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9・11:ペンタゴン77便「バンザイ飛行機」説の「お手上げ状態」
この投稿は下にある拙稿の続きで、
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http://www.asyura2.com/0601/bd45/msg/704.html
9・11ペンタゴン「77便だった」説に見る“怪奇超常現象”(写真と図解中心)(1)
http://www.asyura2.com/0601/bd45/msg/705.html
9・11ペンタゴン「77便だった」説に見る‘怪奇超常現象’(写真と図解中心)(2)
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●この投稿は、上の(1)で採り上げました物理学者Jean-Pierre DesmoulinsのサイトにあるB757型機ペンタゴン突入の説明に対する論駁を目的としています。理屈っぽい文章が延々と続きますが、ご辛抱の程を。
(参照)Pentagon 2001 / 9 / 11 : the fraud !
http://www.earth-citizens.net/english.html
Desmoulins氏は自らのHPで、ペンタゴンが公表した「77便突入ビデオ」は、ペンタゴンが偽の画面を公表することで真相隠しを行っている、と論じています。
(参照)ペンタゴン・ビデオの分析についてのページ
http://www.earth-citizens.net/pages-en/im-1stlev.html
http://www.earth-citizens.net/pages-en/im-2ndlev.html
この分析については一つ一つさすがに科学者であり、ここまで厳密に詰めていかなければ真相を論じることはできないな、と感心します。ここでは多くの目による検証に十分に耐えうる分析・検討が行われており、もし「77便」が公表どおりに突っ込んだとしたら決してあのビデオのようには映らないことを論証しています。
ビデオによると「飛行物体」の軌跡と「排ガス」は地面にほぼ水平であり、照明塔の先をかすって突っ込んできた「77便」である可能性はいずれにせよ皆無です。
ところが、そのうえでDesmoulins氏は、これはジム・ホフマンのグループと軌を一にしているのですが、あのビデオはミサイル説という「トンデモ陰謀説」の方に世論を誤誘導するためのデッチ上げだ、と結論を出します。このあたりからもう支離滅裂になっていきます。
救いようが無いのは、ペンタゴンEリング外壁と柱の破損状態が「77便(B757型機)」と一致しない重大問題を、『目撃証言』を元にして、両翼が機体本体から離れてクルリと前方にひっくり返って「バンザイ状態」でペンタゴンの狭い穴から入って消えた、という「ウルトラQ」をひねり出す点です。(これ、結構根強い説なんですよね。)
この77便「バンザイ飛行機」説はWTCの「パンケーキ」説に相当するものですが、NISTなどの政府系研究機関や学者たちはこれには決して口を出しません。何か言ったら『終わりだ!』と知っているからです。その代わりにこのDesmoulins氏のような「独立系」の研究者がその「広報担当」を務めるような構造になっているようです。
この「バンザイ飛行機」説の論駁では、相手が政府系ではないので、「パンケーキ」に比べると少々張り合いの無い欠点がありますが、しかしこんなトンデモがまかり通って「ペンタゴン77便だった説」が世間で通るようでは、この世は地獄に向かってまっしぐらです。この「バンザイ飛行機」はコテンパンにやっつけておかねばなりません。
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●では、その「バンザイ飛行機」説について、具体的に見てみましょう。まずは相手の言い分を十分に聞いておかねばなりません。
(参照)Impact simulation :which plane type is it ?
