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□“40年で石油は枯渇”の大ウソ。 [PJニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2448404/detail?rd
“40年で石油は枯渇”の大ウソ。
【PJニュース 09月15日】− 石油をめぐる話題が多い。「アブラに浮く文明」という人もいるほど現代社会に石油は欠かせない。だが石油事情への浅薄な認識のまま、必要以上の危機意識が創生さるのは極めて問題だ。今日も今日とて、ある会合では日本を代表する某団体の理事長殿、話しのついでに「石油は40年で枯渇」と聴衆相手に喝破されていた。いやはやご丁寧にもパワーポイント付きである。
石油は有限の資源である。そのことに間違いはない。だが石油や天然ガスの埋蔵量は毎年変わる。これは常識である。通常石油などは「可採数量」と「埋蔵数量」で表せられている。勿論、国際基準に準じてのことだ。私は石油販売業で1963(昭和38)年から38年間働いた。入社直後に教えられたのは、「石油は30年〜35年位で枯渇」するとのことだった。その後は毎年の春、新入社員教育で「石油諸問題」を担当。同じように「石油はアト30年」と言いつづけたが、後半になって、「これはアテにならない数字」と教え込んだものである。
手元に石油資源の枯渇に関する資料がある。長文、かつグラフ付きの解説書だ。といってここで数字を示すつもりはない。その理由は簡単。「常に現在の石油消費量から見れば」という但し書きがつき、「常に数字は変化する」からである。代替エネルギーの開発速度はさほど早くないとはいえ、欧米諸国ではバイオ燃料の混入はすでに実用化済み。私が入社した当時、この国の原発はわずかに東海原子力発電所だけ。それも国産1号炉に火が点ったころだった。だが今ではどうだ。原電を語らずしてエネルギーは語れない。原電の危険度をどう勘案してもだ。
ついでながら「未確認埋蔵量」という代物がある。あるいは確認されていても、現在の技術では掘削、精製できなかった多くの油田や、エマルジョンタイプの大油田も世界各地に点在する。嬉しい話題は何といってもメタンハドレート。石炭は「燃える石」といわれ、石油は「燃える水」と称されたが、メタンハイドレートは「燃える氷」と呼ばれる。メタンを水の分子で囲った状態のため、一見コオリ状に見えるせいだろう。
この物質の世界最大の埋蔵地こそ日本近海。日本は世界最大の産油国になる日が近いのかも知れないのである。ただしその掘削方法と貯蔵方法と、大量のメタンが一気に気化した場合の地球規模での環境への影響が課題だ。これらの解決が“現状では”不十分。同時に近未来への希望を繋ぐ。夢膨らむエネルギー資源地帯に我々が住んでいることに関心を払い、東シナ海海上油田や竹島への関心を高めねばならないということなのだ。
原油が高騰するにつけ、こうした“未知の資源”の開発が促進される。一時的に需給バランスが崩れても人々の生活が極端に変化することなどありえない。“40年で石油が枯渇”するなど話のアヤでしかない。危機感を募らせるだけの石油事情など毛頭信じてはならない。素人であれ専門家であれ、わが国のエネルギー事情に触れるならば、近海での資源保護こそ話題にせねばならない。地球は「アブラに浮く文明」。だが何時までも「アラブに頼る文明」でないことも確かなのだから。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 今藤 泰資【茨城県】
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2006年09月15日06時40分
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□メタンハイドレート [フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ]
メタンハイドレート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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メタンハイドレートとは、メタンを中心にして周囲を水分子が囲んだ形になっている物質である。大量の有機物を含んだ土砂が低温・高圧の状態におかれ結晶化している。 見た目は氷に似ているが、火をつけると燃えるために「燃える氷」と言われることもある。ほとんどが海底に存在するが、地上の永久凍土などで発見される場合もある。 日本近海は世界最大のメタンハイドレート埋蔵量を誇ると言われ、このため日本のエネルギー問題を解決する物質として考えられているが、メタンハイドレートは固体であるため液体である石油とは違い、(石油が枯渇していない現状とも相まって)採掘にかかるコストが販売による利益を上回ってしまう。 そのため現段階では商売として成立せず、研究用以外の目的では採掘されていないのが現状である。ただし地球上から石油が枯渇した場合、日本は世界最大のエネルギー資源大国になると言われている。 また、1立方メートルのメタンハイドレートを解凍すると164立方メートルのメタンガスに変わる。石油や石炭に比べ燃焼時の二酸化炭素排出量がおよそ半分であるため、温暖化対策としても有効な次世代エネルギーである。
海底のメタンハイドレート
(状況によって異なるが、おおむね)大陸棚が海底へとつながる、海底斜面内、水深1,000~2,000メートル付近での、地下数百メートルに集中する、メタンガス層の上部境目に多量に存在するとされている。通常は、高圧下でありながら、凍った水分子の、篭状の結晶構造に封じ込められている。
前述のとおり、石油資源に換わるエネルギー源として期待される一方、海中に湧き出したメタンが、さらには、空中に達することによって、地球温暖化の一因になっていると考えられている。メタン自体が大気中に放出された場合、二酸化炭素の20倍もの温室効果があるとされている。しかし二酸化炭素が大気中で分解されるのに50年から100年程度かかるのに比べて、メタンは12年程度で分解される。
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採取方法の課題
潜水士が作業できない深海に存在することから、低コストでかつ大量に採取することは技術的に困難である。採取方法によっては、大量のメタンハイドレートが一気に気化し大気中に拡散、地球温暖化に拍車を掛ける恐れもあり、慎重に検討すべきと指摘する研究者もいる。
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発見の歴史
* 天然ガスのパイプライン内にできる、ガスハイドレート(周辺構造は、メタンハイドレートとほぼ同じ)という現象や物質自体は、1930年代に確認されていた。
* 1960年代には、永久凍土内で、天然ハイドレートの堆積層が発見された。
* 1970年代に至って、海底において大量に存在する可能性が予測され、実際に計測が行われた。
* 1996年、アメリカ合衆国内の海底において発見され、具体的研究が進められる。
* 2000年 南海トラフでメタンハイドレートの存在を確認。
* 2006年 東京大学や海洋研究開発機構の研究グループによると新潟県上越市直江津港沖合30km付近に海底上(水深約900メートル)に露出しているメタンハイドレートを確認。 海底面上にあるのは東アジア初。
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原因
メタンガスが海底付近で大量に発生する原因は、海底火山の活動と、有機物(生物)の堆積が主である。
特に、メタンハイドレートに関しては、メタンの構造(CH4)の炭素原子(C)が、C12主体であることから、「有機物の堆積」に起因しているとされている。(海底火山活動に起因する場合は、メタンの炭素原子は、同位元素であるC13となる。)
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外部リンク
* メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム
http://www.mh21japan.gr.jp/japanese/
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