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またまたお粗末なプロパガンダ映画、 007カジノロワイヤルを酷評する
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投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2006 年 11 月 19 日 07:45:38: d/vusjnSYDx0.
 

昨日封切りされた007カジノロワイヤルを見てきたが、予想通りの駄作であるのみならず、フライト93に次いで、これまたお粗末なプロパガンダ映画であることが判明した。まず「テロリストに資金を提供するプライベートバンカー」なる触れ込みで、Le Chiffreなる悪党(クリストファー・ウォーケンの出来損ないのような軽い悪役)が登場する。これがボンドの敵役だが、この悪党は911直前に航空会社株の先物取引でボロもうけした張本人だとされているところが笑わせる。本当にぼろもうけしたのは、シティとウォール街で偉そうにしている紳士気取りの悪徳・人非人投資家であることは、多少なりとも情報に通暁した人であれば、誰でも知っている周知の事実である。それをあえてこのLe Chiffreなる悪漢が一人でやったかのように罪をかぶせられているのである。この映画の中でもバカの一つ覚えのように、ある航空会社の株を先売りしてから、その会社の旅客機にテロを仕掛けてボロ儲けしようとしてボンドに妨げられる。

実際には特定のデリバティブに出資したうえで、爆弾テロを仕掛けたり、かわいそうな技術者の首をチョン切ったりして株価や石油価格を操作し、濡れ手に粟のボロもうけをしているのは、繰り返しになるが、偉そうに乙にすました投資銀行のボスやオーナーどもである(むろんこの映画の制作にも出資している可能性大)。

このようなインチキなプロパガンダを見ると、昨今グリフィン教授をはじめとする、911真相追及運動(日本では何と言っても阿修羅の貢献が大きいが)が世界的にじわじわと浸透しつつある中で、米国人のほぼ半分がブッシュ政権が怪しいと考えるに至っているなどの状況に、真犯人連中が相当あせっている様が見えるようで実に滑稽である。

おまけにMI6が世界中でテロの総元締めとなっていることなど、知っている人にとってはこれまた周知の事実であるにもかかわらず、相変わらず爆弾魔のテロリストをやっつけるために、世界のヒーロー、ジェームズ・ボンドが大活躍するというストーリーには大笑いである。否、ジェームズ・ボンドの原作者イアン・フレミングが大投資銀行財閥の御曹司(むろん赤盾とも密接な関係を持っている)であったことを考えると、007シリーズ自体が、MI6のテロ活動を隠ぺい・美化するための文化プロパガンダの一環であった可能性さえ否定できない。

主演のダニエル・クレイグは一生懸命やっているのはよく分かるのだが、所詮はジャガイモのような顔で(と言っても演技力は決してお粗末ではないのだが)、初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーと比べると、やはりランクが違うといわざるを得ない。最初の2作「ドクター・ノオ」と「ロシアより愛をこめて」で初めて見たジェームズ・ボンドの水際だったダンディーぶりは今でも語り草となっている! ジェームズ・ボンドはイートン校に学んだことになっているのに、ダニエル・クレイグのボンドはリバプール訛りの典型的労働者階級のアクセントから抜けきれないのも無理がある。実は初代ボンドのショーン・コネリーもエジンバラ・アクセント丸出しの台詞だったのが、彼の場合は野生味の中に、一種の品格があったためにあまり問題にはされなかったようである。ダニエル・クレイグのボンドは大変な筋肉質で、それが売り物らしくしばしば裸の場面が出てくるが、筋肉のつき方が何かこう道路工事人夫と言うか、せいぜいサッカー選手といった風情である(ダニエル・クレイグはサッカー選手かコーチを演じたら最高のはまり役となるだろう。)。歩き方からして豹のようにしなやかに歩くコネリーのボンドとはやはり雲泥の差といわざるを得ない。劇中ボンドがホテルの駐車場で、駐車場管理人と間違えられるシーンがあるが、やはりジェームズ・ボンドがこれでは困るのである。

ボンドガールのエヴァ・グリーン(名前からすると例によって99%間違いなくユダヤ・コネクションで抜てきされたものだろう)も全く色気がない。フライト93を激賞していた御用映画評論家は今回も、この映画がプロパガンダ映画であるためその筋の肝いりがあったためであろうが、大変な誉めちぎり方であった。このグリーンを極度に魅力的な女優と評していたが全くよく言うよ、である。顔色が悪くて化粧のノリが悪いというのは、女優として第一歩ができていないというべきであろう。おまけにやせぎすで全くセクシーとは程遠いと言わざるを得ない。

もう一つ、ボンドの腕にチップを埋め込んでモニターするという設定が、この映画の中で初めて行われている点も見逃せない。人間ロボット化による管理社会の到来を宣言しているようなもので全く吐き気がする。

それでもアクションシーンなどはそれなりに見るものもあるし、まあ暇だったら見に行ってもいいのではないかという程度の映画である。

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