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□宴のあと [ガイチジャーナル]
http://marks.exblog.jp/4070083
宴のあと
亀田選手の世界戦。一夜空けたら完全にヒール状態になっている。悲しい話だ。今まで持ち上げてきた人が今度は一気に叩く訳だ。選手に罪はないのにね。これみよがしに亀田一家を攻め立てる姿を見るのはボクシングファンの私には非常に忍びない。私は当分スポーツ新聞を読むことは無いだろう。
しかしだ、今回のミスジャッジ騒動で一番困っているのは協栄以外のボクシングジムではなかろうか。あの鬼塚−タノムサク戦後にもおきたことだが、ここまで露骨なホームタウンデジションが行われると日本で世界タイトルマッチを行うことが非常に難しくなる。確かにアジア諸国の選手らにとって日本でのファイトマネーは魅力的である。特に軽量級の市場は世界的なマーケットではなく日本が最大の市場である。でもこのような露骨なホームタウンデジションが行われてしまうと、流石に他国籍のチャンプが来日するのをためらうのが常。そうなれば資金が潤沢でないジムがチャンピオンや有力選手を招聘するのは大変難しくなる。で、海外に遠征して挑戦しては、１００倍返しをされるわけである。一時日本のボクサーが世界チャンピオンゼロの時代が続いたのもそう言う事情が絡んでた点も指摘しておきたい。何せあの暗黒の時代では、数名の日本人選手が逆のホームタウンデジションを喰らい、取れた筈のタイトルを取り損ねた事もあるのだから。
日本国内の落とし前などはこの際どうでも良い。騒ぎたいやつが勝手に騒いでおけばいい。でもボクシングの現場では頭を抱えている人が多いのも事実かと思われる。日本のボクシング業界は極めて保守的で未だにＷＢＡとＷＢＣの２団体しか認めておらず、世界への階段を登るための手段が極めて限定的である。他団体のチャンピオンの試合を日本国内で組む事は出来ない以上選択肢が無くなりこういう状況になるのもある意味当たり前の話である。
しかし世界のボクシング市場は、既にＷＢＡ、ＷＢＣの２トップという世界ではなくなっている。現に各階級の世界最高の選手はＷＢＡ，ＷＢＣ意外にわんさかいるのが現実だ。こういう騒ぎが起きて有力選手を招聘するのが難しくなり更にＷＢＡやＷＢＣ以外のチャンプを呼ぶ事も不可能となれば極めて厳しい状況にならざるを得ない。
しかもだ、協栄ジム関連では昔からこのような出来事が多発していてその度にその被害を被るのはいつも他のジムであったりする。帝拳ジム関係者などは、はらわたが煮えくり返っているんじゃないだろうか。まぁ帝拳のことだからある程度こういう騒ぎが起きる事を予知していていてそれなりの準備をしていたと思いたいが。
最近、漸く復活の兆しが見えてきたボクシング業界だが、数年に一度の割合で起きる協栄＆ＴＢＳが起こすバカ騒ぎに毎回毎回水を差された格好となる事が多い。業界に再び暗黒の時代が来なければいいのだが。しかし繰り返し言っておきたいが選手に罪はない。それだけは強調したい。
▽関連記事
協栄史上最多世界王者10人目／ボクシング [日刊スポーツ]
http://www.asyura2.com/0601/bd45/msg/338.html
投稿者 white 日時 2006 年 8 月 03 日 11:32:12: QYBiAyr6jr5Ac
協栄ジムの世界王者戦略にはもうひとつ「毒入りオレンジ」戦術もあるで
http://www.asyura2.com/0601/bd45/msg/340.html
投稿者 薬痴寺 日時 2006 年 8 月 03 日 15:40:28: xfts14BmhKdcQ
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