http://www.earth-citizens.net/pages-en/dam-traj.html
まず、以前の私の投稿でも採り上げた写真に少しプラスしてご覧ください。次に挙げる9枚の図は757型機激突シミュレーションです。それぞれのUrlをクリックしてください。
(図1)http://www.earth-citizens.net/damage/avantAttaque.gif
「77便」激突前の状態です。それぞれの番号は次を指します。
1と7は建設会社のトレーラー。2は金網のネット。3は空調の排気設備で黒い点線は地下の配管。4はケーブル・ロール。5と6はジェネレーター(発電用のトレーラー)で、5は発電機のある場所、6はジーデル・エンジン。8は駐車中の黒いバンで、飛行機の激突は避けたが後で燃え上がった。9は駐車中の白い車で、飛行機の激突は避けたが後で燃え上がった。10は柱の列。11は激突の後で崩壊した部分。
また柱の番号にも注目しておいてください。
(図2)http://www.earth-citizens.net/damage/impact737.gif
この絵は「77便」(B757型機)ではなく、やや小ぶりのB737型機を参考までに登場させたもので、両翼の先っちょがやや苦しいところですが、それでも757よりはましです。実際にB737を想定している人もいるようです。
(図3)http://www.earth-citizens.net/damage/impact757-1.gif
B757がジェネレーターにぶつかる直前。ジェネレーターについては『9・11ペンタゴン「77便だった」説に見る‘怪奇超常現象’』の(2)を参照してください。
(図4)http://www.earth-citizens.net/damage/impact757-2.gif
ジェネレーターに右エンジンが衝突後。機体や航路に影響なし。機首がペンタゴンに突っ込む。
(図5)http://www.earth-citizens.net/damage/impact757-3.gif
機首が壁面に突っ込んで速度が落ち、慣性の法則で翼の後方が機体から離れ始める。機体は衝撃で最初の方向からやや右回転(反時計回り)を始める。
(図6)http://www.earth-citizens.net/damage/impact757-4.gif
右の翼が外壁(柱は20、21、22)にぶつかって折れてしまう。
(図7)http://www.earth-citizens.net/damage/impact757-5.gif
右翼の付け根部分は完全に建物の中に入り込む。左翼は大きく前に。
(図8)http://www.earth-citizens.net/damage/impact757-6.gif
機体はさらに回転して、左翼がほとんど壁に並行の状態でぶつかりかける。
(図9)http://www.earth-citizens.net/damage/impact757-7.gif
左翼が建物の中にもぐり込む。
上の(図3)〜(図9)は、本当は17枚あるうちの7枚で、先ほどの“Impact simulation :which plane type is it ?”のページでそれを全部連続して見る事ができます。(残念ながらこれを直接リンクする方法が分かりません。)このページの上から3分の2ほどのところにある薄い青色で囲まれた画面で、下に付いている[>]を押さえていただくと「77便」衝突の連続イメージが出てきます。なお以後にこの画面のことを引用する際には(連続イメージ)と呼ぶことにします。
Desmoulins氏はこの17番目の画像の後で尾翼が折れて、18〜21の柱のある2階から4階までの部分に当たった、ということにしているようです。
尾翼については次をご覧ください。
http://www.earth-citizens.net/pages-en/dam-top.html
ここにある図解付きの写真はコピーができないようになっています。このページの下から4分の1ほどの所にある写真を見てください。黄色い線で尾翼が横向きに壁にぶつかっている図が書かれているものです。
これで次の写真(2枚:下は拡大図)にある
http://0911.site.voila.fr/pentagonxox5.jpg
http://0911.site.voila.fr/jason2.jpg
