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冷静に見れば興毅の勝ちに間違いはない/渡嘉敷勝男 [デイリースポーツ]
http://www.asyura2.com/0601/bd45/msg/348.html
投稿者 white 日時 2006 年 8 月 03 日 20:43:05: QYBiAyr6jr5Ac
 

(回答先: [ガッツの目]どういう見方をすれば亀田の勝ちなのか [スポーツ報知] 投稿者 white 日時 2006 年 8 月 03 日 20:25:07)

□冷静に見れば興毅の勝ちに間違いはない/渡嘉敷勝男 [デイリースポーツ] 

 http://sports.yahoo.co.jp/extra/kamedakoki_2006/b_01.html

亀田興毅の世界戦をコラムで楽しむ(デイリースポーツ)
「冷静に見れば興毅の勝ちに間違いはない」――渡嘉敷勝男の試合分析

 “浪速の闘拳”亀田興毅(19)=協栄=がファン・ランダエタ(ベネズエラ)と2日に争った空位の世界ボクシング協会(WBA)ライト・フライ級王座決定戦は、亀田が2-1で際どい判定をものにしたが、採点をめぐって物議をかもす事態となった。このタイトルの元の保持者で協栄ジムOBでもある渡嘉敷勝男氏に、この1戦を分析してもらった。

冷静に見れば興毅の1ポイント勝ち
 このタイトルには協栄ジムの具志堅用高先輩と私で、挑戦試合とタイトルを取られた試合を含め、合わせて23度も戦った思い入れがある。私が取られて以来、24年ぶりに興毅が取り戻してくれた。
 いわば身内の快挙だからといって、甘い採点をつけるわけではないが、私の目では際どい大接戦だった。しかし試合翌日の報道に接すると、興毅は負けていたという論調やファンの意見が圧倒的だ。そこでもう1度ビデオでつぶさに点検した。冷静な目で見、採点を付けたところ、興毅の1ポイント勝ちとなった。
 確かに興毅は1ラウンドにダウンを奪われ、最後の2ラウンドもクリンチで逃れる苦しい試合ではあったが、しかしこれは全12ラウンドの4分の1である。
 中盤の攻めでは興毅の攻撃に目立つシーンがあった。興毅はタイミングのいい右フック、ストレートを要所で決めた。時折、ランダエタをロープに詰め、興毅の攻めにウィービングでよける瞬間、興毅の右フックが当たっており、大きなダメージを受ける印象を受けた。十分にポイントになった。
 その積み重ねが、わずかながらも興毅のリードに結び付いたのだが、これはジャッジたちプロの目でないと、見極めるのは難しい。
 一般の人はどうしても、初回と11、12回のイメージで全体を見てしまうので、ランダエタが勝ったように見てしまうのだ。緻密に各ラウンドを検証してみれば、1ポイント差で興毅が勝っていたという見方に間違いはない。
 何人もの元世界チャンピオンが小差ではあるが勝ちの採点をしている。

ビッグマウスが反発に結びついた?
 もうひとつ、ファンは亀田のビッグマウスにだまされたという思いが、反発に結びついているのではないかと思う。勝敗が微妙な上に、事前に予告したような派手な内容でもなかった。これが極平凡な選手なら、これほどのパッシングは起こらなかっただろう。ファンもアンチファンも先入観の目で見ていたので、ランダエタが優勢にみえたのかもしれない。
 最後にこれからの興毅に課題があるとしたら、右ジャブをもっと出すことと、出入りのある足さばきをマスターすることだ。
 微妙な判定に泣く者、笑う者。これまでの世界タイトルマッチで、多くの悲喜劇を見てきた。際どい勝負をものにした興毅には運があったということ。先につながるのが大きい。
(渡嘉敷勝男=元WBA世界ライトフライ級王者)

<執筆者プロフィール>
渡嘉敷勝男(とかしき・かつお) 1960年7月27日、沖縄県生まれ、45歳。1978年12月、プロボクサーデビュー。1979年東日本新人王、1980年全日本新人王を経て、1981年12月16日、WBAジュニアフライ級(現ライトフライ級)王者となる。以後同タイトル防衛5回。通算25戦19勝(4KO)4敗2引き分け。現役引退後はタレントとして活躍。「トカちゃん」の名で人気者となる。また現在は渡嘉敷ジムも開設して、後進の指導に励む。


