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<絵画酷似問題>盗作認定、芸術選奨取り消す 文化庁 [毎日新聞]
http://www.asyura2.com/0601/bd44/msg/254.html
投稿者 white 日時 2006 年 6 月 05 日 13:46:22: QYBiAyr6jr5Ac
 

(回答先: <絵画酷似問題>和田氏、芸術選奨返上申し出 [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 6 月 05 日 11:07:31)

□<絵画酷似問題>盗作認定、芸術選奨取り消す 文化庁 [毎日新聞]

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060605-00000017-mai-soci

<絵画酷似問題>盗作認定、芸術選奨取り消す 文化庁
 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した洋画家の和田義彦氏(66)の作品がイタリア人画家、アルベルト・スギ氏の作品と酷似している問題で、文化庁は5日午前、盗作の有無を判断する臨時審査会を開き、「盗作とみられてもやむを得ない作品がある」として審査会として授賞を取り消す決定をした。同日午後、小坂憲次文科相が授賞を取り消す。賞取り消しは1950年の芸術選奨の創設以来初めて。選考のあり方も厳しく問われそうだ。
 審査会には、3月に和田氏への授賞を決めた美術部門の審査員7人のうち、3人が出席(欠席4人のうち3人が委任状提出)。主な授賞理由となった回顧展「ドラマとポエジーの画家 和田義彦展」を中心に、和田氏とスギ氏の対面調査での発言、調書、図録などを検討した。これに先立って文化庁は美術評論家の高階秀爾氏ら有識者4人にも意見を求めたが、「盗作の可能性をぬぐいきれない」との声が強かったという。
 今年4月に匿名の投書が社団法人日本美術家連盟と文化庁に寄せられたことから、疑惑が浮上。文化庁の聴取に対し、和田氏は「スギ氏とは長い付き合いで、一緒に習作やデッサンをして影響を受けた。作品はスギ氏へのオマージュ(尊敬から似た作品をつくること)であり盗作ではない」と主張。スギ氏は「和田氏は私の絵のファンだと思っていた。画家と思ったことはない。和田作品を見て驚いている。明らかな盗作」と述べ、全面的に対立した。
 さらに和田氏は4日夜になって、毎日新聞や文化庁に盗作を否定したうえで賞を返上する意向を文書で伝えたが、審査会では議論の対象にならなかった。
 和田氏は東京芸術大大学院を修了。美術団体「国画会」に所属していたが、盗作問題で5月31日に退会勧告を受けている。【米本浩二、手塚さや香】
(毎日新聞) - 6月5日13時7分更新


▽平成17年度芸術選奨 受賞者及び贈賞理由

 http://www.bunka.go.jp/1bungei/17-geijyutusenshou.html

和田義彦氏は早くに西欧古典技法を習得、氏の高度な油画技術と正確な素描力と重厚な着彩とは、既に定評がある。その氏が平成17年に行った「ドラマとポエジーの画家 和田義彦展」(三重県立美術館、4月〜6月ほか)は、初期から現在まで46年の作歴を示し、骨太な表現と変化に富む内容は圧巻であった。氏の作画世界は、群像等で劇的な情景を設定しているが、示唆するものは社会の不条理や人々の不安、孤独など内面の実存である。常に問題意識が現代の核心に触れていて、その時事性もまた評価できる。

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