尾翼が激突した場所にさしたる傷の付いていないことを「合理的」に説明できるとしています。たしかにDesmoulins氏が「尾翼をぶつけた」箇所には壁の一部に奇妙なマークも見られるようです。次をご覧ください。
http://www.earth-citizens.net/facade/sw9.jpg
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●Desmoulins氏がこのような論考を行った理由として、『目撃証言』を基に「77便」激突を検討してみたい、という意思があったようです。そこで“Impact simulation :which plane type is it ?”の最初に書かれてある『目撃証言』をご紹介します。
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@Penny Elgas氏の『証言』
《…その1秒の間、私の脳は流れ込んだアドレナリンに溢れ、私はすべての出来事を超スローモーションで観察しました。…機体は、壁に激突した場所で、建物の中に熔けて入ったように見えました。私は機体が壁にぶつかるときに煙がその周りを取り巻いているのを見ました。それは壁に接触した場所で機体を取り巻く輪のように見えましたし、何フィートもの厚さに見えました。跡から気付いたのですが、それはたぶん飛行機とコンクリートの激しく渦巻いて散る小片だったのです。激しく渦巻く煙の輪は機体の最上部で始まり、同時に左右の両側を包んで下面まで下がりました。そしてそこで煙の輪がお互いに交差してまた上の方に上がっていったのです。次にそれは再び以上の動作をもう一回だけ繰り返し始めました。同時に私は火を見ました。それは煙の中で大きくなっていきました。その時点で翼はペンタゴンの中に消え去りました。そして次に私は爆発が起こるのを見て、飛行機の尾翼が建物の内部に滑り込んでいくのを見ました。》
ATom Hovis氏の『証言』
《最後の1分間で飛行機は水平飛行しているかのようでした。そしてそれは建物の中に真っ直ぐに入っていきました。両翼は、あたかも弧を描いて行くように機体から離れて、建物の側面に開いた飛行機の胴体の幅よりやや広めに見える穴から離れていきました。突入口は非常にはっきりとしており(次の写真の)天井が落ちて機体の残骸に入るほどでした。》
BFrank Prost氏の『証言』
《飛行機の右の翼がジェネレーターをバターでも切るように通り抜けました。スターボード・エンジンはセメントの壁の下の方に当たり粉々に飛び散りました。》
CTim Timmerman(パイロット)氏の『証言』
《私は窓の外を見ていました。私は集合住宅の角にあるペンタゴンを見下ろす16階に住んでおり、だから見晴らしはとてもよいのです。…/…私はそれがその真正面にぶつかるのを見ました。それはビルに激突したようには見えませんでした。大部分のエネルギーは地面にぶつかる際に消えました。しかし、私はその先端部が大破するのを見ました。私は両翼が前の方に飛んでいくのを見て、そして次に巨大な火炎がすべてを飲み込みました。それは恐ろしいことでした。それはアメリカン・エアラインのボーイング757だったのです。疑う余地はありません。それは私のすぐそばのことであり、窓のすぐ外に見えたようなもので、そしてヘリコプターから見たもののようでした。実際そうだったのです。》
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いかがでしょうか。私は翻訳しながら笑いをこらえるのが大変でした。このような『証言者』がいることが、おそらくペンタゴン最大の怪奇超常現象でしょう。こんな『証言』に真っ正直に取り組もうとするDesmoulins氏は大変な人です。もっとも、それをまた真面目に採り上げる私も相当なものですけど(笑)。
さて、以上のイラストとこのサイトの説明を読んで、この「バンザイ飛行機」説への論駁開始といきましょう。
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●【第1ポイント:『目撃者証言』の支離滅裂!】
『目撃証言』重視は、シオニスト「真相解明」グループを始めとして、「ボーイングだった」説を狂信的に唱える者達に共通しています。彼らはまず『目撃証言』を取り上げ、その『証言』に合わせて『合理的に??』事実を解釈しようとします。「物理的事実が先」ではなく「人の言葉が先」なのですね。(「ホロコースト」論争を思い出しますが・・・。)
「人間ウソつく、自然法則ウソつかない」!