▽関連記事

□大橋秀行氏の分析「想像以上の減量」 [日刊スポーツ]

 http://www.nikkansports.com/battle/kameda/p-bt-tp1-20060803-70029.html

大橋秀行氏の分析「想像以上の減量」
<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級王座決定戦12回戦>◇2日◇横浜アリーナ◇1万5000人

 初防衛戦こそ亀田の真価が問われる。元WBA、WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行氏(41=大橋ジム会長)が、亀田の試合を徹底分析した。苦戦した最大の要因が1階級落としたことによる減量苦にあった指摘。その影響で持ち味のスピードが失われ、パンチも切れを欠いていたと語った。議論を呼んだ判定については許容範囲内と強調した。

 ボクシングの判定は難しい。テレビ視聴者の中には、亀田の判定勝利に疑問を持つ人が多かったのだろう。試合後、携帯電話には、判定に不満を持つ知り合いから何回もかかってきた。だが、しかし、自分の採点は引き分けだった。亀田が1〜2ポイント勝っていてもおかしくはない。

 亀田が明らかに落としたラウンドは、終了間際にダウンした1回、フラフラのピンチに陥った11回と12回。最初と終わりが大ピンチだったから「亀田の負けだ」と思うのも無理もない。しかし、それ以外のラウンドの判定は、意見が分かれる。ランダエタの手数を取るか、亀田のボディーブローを取るか。すべてジャッジ個人の主観になる。声援に押されてしまうこともある。いわゆる「地元判定」を責めることはできない。

 微妙は判定になった大きな理由の1つとして、亀田の減量苦があったはずだ。開始からいつものスピードがなかった。パンチのキレも欠いた。本人も戸惑ったのだろう。1回終了間際に、カウンターの右フックをもらってダウンしたのも、その影響だろう。

 フライ級(50・8キロ)からライトフライ級(48・9キロ)に下げた。わずか1・9キロの違いだが、軽量級では数字以上の大きな影響が出る。特に亀田は育ち盛り。筋肉もしっかり付いている。体重は落ちにくいはずだ。試合2日前にハンバーガーを食べるパフォーマンスをしたが、あれはサービス精神だったのだろう。

 減量に失敗すると、体の反応も鈍くなる。ボクシングはコンマ何秒の違いで、パンチをもらってしまう世界だ。減量苦で体が動かないときは、頭では分かっていても、体がついていかない。亀田がいつも以上にパンチをもらった原因はそこにあるのではないか。

 一方でランダエタは亀田とはまったく逆だった。ミニマム級からライトフライ級に上げた好影響が目立った。ミニマム級時代には6〜7回でスタミナを切らすことが多かったが、減量苦から解放されたこの日は違った。無尽のスタミナを見せ、亀田を最後まで苦しめた。パンチの威力も増していたようだ。

 キャリアの差も出た。4度目の世界戦だったランダエタには、試合前から余裕があった。前日計量では、亀田におむつとおしゃぶりを渡し、心を乱すことに成功した。逆に亀田は初の世界挑戦ということでいつもの余裕はなかった。明らかに硬くなっていた。試合序盤は、前日の怒りを引きずっていたのかもしれない。1回のダウンも冷静さを欠いた影響もあったはずだ。

 微妙な判定ではあったが、亀田は世界クラスのハートを証明した。驚異的な粘りと根性を見せた。1回終了間際のダウンは、ダメージが大きかった。並の選手なら2回でKOされているだろう。なのに前に出て打ち合った。最後まで下がらなかった。経験のなかった11、12回のピンチも気迫で乗り切った。フラフラになっても、倒れなかった。最後まで立ち続けなければ、判定勝利もなかった。

 世界戦までは順風満帆なプロ生活だった。試合中のピンチも経験したことがなかった。今回の試合で10試合分以上の勉強をしたと思う。もともと、この日は世界王座決定戦。微妙な判定もあり、亀田にとっては、次の試合が、王者として本当の真価が問われる。ボクシングでは、運も実力のうちだ。次は、亀田らしいKOを見せてほしい。

[2006年8月3日10時50分 紙面から]

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