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(回答先: ネットで囁かれる 「ソニータイマー」の正体 [J-CASTニュース] 投稿者 white 日時 2006 年 8 月 22 日 16:49:45)
□ソニータイマー [ウィキペディア]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC
ソニータイマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソニータイマー(Sony timer)とは、「ソニー(SONY)製品において、メーカー保証期間が過ぎたあたりの絶妙な時期に故障する事象、あるいはそれを引き起こすために仕掛けられた時限装置」、という類の噂話、都市伝説。
概要
「ソニー製品は、修理や買い換えの利益を得るべく、時期(保障期間終了直後など)を見計らって壊れるよう設計されているのではないか」とは以前からユーザー間で囁かれてきた話題ではあった。
単にソニー製品が故障し易いと皮肉るのにも用いられる。
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バリエーション
噂として流れている、故障するメカニズムにおいては、2つのバリエーションが存在する。
* その時期になると、故意に壊れるための回路が組み込まれている。
* メーカー保証期間中の使用頻度で、保証期間直後に壊れる様に意図的に耐久性の低い部品を使っている。
これらは、製品を分解すれば分かるが、基本的にはそんなことは存在しない。だが、後に説明するように、コストダウンやデザインのために耐久性の低い部品を使っていることは十分考えられることである。
これは製品の耐久性に対する消費者の疑問から生まれたものであり、特に同社の定番商品や幾つかの代替わりを経て来た物、例えば「MDウォークマン」や「プレイステーション」などで同種の問題がよく聞かれる。これはソニーが革新的な製品を他社に先駆けて発売することに原因の一端があるとも言われ、品番に反比例して(製品が枯れ行くにつれて)噂の発生頻度が下がっている傾向がその裏付けとなっている。その為か、PSPが発売された後のある店では長期保証を売るために「ご存知ですか?PSPの光学ドライブはヘタってきます」という記載をしていた(PSP発売から数週間後にこの告知は撤去された)。
これ以外に、プレイステーションの場合は構造がSCPH-5500で変化するまではCD-ROM読み取り部が長年使用するとプレイステーションを縦、もしくは裏返ししないとCD-ROMが読み取れないことがあった。これは、読み取り部のピックアップレンズが沈み込んでしまうためと言われている。また、発売初期のPSPも□ボタンの接触が合わない不具合が発覚、インターネット上などで批判集中することになった。結局この不具合は後日交換という形で対応された。この不具合などがあり、「ソニーが発売する商品は初期に発売した物は購入しないように」という噂が駆け回ることになった。
他社の同種製品などに関して上記のような話が余り出ないのも「ソニータイマー」説に拍車をかけている。
ちなみに同社が得意とする分野の一つである放送業務用などの製品については、むしろ安定性・耐久性に定評があるとされている。 これらについては主な製品納入先の番組制作関係の会社が実用性や信頼性を重視している事や、基本的に少量受注生産と言う性格からも無理なコストダウン設計に走らずに済む環境にある事が大きな要因とされる。 分野によってイメージが大きく異なることに注意が必要であろう。
そもそも古くから「この故障の頻度の高さと計ったようなタイミングは、保証期間終了後に故障すべくタイマーでも仕掛けられているのではないか」という一部消費者の揶揄ないし冗談とされていたが、インターネットの爆発的な普及とともに一般にある程度浸透していった。
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「伝説」の発生源
近年のソニー製品のいくつかはソニーのブランド志向的な方針によって商品そのものの性能や見た目の美しさには注力されるが、その分、光学ドライブ等の機械的な部分や内部の電子部品等の消費者には見えない部分では、信頼性に弱い部品を採用している製品があるといわれる。また、ソニーは他のメーカーに先駆けて海外生産を行っており、既に1980年代には廉価品や海外向け製品をマレーシアなどの海外工場で生産される体勢を整えていた。これらの中には、「MADE IN JAPAN」にありがちな過剰品質とは無縁な製品も存在する。
もちろん全てのSONY製品が保証期間終了直後に故障している訳ではなく、何年経っても問題なく動作しているという報告も多数ある。また製品の内部を確認すれば、そのようなタイマーの役割を果たす回路など無いことは一目瞭然であるが、デザインや小型軽量化、近年においてはコストダウン等も優先させているために、設計段階でパーツの耐久性や製品全体の信頼性を保つ為の工夫は総じて軽んじられている事が他社の同種製品に比べて故障発生率を高めている原因であると度々指摘されている。「プレイステーション」シリーズのような家庭用ゲーム機では、ソフトウェアを他社の機器で使用することが出来ないため、修理や買い換えの利益によって業績が伸びたと言われていることが近年この概念が一般に広まった背景にあるとみられている。