@のPenny Elgas氏の『証言』は物理学者よりもむしろ精神病理学者が研究対象にすべきでしょう。BのFrank Prost氏の『証言』に関しては前回の拙稿で「ジェネレーター」の項目をご参照ください。
両翼が《あたかも弧を描いて行くように機体から離れて》いくのを見たAのTom Hovis氏と《両翼が前の方に飛んでいくのを》見たCのTim Timmerman氏という驚異的な『目撃証言』が飛び出しますが、ぜひともお二人の動体視力を調べていただきたいものです。Timmerman氏はパイロットのようですから素人よりは動体視力も良いのでしょうが、ただ「77便」の地面への激突を『目撃』しているようです。さあ、このお二人がご覧になったという翼の動きを、人間が肉眼で見ることが可能なのでしょうか。
Desmoulins氏は公式見解に倣って「77便」が秒速200メートル以上のスピードで激突したとしています。0.1秒で20メートルです。もちろん激突後は速度が落ちていくはずですが・・・、何せ機体からブッちぎれた数個の屑鉄が飛んでいって「出口の穴(Exit Hole)」を開けるためには、それなりの猛スピードが最後まで保存されなければなりませんので・・・、あまり大きな速度の減少は強調できませんわナ。
先ほどのシミュレーションからすると、機首が突っ込んで翼が機体から離れていくのが確認できるまでにどれくらいの時間がかかるでしょうか。先ほど述べた(連続イメージ)には参考のスケールが描かれていますのでこの作業には便利です。
(参照)http://www.earth-citizens.net/pages-en/dam-traj.html
この、下から3分の1のところに水色で囲まれた(連続イメージ)の画面があります。下のUrlをワープロ画面か何かにコピペして、このサイトを阿修羅とは別に呼び出し、投稿の文章と付き合わせながらご覧になった方が分かりやすいでしょう。
なお、翼が機体から離れて前進する速度は、慣性の法則で飛び出すのですから元々の機体速度を超えることはありません。また当初の飛行速度では、20メートル(およそ機首から翼の付け根くらいまで)で0.1秒、5メートルで0.025秒です。
まず、右翼エンジンがジェネレータの上部を切り取るのに掛かる時間は? 0.01〜0.02秒でしょうか? 《バターを切り取るように》ジェネレーターを右翼が通り過ぎるのを見たBのFrank Prost氏は『神の目』でも持っているのでしょう。
ところで右翼がクルリと前方に回転するだけの余裕は、時間的にも距離的にも、全く存在しません。Desmoulins氏のシミュレーションでも右翼が半分で折れて飛んだことにしています。機体からわずかに離れた状態から先の半分が折れるまでに(連続イメージの11〜13:図5〜6)せいぜいが0.02〜0.03秒かな? しかし実際には翼の残骸は何一つ残っていませんので、壁に当たった瞬間に粉末状に「蒸発」して飛び散ったことになります。この『トンデモ』については後で説明します。
それ以降、付け根側半分が壁に激突する(連続イメージの13:図6)までに、速度は少し落ちていますから、まあ0.03秒程度でしょうか。しかしここにはジェット燃料が満載されていたはず。ペンタゴン公表ビデオによると衝突直後から物凄い爆発の火炎が上がったことになっており、目が眩んでとても翼など見えないでしょう。あのビデオでは飛行物体の姿が見えずにいきなり火炎が上がったようですが、(連続イメージの14:図7)の時点はすでに見えていない可能性が高いように感じます。
さてさて、すると「右の翼が開いていった」ことがどのように確認できますか?? これじゃ、左翼だけの「片手バンザイ」にしかならないようですが・・・。
次に左翼にいきましょう。この左翼にしても壁にぶつかるまでに到底「バンザイ状態」になる時間的余裕は無いようです。
翼がわずかに機体から離れ始めて(連続イメージの11:図5)から壁に平行な状態(同15:図8)になって激突するまでに、速度の減少を考えても0.2秒ほどでしょうか。しかし右翼の主要部分が壁に激突した(同14:図7)直後には爆発が起こり目も眩むような光で覆われたはずですら、それ以後は肉眼で観察は不可能です。とすると、左翼が開いていくのを観察できる時間は、どうオマケしても0.15秒でしょうね。
