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「週刊新潮」2006年7月20日号の39頁から貼り付けます。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
(貼り付け開始)
時効「女教師殺害男」が問われる1億8000万円訴訟
「時効」の意味を問う裁判が、6月27日、結審した。刑事、民事共に時効が成立した殺火事件で、訴訟がが起こされるのは非常に稀。遺族は「償いに時効があっていいのか」と訴えている。
04年8月、千葉県に住む68歳(当時)の男が、"26年前に警備員として勤務していた小学校で女性教諭を殺害した"と、警視庁綾瀬署に自首。男の供述通り、以前住んでいた足立区の自宅床下1・4メートルの土の中から石川千佳子さん(29)=当時=の遺体が発見された。男は殺人、死体遺棄で書類送検されたものの、殺人事件としてはすでに時効(15年)また、民事による損害賠償請求権も不法行為から20年で消滅するとされている。
しかし、昨年4月、石川さんの弟二人が「殺害行為と遺体の隠匿行為を一連の不法行為と見て、遺体の発掘時を行為終了時として起算すべきだ」と、男を相手に約1億8600万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたのだ。
「男が自首するまで、姉は特定失踪者のリストに入っており、殺人か否かもわからなかったのです。刑事の時効はともかく、そんな状況の中、民事で損害賠償請求権を行使し得るはずがない」(弟の雅敏さん)
当時、警察の調べに対して、男は「廊下で石川先生とぷつかりそうになった際、先生が何か言いながら持っていた黒い鞄で殴りかかってきたので、首を絞めてしまった」
と供述していた。が、裁判では、同僚の教師が出廷し、「石川さんは、控えめで声を荒らげることはなかった」
と証言。他の教師ともトラブルを起こしていたのは、むしろ、男の方だったという。男は体調不良を理由に一度も出廷することはなく、陳述書で
「自分は(創価)学会員だが、先生方は共産主義が多く、主義主張の違いから、弁当に睡眠薬や毒物を入れられたり、有毒ガスをまかれたり、嫌がらせを受けていた」とし、さらに
「石川先生の霊が見え、自分に"ごめん"と言うと消えていった。自分の勘違いだけで先生を手に掛けたわけではなかった」と自己弁護に終始した。
「後に姉は全裸で埋められていたことも知りました。私たち遺族の苦しみは増すばかり。なぜ、被告だけが、"時効"の恩恵を受けるのでしょうか」(弟の憲さん)
注目される判決は、9月26日に言い渡される。
(貼り付け終了)