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(回答先: 毅批判許さん具志堅ジムと絶縁 [スポーツニッポン] 投稿者 white 日時 2006 年 6 月 28 日 09:52:42)
□闘論:亀田3兄弟ブーム 原功氏/具志堅用高氏 [毎日新聞]
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/battle/news/20060626ddm003070013000c.html
闘論:亀田3兄弟ブーム 原功氏/具志堅用高氏
世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級2位の亀田興毅(19)と大毅(17)、和毅(14)の「亀田3兄弟」が人気だ。長男は8月、世界タイトルに初挑戦する。将来への期待が高まる一方、過度なパフォーマンスなどへの批判もある。亀田ブームについて、彼らの実力について聞いた。【構成・来住哲司】(題字は書家・貞政少登氏)
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◇ファン層拡大に貢献 賢さを備えた努力型−−「ボクシング・マガジン」元編集長・原功氏
亀田人気にはマスコミの力が大きい。普通、ボクサーが注目されるのはある程度実績を上げてからだけど、亀田興毅選手は中学時代からテレビなどで取り上げられていた。5年くらいかけてメディアが育ててきたベースがあるから、今の人気があると思う。
加えて父親(史郎トレーナー)を含めた4人が非常に個性的。父親が絶対的な存在で3兄弟とも尊敬し、「昔の親子関係」に懐かしさを感じる。私も亀田一家の本(「亀田興毅 天下無双」=徳間書店)を書いたけど、執筆の動機は「こいつら面白いぞ」という単純な興味からだ。
興毅選手は相当強いと思う。天才ではなく、努力型で、前に出る力がある上にカウンターがうまい。強じんな下半身と腕力があり、賢さも備える。昨年11月に前世界王者のノエル・アランブレット(ベネズエラ)にTKO勝ちしたが、9戦目の19歳が老かいな相手と駆け引きしながら主導権を握り、すごいと思った。ただ、打たれ強さなど試されていない部分は多い。
「弱い相手とばかり対戦している」という批判は、誤解がある。6戦目までのタイ人選手は確かに弱いが、こういった「温室栽培」はマイク・タイソン(米国)らもやっていた方法で珍しくないし、否定されるものではない。7戦目以降の相手は元世界王者や世界ランカーで、ほとんどが格上だ。その時々でテーマを掲げ、それに合った相手と対戦して課題を一つずつ克服し、それから世界挑戦する。むしろ見習ってほしい手堅いマッチメークだ。
彼の不遜(ふそん)な言動やパフォーマンスを嫌う人もいるが、それを楽しみにするファンも多い。確かにやり過ぎの部分もある。計量の時に対戦相手と握手し、強く握りしめる行為は、こぶしは商売道具なのだからやめるべきだ。試合前はともかく、試合後に相手をけなすのも必要のないこと。だが、まだ10代じゃないか。今後人生経験を積めば、どういう態度や発言をすればいいか分かってくると思う。
亀田ブームを入り口にして、一般の人がボクシングに興味を持ってくれればしめたもの。業界はファンを引っ張る努力をしなくてはならない。怖いのは3兄弟が世界王座に届かず、挫折した時。世間の目は冷ややかなものに変わるだろう。
◇安易な世界戦に懸念 経験不足でもろさも−−東日本ボクシング協会副会長・具志堅用高氏
亀田興毅君のここ何試合かは、内容は悪い。パンチできっちり倒したのではなく、相手が棄権したり、ローブローだったり、レフェリーが止めたり。ボクシングを普段見ない人は、KO(TKO)で勝ったら「強いのね」と思ってしまうけど、我々元ボクサーや現役選手で、彼を本当に強いと思っている人がどれだけいるだろうか。
弱い外国人とばかり対戦しているのに、日本や東洋太平洋のランキングに押し込んだ日本ボクシングコミッション(JBC)にも問題がある。日本選手と戦わず、本来のフライ級はWBA、WBC(世界ボクシング評議会)とも王者が強いこともあり、1階級下げて空位の王座決定戦に出る。金をかければ、そんなに簡単に世界挑戦できるのか。ボクシングの歴史から見たら、この現状は何だ。今度挑戦するWBAライトフライ級王座はかつて僕が持っていたタイトルだけど、彼と一緒にされたら困る。
僕は亀田君のために厳しいことを言っている。彼は強くなる要素を持っている。体格はいいし、スタミナとパワーがある。スター性もある。だが、技術面はまだまだ。パンチを打つ順番が間違っていて、もろいところがいっぱいある。判定でも内容のいい試合はあるし、強い選手とやって負けたっていいじゃないか。経験を積んで強くなる。でも、テレビ視聴率のためには、そうはいかないのだろう。
みんなに愛される選手になってほしい。今はチヤホヤされても、引退後はどうなるのか。会見や計量で相手をにらみつけたり、挑発するような言動は慎むべきだ。ボクシングは選手が命がけで戦う素晴らしいスポーツ。ボクサーはリングの外では紳士であるべきで、やっていいことと悪いことがある。協栄ジムは教育すべきだ。二男は試合後にリング上で歌うけど、僕がJBCにやめさせるよう求めたら「テレビ局の意向だから」。特別扱いせず、やめさせないといけない。
3兄弟とも父親を尊敬している。今の若者にしては珍しいし、素晴らしいこと。彼らの人気はボクシング界にとってプラスだ。だが、このまま相手を選びながら内容の悪い試合を続けていたら、いつか人気は冷める。人間性を磨き、試合内容が良くなれば、亀田3兄弟ブームは続くと思う。
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■人物略歴
◇はら・いさお
88年から月刊誌「ボクシング・マガジン」の編集長を11年間務め、01年からフリー。47歳。
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■人物略歴
◇ぐしけん・ようこう
76〜81年にWBAライトフライ級王座を13回防衛。白井・具志堅ジム会長。51歳。
毎日新聞 2006年6月26日 東京朝刊
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