もし遠くから見ている人に動きが見える可能性があるとしたら左翼だけですが、見る方向が非常に限られているでしょう。その動きにしても、(連続イメージ11〜13:図5〜6)の間に翼が開いた角度はせいぜい30度から45度。
ただしそれは真上から見ての話です。地上あるいは少し斜め上から確認できる動きは小さいでしょう。
そしてその動きを0.1秒ちょっとの間に、何百メートルか離れた地上から観察して、「両方の翼が弧を描いて機体から離れた」のが見えたって?! どなたか、自分なら見る自信があるという方がおられますか(笑)? @のPenny Elgas氏みたいにどっぷりアドレナリン漬けになれば可能かも(爆)。
まあしょせん『目撃証言』などこの程度のものです。物理的に確認された事実と矛盾しない場合にのみ参考資料とすべきものでしょう。
●【第2ポイント:高速で激突した飛行機は「蒸発」する?】
さてさて、ペンタゴンでもペンシルバニアでもそうですが、猛スピードで機体が固い壁や地面にぶつかったために、その衝撃で、わずかの鋼鉄製の固い部分を除き、機体を作っているアルミニウム、フレームの合金、機械類、座席その他の飛行機の内装、乗員・乗客の人体、乗客の荷物とその中身、といった物体のほとんどが、目に見えないほどの粉末状に「蒸発」して消えた、ということになっているようです。(数十トンはあったはずだが。)
実際に、ペンタゴンにもペンシルバニアの「93便墜落現場」にも、それらしいものは何も見えていません。
ところで巷には「猛烈なスピードでぶつかったのだから粉々に粉砕されたのは当たり前だ」というようなトンデモ珍論がいまだにまかり通っているようです。たぶん超科学を信奉する陰謀論者たちなのでしょう。しかしそんな主張をする人に限って、WTCのコンクリートが粉末状になって横方向に飛んでいった理由については沈黙するようですね。では一体どれくらいの速度になれば固い物にぶつかった際に粉末状にまで砕けるのでしょうか? 私は知りません。誰か教えてくれますか?
高校初級の物理です。仮に1キログラムの物体が秒速200メートルで運動しているとします。運動エネルギーは《質量(Kg)×速度(m/s)の2乗÷2》ですから2万ジュールということになります。これは熱量に換算しますと4.2で割り算しておよそ4761カロリーです。仮にそれが水だとするとこれを1000で割って・・・、約4.8℃温度が上ることになる・・・。あれま! たったそれだけ?
さらにいえば、そのエネルギーの一部はペンタゴンの壁や柱などを破壊するために使われたのです。(ペンシルバニアでは地面にクレーターをつくるために。)
もちろん機体は完全に破壊されるでしょうし、現場には大小の破片に砕けた無残な残骸と遺体が残るでしょう。周囲には乗客の荷物や機体のカケラが散乱することでしょう。しかしこのエネルギーで「質量のほとんどが目に見えない粉末状になって散乱する」など、始めから議論の外です。
●【ポイント3:「蒸発」は航空機燃料の爆発によるものか?】
もし本当に飛行機を粉末状に「蒸発」させたものがあったとしたら、速度の問題ではなく、それなりの巨大なエネルギーを瞬間的に放出する「何か」でしょうね。
その「何か」が航空機燃料の爆発だったとしましょう。まさか「77便」は爆弾を積んではいないですよねぇ。Desmoulins氏のシミュレーションでは右翼が外壁にぶつかって折れたことになっています。もっとも、右翼の先がぶち当たったはずの場所(柱20、21、22)には何の損傷も見えないのだけど・・・。
それはいいとして、その折れた翼はどこに消えたのでしょうか?? Desmoulins氏のシミュレーションによるとどうやらどこかに吹っ飛んでいくようですが、もちろんそんな残骸の発見情報はありません。するとすでに右翼の先が折れた瞬間から飛行機燃料による爆破が起こってその衝撃波で微粒子状に砕けて「蒸発」したのでしょうか??