なお、この噂の発生源について、ライバル社や消費者による陰謀や、アメリカ人のジョークであるとする説もある(いわゆる対抗神話)。
何年たっても(保証期間終了後数年以上)故障しないソニー製品に対しては「それはソニータイマーが故障しているんだよ。」というブラックジョークがある。
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疑惑のメカニズム
ユーザーの勝手な分解行為や過失等による故障に対しては、通常は製品同封の保証書内に保証対象外行為としてメーカーによる保証期間内でも無償修理ないし交換を拒否する条項が存在するが、ソニーの製品に関してはとりわけその対策の一環として製品に封が施されている箇所がある(不正な部品の取り付けによって著作権侵害のコピー商品に対するガードを外す行為対策も兼ねている製品もある)。この封は一度開封すると元の状態には戻せず、初期不良における店頭での交換や、保証期間内の故障時における無償修理といったサポートが受けられなくなる。そのため消費者が内部を実際に確認するには覚悟を要し、このような不透明性も「ソニータイマー」の噂に加担しているとみられる。
似たような例として、古くからソニーのテレビにはサービスマンが使用するための「サービスモード」と呼ばれる隠し機能が備えられており、それを使うことでテレビ本体の状態に関する詳細な情報や受信状態を確認することが出来る。それらの情報の中には、例えばテレビの電源を入れた回数がカウントされている部分がある。この種の情報は業務用機器ならば確認できて当然なのだが、これがソニータイマーの噂に拍車を駆けているとされる。なお、これらの情報は、修理時に市場品質データとして収集し、当該製品の設計変更や後継機種の設計に反映することで、品質改善を図る目的もあり、他のメーカの製品においても採用されている。
現在の高度な家電製品では、ユーザが開けることを想定していないブラックボックス的な回路やユニットがある事や、サービスモードが搭載されている製品は珍しくなく、ソニー独特の不透明性と断じるには無理がある。 また、電気製品を解体して回路部分に手を触れた場合、静電気により故障したり、高圧回路に触れて感電したり、尖端部で手を切ったりする危険性がある為、安全性を考慮して分解を禁止している場合もあり、このような処置により保証義務を回避することは必ずしも否定的に見ることはできない。
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補記
2006年2月9日、SONYホームページ上にて、ソニー薄型テレビ「ブラビア」の視聴時間の蓄積が1200時間を越えると、テレビ視聴中に電源オフできない、電源スタンバイ状態から電源オンできない、入力の切り換えができなくなる、などの不具合が確認されたことが発表された。
掲示板では「本来、光源の耐用時間(1万時間程度)を設定する筈が、誤って1200時間に設定してしまった」「一日の平均視聴時間は3時間であるから一年で1095時間である。1200時間だとそれより少し長く、これは保証期間外である。1200時間は0xFFFFFFFFミリ秒(1193時間)にほぼ等しく、これがソニータイマーなのではないか」などのうわさが飛び交った。
無論、この耐用時間は故意に設定されたものではないだろうが、ソニータイマーの定義に合致する実例として注目された。
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公式な場での言及
2006年6月16日に開かれたジェネシス・ジャパン社のユーザカンファレンス「G-Force Japan 2006」において、ソニーのVAIO向けコンタクトセンター構築担当者が「“買ってから1年1カ月で壊れるソニータイマー”など埋め込まれているわけがない。だが、こうしたイメージはなぜか根強く残っている。マーケティング、アフターサポート、製品開発部門を連携させて、とにかくイメージアップを図りたい」との発言を行った。公式な場においてSONY関係者から「ソニータイマー」という単語が出てきたという点で珍しい出来事であると思われる。
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派生語・類義語
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ギガタイマー
ギガタイマー(giga timer)とは、マザーボードメーカーのギガバイト製品のチップセットに取り付けられているファンに内蔵されていると噂されるタイマーのことである。 このタイマーは、使用開始後数ヶ月のうちに騒音を発するようになったり、ファンを停止させたりする機能を持つ。 他社のマザーボードでも同様の現象がしばしば見られるが、ギガバイト製品にのみこの名称が付いている。
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