
先月末にカナダで開かれた初の鳥インフルエンザ対策の閣僚会議では、行動計画が約40か国でしか策定されていないことが判明。各国が行動計画の策定を急ぐ一方、新たな治療薬の開発や各国間の情報交換の重要性などが確認された。
一方、途上国で新型対策に必要な医療体制を整えるには巨額の資金が必要になる。薬やワクチンを融通する体制も未確立で、途上国には失望感が広がった。
新型の発生を防ぐため、現在の鳥インフルエンザの拡大を食い止めることも重要だ。鳥インフルエンザの発生をいち早く発見し、鶏を処分したり、周囲を消毒したりして被害を最小限に抑えるほか、鶏舎を野鳥と接触させない構造にすることも必要だ。
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