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(回答先: 北朝鮮の外交のどこが合理的ですか? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 7 月 16 日 17:42:24)
かつてヒトラーは「生活圏確保」を公約にして政権を奪取したが、政権奪取直後はベルサイユ体制の足枷で、ドイツは「生活圏確保」に必要な軍備を持てなかった。そこでヒトラーはドイツ軍をいかにも強大であるかのように見せかけ、他方イタリアの領土問題や英仏の厭戦気分に付け入る形でドイツ包囲網を分断し、オーストリアやズデーデンランド、チェコなどを奇跡的手腕で手に入れることができた。
と書いてみると、ヒトラーを金正日を置き換えれば、北朝鮮外交はかつてのドイツ外交との共通点が見られる。つまりテポドンや核開発で自国の軍備を強大に見せかけ、他方反米を共通項にしてロシアと関係改善した上、韓国を北包囲網から脱落させ、アメリカの孤立を見切って強硬策を仕掛ける。こと恫喝に関する限り、北朝鮮の外交は合理的である。(日本が北朝鮮と話しても無駄なのは、日本の外交音痴やひょっとすると「平和主義」のためなのか、北朝鮮にまともな外交相手とみなされていないのであろう。だからと言って、日本がアメリカの言いなりに強硬策に走ってもろくな事にはならないだろうが。)