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□メキシコの漁師3人、漂流から9カ月ぶりに生還＝雨水と生魚で生き延びる [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2328673/detail
メキシコの漁師3人、漂流から9カ月ぶりに生還＝雨水と生魚で生き延びる
8850キロ離れたマーシャル諸島の近くで救助
【ライブドア・ニュース 08月16日】− 【ライブドア・ニュース 16日 東京】 − AP通信によると、漁船が故障し、太平洋上を9カ月も漂流していたメキシコの漁師3人が9日に、マーシャル諸島の近くで救助されていたことが分かった。3人は雨水と生魚で命をつなぎ、聖書を心の支えとし生還を果たしたという。メキシコの母港サンブラスから8850キロ離れた海域で、地元のクーズ・フィッシング・カンパニーの船が3人を発見したもの。漁師の1人は行方不明になっていた期間は9カ月だったと話している。
救助されたのはヘスス・ビダナさん（27）とルシオ・レンドンさん（27）、サルバドール・オルドネスさん（年齢不詳）の3人。マーシャル諸島共和国の首都マジュロにいるクーズの責任者、ユージン・ミュラー氏はAP通信との電話取材で、ビダナさんらは快方に向かっており、3人を乗せた船は2週間以内にマジュロに帰港する、と語った。
また、ビダナさんは、メキシコのテレビ局「テレビサ」のインタビューに対し、「毎日降っていた」雨を飲み水とし、食料については、「魚を釣って、生で食べていた。調理するための火の気がなかったので・・・」という。また、「沈没しかけたことが2度あった。波が船の中に入り込み、これでもう死ぬかと思った。でも希望は決して捨てなかった。神が私たちを見守っていましたから」と話した。
レンドンさんも「何カ月もの間、船を全然、見かけなかった。でも、今は、体調は良くなってきている。十分に睡眠を取り、よく食べたい」と語った。オルドネスさんによると、漁船に持ち込んだ道具は懐中電灯と方位磁石だけだったという。ただ、「きっと助かると思っていた」という。
ビダナさんら3人は、昨年10月28日に首都メキシコの西660キロにあるサンブラスを全長8メートルの漁船に乗って出航し、サメ漁に向かった。その後、エンジンが故障した上に逆風にあおられて、洋上の遠くまで押し流されてしまったという。「9カ月と9日です。仲間の1人が月と日を表示する腕時計を持っていたから、日付は確認できた」（ビダナさん）という。
現在までのところ、正確な出航日の確認は取れていない。問い合わせに対し、サンブラス港の当局からの回答はないが、国営メキシコ通信が近親者に聞いたところでは、3人が行方不明になっていたのは3カ月間だったとしている。
いずれにしろ、危険を乗り越えて助かった3人。ビダナさんは今、生きていくことへの強い欲求を感じるという。「神が私に生きる機会を与えてくれた。何か生まれ変わったような気分だ」と生還の喜びを語った。【了】
ライブドア・ニュース 戸塚雅美記者／em （参照：http://blog.livedoor.jp/emasutani/）
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2006年08月16日17時58分
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