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近代化とは、階級や地域という固定枠を破壊し、金融と国家秩序がそれに取って代わっていく過程であった。
一例を挙げるならば、
江戸時代には、身分制度と関所制度があった。
身分制度は、階級を固定し、関所制度は、住居地を固定するものであった。
余剰者は、地域内に於いて、処理(間引き、人身売買)されていた。
近代化によって、身分制度や関所制度といった固定化要素がなくなると、
人々は、金融と国家秩序に身を委ね、よりよい条件を求めようとするが、
その自由主義化故、一定数の余剰(失業者など)が生じる。
その余剰を保護するための制度、社会保障制度などが、不可欠となる。
日本においては、官僚機構による計画経済的な政策を
こうした余剰者の発生を押さえるために、採用していた。
近年、叫ばれている、新自由主義は、計画経済的な要素を後退させたいという意図を持っている。