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□すい星落下で株急落? 「25日に大津波」予言 [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006052302.html
すい星落下で株急落? 「25日に大津波」予言
市場揺るがす不安情報
約2カ月半ぶりに平均株価が終値で1万6000円を割り込んだ22日の東京株式市場。株安の一因になったと市場でささやかれているのが、なんと「5月25日に彗星の破片が落下し大津波が起きる」という予言だったというのだ。
総合ビジネスニュースを提供する米ビジネスワイヤが、「地球外の科学」などの著書もあるフランス人、エリック・ジュリアン氏が、「5月25日ごろ、シュワスマン・ワハマン第3彗星(すいせい)の破片が大西洋に墜落、海底火山噴火を引き起こし、高さ200メートルもの津波が発生すると予言した」と報じた。
22日午前は平均株価が100円を超す値上がりだったが、午後になって一転して下落に転じ、一時、300円以上に下げ幅を広げたが、このニュースが市場心理を悪化させたというのだ。
これが現実になるなら確かに大変なことだが、すでに米航空宇宙局(NASA)は、この彗星について全く危険はないと発表している。
これに対し、ジュリアン氏は科学的データを示すとともに、米連邦緊急事態管理局(FEMA)も5月23−25日にかけて津波警報演習を行う予定があるなどと反論している。ただ、同時に「ノストラダムスや預言者、聖書の記述などもすべてこの時期を示唆している」と発言しているところをみると、トンデモ理論にも聞こえるのだが、こんなことで株価が左右されるのか。
市場関係者は、「天災からテロ情報、経済人の逮捕に至るまで根拠に乏しいウワサや情報が常に市場では流れるもの。相場が良いときは無視されるが、悪いときは何でも下げの理由になってしまう」と指摘する。
下降相場の背景にあるのは市場環境の悪化だ。今月8日に終値で1万7291円だった平均株価は、米国株安や国内の企業業績の不透明感を背景に、22日の終値が1万5857円と約2週間で1400円以上も下がった。新興市場もライブドアショック以来、会計不信が蔓延して下げ止まらない。
「本来なら下げ止まる水準に入っているが、株式ブームに乗って参入してきた個人投資家がパニック的に投げ売りし、下げを加速させる可能性もある」(アナリスト)との指摘もある。
津波よりも恐ろしいのは、人の不安心理ということか。
ZAKZAK 2006/05/23
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