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>>〈 戦争・殺人・残虐行為 〉
――人間を戦争に駆り立てるものは何でしょうか。
「獣性が霊性を凌駕すること、そしてその動物的激情を満足させたいという欲求です。霊性が野蛮な状態では弱肉強食の原理しか通用しません。従って闘うということが通常の状態となるのです。霊性が発達するとともに争いを引き起こす原因が少なくなります。それだけ闘争が少なくなり、仮に闘争が避けられないことがあっても、その闘争の中にも人道的行為が見られるようになります」
――地球上から戦争が無くなる日が来るでしょうか。
「来ます。正義というものを理解し、神の摂理を実践すれば、戦争は無くなります。その時は人類がみな兄弟であるとの理解が行きわたるからです」
――神は何のために戦争を必要と認めたのでしょうか。
「自由と進歩のためです」
――戦争によって自由がもたらされるというのであれば、敗戦国が往々にして隷属させられる結果となるのはなぜでしょうか。
「隷属といっても一時的なことです。それを神が許すのは隷属の状態にうんざりさせて、自由へ向けての急速な進歩を促すためです」
――殺人はいかなるケースでも極悪な罪でしょうか。
「神は常に公正であると申し上げたつもりです。何事につけ、行為そのものよりも、その行為に出る動機ないし意図を審判なさいます」
――正当防衛であれば許されますか。
「絶対的な必要性があった場合にのみ許されます。攻撃を仕掛けられて、我が身を守るために相手の生命を奪うのは、やむを得ないことです」
――戦争における殺人行為にも責任を負わされるのでしょうか。
「命令によって戦わされている以上は責任は問われません。が、戦争によく見られる残虐行為には責任が問われ、人道的行為にはそれなりの報いがあります」
――残虐行為に駆り立てる心情は破壊的本能と関係があるのでしょうか。
「破壊的本能の中でも最も悪質なものです。破壊が必要になることはありますが、残虐行為が必要になることは絶対にありません。邪悪な心情が生み出す結果です」
〈 死刑制度 〉
――人間界の法律から死刑制度が消える日が来るでしょうか。
「いずれ消えることは間違いありません。それが成就されれば人類にとっての大きな進歩を画することになります。霊性が啓発されるにつれて、地球上の全土から死刑制度が無くなります。人間が人間を裁く必要が無くなるからです。もっとも、ずっと先の話ですが……」
――死刑制度が文明国から消えるということは、文明が開けない時代には必要悪だったということでしょうか。
「必要悪という用語は適切ではありません。人間は他に良い方法が見つからないとすぐに必要悪だと決めつけます。霊性が開発されるにつれて正しいことと正しくないこととの分別が明確になってきます。そして無知な時代に正義の名のもとに行った誤った慣習をやめます」>>
http://www5e.biglobe.ne.jp/~spbook/shisou/shisou-3b-6s.htm