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以下に、秀逸な書評の一つとAmazon読者評価を転載させて頂きます。
私の見たところですが、読者の相対的評判は、やや低めなようです。
Amazonでの、評価は1〜3 平均で2
私自身が評価するとなると”2”ぐらいのところです。
この本は、良い部分と悪い部分を兼ね備えており、
悪い部分が上回っているように思われます。
それがなぜなのか、ということについて考えることは多くの収穫を生むように思います。
:検索方法
google で 「自分以外はバカの時代」と検索。
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http://www.bk1.co.jp/product/2646600/review/438792
他人を見下す若者たち (講談社現代新書)
速水 敏彦著
税込価格 : \756 (本体 : \720)
出版 : 講談社
サイズ : 新書 / 214p
ISBN : 4-06-149827-4
発行年月 : 2006.2
利用対象 : 一般
発送可能時間 :
内容説明
やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている−。教育心理学の研究データが示す新しい日本人像を紹介しつつ、その変化の最も根源的な要因を追究する。
コメント・書評
何よりも酷いなあと思うのはこの著者が「こうやって証明する」という努力を欠いていること
バントでホームラン
2006/06/06 11:01:39 評価 ( ★マーク )
★
著者の述べる「仮想的有能感」という理論(理屈?)に関しては、非常に面白いと思います。
ただし、です。この書でそれが証明されたか、と言えばそうではないですし、著者の言うように「現代の若者」にその傾向が見える、というのもこれまた全く証明されていません。
この書で何が一番問題なのか、と言えば、著者が全く調べる努力をしていないところにあるでしょう。「感情を拾い集めて現在のそれと比較する、客観的かつ妥当な方法はない」という著者の言葉は確かです。しかし、だからこそ、客観的に調べられる部分はできるだけ調べなければならないのに、それを全く行っていません。
まず、「仮想的有能感」に関して言うのであれば、本書で示されるデータで、10代と50代を比較した場合は著者の言う通りになります。しかし、20代と40代では逆転してしまいます。40代の方が「仮想的有能感」を抱いている、ということになるのです。著者の言うように「若者ほど」というのであれば、50代より40代が、40代より30代が、30代より20代、20代より10代、と「仮想的有能感」が強くなるグラフが出来あがるはずですが…。勿論、仮にそうであったとしても、社会経験の積み重ねによって「有能感」が減って行くとか、他の解釈も成り立つわけで「現代の若者特有の現象」とは言えないのですが、それ以前の問題と言えましょう。
さらに、この書で問題が多いのは、その「仮想的有能感」という話が出てくるまでの部分かも知れません。そこに至るまで、著者は様々な伝聞を元に誹謗中傷を繰り広げてしまいます。
例えば第1章にある「感情日記」の実験。中学生247名に、一日の感情を記してもらって、その傾向を探る、という実験なのだが、この書で示されたデータでは、その中で「分析するには、一定の量が必要」として、細かく記した48名だけを分析した結果を出す。しかし、これを読む限り、感情の起伏の激しい2割だけを抽出した結果というのを一般化できるものなのだろうか?
