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□ブラジル、犯罪組織の暴動拡大＝死者80人以上へ [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1967511/detail
ブラジル、犯罪組織の暴動拡大＝死者80人以上へ
【ライブドア・ニュース 05月16日】− AP通信によると、ブラジルの大都市サンパウロ市で始まった犯罪組織による暴動は4日目の15日、被害がサンパウロ州の全域に広がっており、死者は累計で81人に増えた。14日夜から15日朝にかけて21人が新たに死亡している。州当局によると、全体の死者のうち39人が警察官と刑務所職員、38人が犯罪組織関係者とみられ、4人が騒ぎに巻き込まれた民間人。ブラジル政府は軍派遣を州に打診するなど事態収拾に乗り出した。
現地を訪れたマルシオ・トマス・バストス司法相は、4000人規模の軍を派遣する用意があるとするルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領の意向を州に伝えた。これに対し、クラウディオ・レンボ知事は政府支援を必要ないと断った。サンパウロ市では15日までに少なくとも72人が逮捕された。犯罪組織の構成員は、パトカーへの銃撃や警察署に対する手榴弾（しゅりゅうだん）攻撃だけでなく、非番の警察官にも危害を加えている。
警察当局はリオデジャネイロ市への騒動の飛び火を懸念しており、4万人の警察官が厳戒態勢を取り、スラム街へのパトロールを強化中だ。
今回の事件の発端は、犯罪組織による警察署の襲撃と刑務所での暴動。15日現在、サンパウロ州では40カ所の刑務所で事態が鎮静化したが、29カ所では暴動が続いている。サンパウロ州の報道担当者によると、117人の刑務所職員が人質となっているが、これまでのところ暴動を起こした受刑者からの要求はなく、人質に対し危害も加えていないという。
カトリック教会のクラウディオ・ヒュメス・サンパウロ大司教は犯罪組織「PCC」の暴力に対し、政府が必要な措置を取っていないと非難した。同大司教は「犯罪組織が人質を取ることを社会は容認しない。政府は、犯罪の温床になっている刑務所の体制を改善しなければならない」と述べた。
PCCは1993年、サンパウロ州のタウバテ刑務所で結成され、麻薬と武器の密売や誘拐、銀行強盗などを行う犯罪組織。【了】
ライブドア・ニュース 戸塚雅美記者／NK
(参照：http://blog.livedoor.jp/emasutani/)
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2006年05月16日17時02分
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