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(回答先: いちいちごもっともだと感じました+トヨタ危機 投稿者 ぷち熟女 日時 2006 年 7 月 20 日 16:22:19)
トヨタ叩きについては、日本の基幹企業を叩いて弱体化させようという勢力とか、純粋にトヨタの問題点を改善すべきとか、色々な勢力が関わっているのかなと思っています。私はこの問題は基礎知識が決定的に欠落しているので申し訳ありませんがよく分かりません。
>成田も用地的に無理があるのに「ジャンボ就航のため」などと言いながら滑走路を延長しているか、する段取りになっていますね。
成田は本当に機能性の低い設計・構造になっており、これまででも充分危険性は認識されているので、キャリアによっては成田を避けているところもあります(アラブ首長国連邦のものなど。スチュワーデスから聞きました。「成田への着陸は危険なロシアンルーレット」と内輪では言われているそうです。設計が悪い上に離着陸が超過密なため)。
私が耳に挟んだ話では、成田空港は安全性についてはかなり高く、少なくとも羽田よりはずっと安全であると操縦士に評価されているとのことです。
理由は、
1.成田はA滑走路が4000mと羽田の3000mに比べて非常に長く、この滑走路を使える場合は離陸失敗・着陸失敗などの場合にも滑走路を飛び出す(オーバーラン)事故が起きにくいとのことです。また、成田への着陸ルートは40km以上の一直線であり、羽田空港に北側から進入するルートでは東京湾上で急カーブした直後に着陸するのと比べて難易度が低く、安心して着陸できるとのことです。自動車を車庫入れするときに、直線でまっすぐ進むのと、急カーブしながら入れるのとの違いに似てるのかなと思います。
2.羽田空港は中部地方の山岳地帯に近いため、冬の季節風の強い時期になると、静岡から伊豆を経て神奈川に至る西南西の風と、群馬から埼玉を経て東京に至る北北西の風がまともにぶつかり合う場所に位置します。冬場に気象庁のアメダスの風向・風速データを見るとわかりますが、羽田空港では強い北風と強い西風が短い時間でめまぐるしく入れ替わることがあります。その様な時には、滑走路の離着陸方向もめまぐるしく変化するので、混雑が酷くなりますし、急な風向の変化は事故の危険を非常に高めます。一言で言えば、羽田空港は空港の立地としては決して安全ではないのです。
それと比べ、羽田空港より東に離れている成田空港では、群馬経由の季節風と静岡経由の季節風の風向の違いが小さく、羽田空港ほどめまぐるしく風が変化することはありません。
3.実際に羽田空港では逆噴射や日航123便などの多くの事故が起きていますが、成田では大事故は一度も起きていないはずです。これは成田の安全性の高さを示していると思われます。
4.成田空港の離着陸回数は、欧米の混雑空港(ロンドンやシカゴなど)の同規模の空港と比較すると圧倒的に少なくなっています。羽田空港についても同様のことが言えます。日本政府は「大型機と中型機の比率が半々に近く、大型機の後の乱気流に中型機が巻き込まれるのを防ぐため」と主張していますが、空港管制の方法を見ても、欧米の混雑空港で行っているように前の飛行機が滑走路を離脱する少し前に後の飛行機の着陸を認める手法を取らず、前の飛行機が滑走路を完全に離脱してから後の飛行機に着陸許可を出しています。更に、伊丹や成田では騒音問題のため夜間の離発着が規制されていますが、同様に市街地にあるロンドンヒースローやフランクフルトと比較するとその制限時間がかなり長くなっています。
5.アラブ首長国の飛行機が成田を避けていることはないと思います。成田に就航していないのは、日本政府の許可が下りないためか、あるいはアラブ諸国便に好都合の深夜に成田が閉鎖されていることが理由と思われます。
これらの私が耳に挟んだ情報から考えると、従来の日本の空港行政は故意に首都圏の空港(かつては伊丹の国際線も)の離発着可能便数を抑制していたと考えられます。その理由が何かは想像するしかないのですが、米国は航空協定上、日米関係上、ほとんど無制限に日本に国際線を就航可能であることから、米国の巨大な航空会社から日本の航空産業を守ることが目的だったのかなと思っています。仮に首都圏で空港の離発着可能便数が増えた場合、その枠は米国系航空会社が大部分を占めてしまうことでしょう。アジアから北米に向かう途中にあり先進国である日本は、アジア北米間便の経由地点として適した場所にあり、現にユナイテッドやノースウェストなどは成田をハブとして利用することで日本発着の航空客を大量に奪っています。
米国の世界覇権が消滅するであろうタイミングで成田空港の第二滑走路が2500mに延長され、羽田も滑走路が増えて便数が増え、更に関西でも関西空港の滑走路増設・神戸空港と関西空港の一体運用で利便性が増すのは偶然ではないと思います。米国の属国ではなくなり、米国の圧力で空港の離発着枠を米国に占領されることがなくなるので、安心して空港容量を増やせるのだと思います。
その様な観点から見ると、実は成田空港の過激派、かつての伊丹空港の騒音問題訴訟は、日本政府が米国の国際線増便要求を断る為に演出していたものである可能性もありえます。