さらに、高校の中退者が楽天的、などと言う辺りに至っては醜悪以外の言葉が見つからない。著者は、「世の中を甘く見ている傾向があるから」とか何とか言うのだが、全て著者が「想像しただけ」に過ぎないのである。「なぜ楽天的なのか?」なんて、実際に高校を中退した若者に聞いてみれば良い。それをサボって、想像だけで述べるはただの怠慢です。
と、こうやって述べると、こう思えてきます。「根拠も無いのに他人を見下し、自分を肯定する」という「仮想的有能感」に当てはまるのは著者自身じゃないかだろうか、と。
この書評はいいと思った・・・
現在の投票 はい:13人(100%) いいえ:0人(0%)
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http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061498274/
カスタマーレビュー
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評価3 帯に価値あり, 2006/9/20
レビュアー: えめふろ - レビューをすべて見る
「最近の若者は他社を軽視することによって生じる偽者の『仮想的有能感』を有している」、という発想そのものは、確かにそうなのだろうなぁという気はしますが、著者が認めるように、実証的研究に裏付けられた見方ではありません。「のかもしれない」「のではなかろうか」を連発した思いつきの羅列はちょっと疲れました。本の帯に書いてあるマンガ「THE3名様」を知るきっかけになったのが、一番の収穫でした。
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評価1 いつの時代も、というだけの気が, 2006/9/19
レビュアー: うたかた - レビューをすべて見る
最近、70年代の「フーテン」と呼ばれる若者について当時つくられたドキュメンタリーを見る機会があった。
この本をたまたま読んで、そのドキュメンタリーの内容と要旨があまりに同じなので驚いた。
つまり、いまから30年以上まえも、若者は個人主義の中で連帯感をなくし、他者を尊重しなくなり、無責任になり、根拠もなく未来を楽観的にとらえている、と言われていたのだ。
つまり、豊かで、平和な時代の若者は、いつの時代もこんなものだということではないだろうかと感じた。
それ以外、なんの発見もない書だった。目新しいデータも説もなし。それこそ何十年も前から大人がなげいてきたことを「自説」として言っているだけって感じで。著者自身も言っているがデータ不足すぎる。ツッコミ多かったけど、2ちゃんねるユーザーがTVドラマ見てないって…。このTVドラマ低視聴率時代に、それが何なんだろ?しかし一応、研究論文のようなポーズをとってしまっているため、読み物としても面白くないし…。むむ。
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評価2 考察としては面白いと思います。, 2006/9/16
レビュアー: isidro-parodi (茨城県守谷市) - レビューをすべて見る
著者が提案する「仮想的有能感」という概念を援用すれば、
身近にいる後輩たちの思考や言動にある一定の理解が得られる気がしました。
しかし、この「仮想的有能感」はどこから来たのでしょうか?
過去と現在を比較したときに生じる偏差から導き出した現象学的な考察にすぎず、
少し無責任な気がしました。
新書という形式では難しいのかもしれませんが、戦後日本史を加味した考察を加えてほしかったです。ミシェル・フーコーみたいな知識人はやっぱり日本にいないということか。
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評価2 ある程度、読んでみてから買えばよかった。, 2006/9/13
レビュアー: 幸田 (地球) - レビューをすべて見る
タイトルと挿絵で購入してみたが。。。
読み進もうという意欲が次第に薄れ、途中で読むことをやめてしまった。
統計とか分析とかいいから、例え話とか、実体験とか、時にはマンガとか表紙のノリで行ってほしかったな。
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評価3 現状分析で終わっていいものか…?, 2006/9/7
レビュアー: 飛田カオル (滋賀県大津市) - レビューをすべて見る
「自分以外はバカ」の時代! というキャッチコピーに目を奪われて、思わず手に取ってしまった。タイトルだけ見ると「最近の若いヤツは…」と印象をつづっただけのボヤキ本に思えるが、中身はきちんとした調査に基づいた心理分析で、なかなか読み応えがあった。筆者が定義した、他人を見下す原因となっている「仮想的有能感」についても、なるほどと思う。自分にもあてはまるところが、あるかもしれない(若者の範疇に入る年齢ではないが)。
特に、スヌーピーのキャラクター、チャーリー・ブラウンとルーシーを例えに使った説明は分かりやすかった。
しかし、この類の本全般にいえることだが、「じゃあ、どうすればいいの」という視点が弱いと思う。こういう本を手に取る人は、現状分析だけでなく、そんな現状をどうしたら変えられるか、そこを求めているのではないだろうか。
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評価1 他人を見下す若者たち, 2006/9/6
レビュアー: アニ横 (愛知県犬山) - レビューをすべて見る
私も帯漫画の風刺に惹かれ購入した。中身はこれまで指摘されてきた内容ではあったが、無自覚な人々に伝えるには良い形式だったと思う。
しかし読み手が病んでいると素直に受け取れない本であろう。
酷評が多いがそれだけ人々は病んでいるということか・・・。
さて私もその一人だったが、二度読んでみると少し感想が変わった。
確かに中盤のくだりには疑問に感じる面を残すものの、危機感をもって対処しなければならないことは肯けるし、被害者感情では何もかわらないこと。
人は進化しなければならないという意図は同じだ。
著者も感じているだろうが、共感を呼ぶコミュニケーション作りをこれから
研究しなくてはならないだろう。
ちなみにタイトルは「他人を見下す世代連鎖」とした方が共感をよべたのでは
なかろうか?
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