拙稿『9・11ペンタゴン「77便だった」説に見る“怪奇超常現象”』でも述べたように、その翼が当たったとされる場所にはちゃんとガラスまではまっています。すると、爆破の衝撃波は右翼の先を「蒸発」させて、ガラス窓だけはそっと優しくなでていった、ということになりますね。下の写真で確認してください。
http://www.earth-citizens.net/facade/7.jpg
まあしかし、これでも政府系研究機関NISTの作った最終レポートのド厚かましさに比べると、まだしも良心的と言えるでしょう。次のサイトに入って、29ページの上のシミュレーション図を見てください。
http://fire.nist.gov/bfrlpubs/build03/PDF/b03017.pdf
これはpdfファイルだから、拡大して見ることができます。両翼の燃料が翼を広げたそのままの形を保って「固体化」し、内部の柱を片っ端からなぎ倒していったとされ、これが「公式見解」になっているのです。
もちろんですがNISTは尾翼が壁に激突する以前に「蒸発」したことについては知らん顔をしています。そこへいくと、尾翼の行方を追っているDesmoulins氏の方がまだよっぽどマシでしょう。そこで今度は尾翼の方に話を移します。
●【ポイント4:尾翼はどこに消えた?】
Desmoulins氏は、先ほどの(連続イメージ)の最後、17番目の図以降に、尾翼部分が折れてインパクト・ホールの右上、19、20の柱があるところの2階から4階の部分に激突したのではないか、と推測しているようです。次のページの下から4分の1の所にある、黄色い線で尾翼の形が書かれてある写真を見てください。(この図だけのリンクはできないようになっています。)
http://www.earth-citizens.net/pages-en/dam-top.html
確かにその部分には傷らしきものも見えるようです。そこに当たったとしたのは良いのですが、その割にはちゃんと窓枠が残りガラスも崩れ落ちずにはまっています。なお柱が崩れて窓が壊れている部分は先ほど述べた右翼をへし折った箇所です。(写真3つ)
http://www.earth-citizens.net/facade/sw9.jpg
http://www.earth-citizens.net/facade/sw7.jpg
http://www.earth-citizens.net/facade/sw5.jpg
尾翼部分が横から当たったということは、右の水平尾翼の先端から先に当たったということになります。どこに当たったのでしょうか。Desmoulins氏の図で想定している場所には外壁の傷も壊れた窓も見えません。
右の水平尾翼の次には垂直尾翼、そしてまだ左の水平尾翼が残っています。それが何のカケラも残さずに「蒸発」している! ということは、やはり尾翼部分のほとんどが燃料による爆発の衝撃波で粉末状に砕かれて飛び散ったことになります。そして、大部分の窓とガラスがその衝撃に耐えた・・・。(アホクサ!物理学者もここまで落ちるか?)
●【ポイント5:左翼の付け根は引っ付いたまま?】
Desmoulins氏のシミュレーションは、何とかしてB757型機をペンタゴンの外部損傷箇所に当てはめようとしたものですが、それによってとんでもないことが想定されています。先ほどの(連続イメージの11〜17:図5〜9)で左翼の付け根が機体に引っ付いたままで、機体が回転するに連れて本来の進行方向よりも向かって左側に引きずられ、進行方向を変えています。そうでもしないと、何の傷跡も無い箇所に左翼が激突したことになってしまうからです。
慣性の法則で機体から離れたはずの左翼が実に都合よく機体にしっかりとくっ付いているのですね。その割には柱8と9がブッちぎられていないのがお笑いです。
またそのおかげで、次の大問題が派生しています。
●【ポイント6:機体進行方向のムチャクチャ!】
これは決定的でしょうね。先ほどの(連続イメージの17:図9)でずいぶんと激しく機体を傾けて、それに左翼をひっつけ、それによって何とか左翼を壁面の倒壊箇所に当てはめようとしています。それはいいのですが、「77便」の進行方向がムチャクチャになっています。これでは内部にある柱の破損状態の説明にも困るだろうし、機体から引きちぎられた何の部品がどのように「出口の穴(Exit Hole)」に向かって行くのかな?(Desmoulinsさん、「出口の穴」には一言も触れない!)
せっかく苦労してここまでシミュレーションしてくれたのは良いのですが、何ともかんとも無残な結果に終わったようです。
●【結論:「バンザイ飛行機」は「パンケーキ」同様に「お手上げ」!】
これでもまだ「バンザイ飛行機」説の中ではきちんと分析している方なのですね。それがこの程度だから、もうこの仮説はお蔵入りで決まりでしょう。
なおDesmoulins氏は「ペンタゴン当局による情報操作」に同調してミサイル説を打ち出す「陰謀論者」を非難しているようですが、この「バンザイ飛行機」じゃ、まるで説得力が無さそうですね。「バンザイ」というより「お手上げ」と言うべきでしょう。
以上です。(この投稿、カルト板の方がよかったのかなあ?)
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