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■現代アメリカのカースト制度 02:25
先月末に発売された『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』ヴィクター・ソーン著 副島隆彦訳責任編集(徳間書店)はオススメです。
私のブログは「面白いけど長すぎて読めない」と不評なのですが(^^;)、そういう方は是非この本を読んでください。(とは言っても上下巻とも300ページ以上ありますが…)。この二冊で世界の主要な出来事が網羅的に解明されていると思います。現在の世界政治の裏側の全体像を知りたい方、本当に世界を良くしたいと思っている方は是非どうぞ。
さて、これから数回、『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』の中から特に興味深い部分を抜粋・引用してご紹介したいと思います。
まずは、現代アメリカのカースト制度について。
●支配者階級
《支配者たち》または《地球の王たち》としても知られるこの階級は、この星の運命を握る国際エリート銀行家、多国籍企業の経営者、富裕なアメリカ人一族から成る。間違いなく最も排他的で参入の難しいグループである。彼らは血統への妄想に取り憑かれているため、この階級に外から加わるのは事実上不可能だ。支配者階級は人口の1%にはるかに満たない数だ(おそらく数百人)。メンバーは、ビルダーバーグ、三極委員会、外交問題評議会、ローマクラブ、マルタ騎士団などの組織に属しており、自分たちの地位を不滅にするため秘密主義を貫いている。
戦争への資金提供、高利貸し、一般大衆のランク分けといった世界の悪行を調べてみれば、必ずその背後にこの支配者階級のメンバーたちが存在する。
●執行者階級
地上のほとんどの人間たちを支配する頂点の階級が、一見信じ難いほど少数であるのを知ると、ある疑問が湧く。この隠れた人間たちは支配のピラミッドの頂点という自分たちの地位を、どのように維持しているのだろうか。
(中略)
具体的に言うと、自分たちの利益を守るための権力執行者ネットワークを作り出し、こうした人間たちにそれなりの“報酬”を与えているのだ。では、支配者たちが利用しているこの「執行者階級」にはどんなものがあるか。
@メディア
アメリカのメディアは概してリベラル志向だと一般には考えられている。実際のところは非常に保守的である。だが誤解しないでほしい。表現内容の傾向ではなく、メディア全体の特徴を言っているのだ。保守的であるというのは、体制維持(すなわち物事を現状にしておくこと)を受け入れ、またそれを望むということだ。
この点から見ると、アメリカのメディアはきわめて保守的だ。主流のメディアであるCBS、ニューヨーク・タイムズ、ニューズ・ウィーク、ラッシュ・リンボー、USニューズ・アンド・ワールドレポートなど、どれであれ事態の改善を望むものは一つとしてない。メディアがそれを望むなら、この国、そして世界で起きている真実が一斉に報道されているはずだ。
こう訊ねる人がいるだろう。「真実を掘り下げ伝えるのが、ジャーナリストの信条ではないか」と。まったくそのとおりだが、すべての主流メディアは各々多国籍企業に所有され、その多国籍企業が国際銀行家に所有されているので成り行きは目に見えている。支配者階級の下僕として動くメディアは、ただの部分的真実、偽情報や誤報、そして大衆が支配者に反抗しないよう条件づけするような空気を伝えることで、体制を補強しているのだ。
A警察
彼らの人数は多いので力もある。しかし、ここでの《支配者たち》の占める割合は極端に少ない。したがって、人々の調和を維持するには何らかの力が必要になる。“思い上がり者”や反抗者が現れたとき、この警察という存在が支配者階級の強い武器として役立つ。
B軍部
《支配者たち》は特定の国家に対して忠誠を持たない。統制された世界秩序に抵抗しようとする国々に戦争を仕掛けることで、彼らの利益は満たされる。戦争は利潤を生み出す事業であり、“戦争マシン”を円滑に進ませるために利用される。《支配者たち》は、人々が何もしないで長期間ぶらぶらしていることを嫌う。だからこそ、彼らの利益のために戦争が不可欠なのだ。彼らは爆弾や銃を作り出すため、工場にあるプレス機を運転し続けなければならない。戦争に追いやられる下級の人間たちは、《支配者たち》の目的を理解する時間がほとんどとれない。
プロパガンダと愛国主義を投げ込むことで民衆の数を間引く。そうすることですべてが順調に回り続ける。残念ながら、戦争で勝つのは支配者たちだけだ。彼らが貸付利子や復興事業で金儲けをする一方、残りの人間たちは一連の過程で命を失い、障害を負い、精神的打撃を受けるのである。
C学界と教育制度
《支配者たち》は、真実の追求と秘密の暴露が、彼らが慎重に築いてきた幻想を破壊するとわかっている。だから、大衆が知り過ぎることを防止する別の武器が必要になる。大衆を真に教育するのではなく、歯車の歯のごとく社会に順応するような思考形式を“吹き込む”のである。
大衆を現実に目覚めさせることが出来るにも拘わらず、あえてそうしないメディアと同様に、学界もまた、わたしたちに相も変わらぬ文化的通念を供給することによって真実を抑えつけている。ここで戦争に勝ったほうの人間たちが歴史書を書く、という重要な事実を思い出してほしい。
《支配者たち》が唯一戦争の勝者であるということは、誤った情報を広めているのも支配者たちに他ならないということだ。(中略)
D裁判制度
警察の、ときには軍部の付属部門として、裁判所は犯罪人からその自由を奪うことで罰する。拘束の必要がある人間が社会に多く存在することは明らかだ。しかし刑罰による脅威は同時に、法を遵守する市民が、支配者たちの隠蔽行為に対して“声高に主張する”のを防ぐ役割も果たす。
E官僚機構
完璧な例がIRS(アメリカの国税庁および税務署のこと)、FBI、CAIである。(中略)
F宗教
道徳、来世、救済、罪といった概念を利用しつつ、恐怖や盲目的な信仰で大衆を鎮静させ、その自然の衝動や本能を抑えることができる。
(中略)
最も重要な疑問は、《支配者たち》の目的の大半が明らかにアメリカの国益に反するにも拘わらず、なぜ執行者階級は黙ってその計画の実行役を務めるのかということだ。
答えには二つの要素がある。それは利己主義と臆病さだ。執行者階級は《支配者たち》が享受するほどの富は得られないにしても、社会の多数派よりはずっと裕福である。
このカースト制度は彼らに有利に働くのだ。執行者階級はうまくやっている。もし彼らが真実を暴いたり、事態を掻き回したりし始めたなら、あれこれ問題が生じるだろう。アメリカ経済は不安定となり、株式市場の暴落、失業、企業利益の減少とそれに伴う配当額の減少などがもたらされる。極端な場合、政府の崩壊、暴動の勃発、血みどろの内乱といった社会的な混乱が起こり得る。甘い汁を吸い気楽に暮らしいている人間にとって、こうした選択は歓迎せざるもの、望まざるものだ。大衆の間で問題が起き出したら、それは裁判官、記者、巡査部長、大学教授、将軍、国税局員、豪華な司祭館に住む宗教者たちにとって、よい前兆ではないのである。
この根本的理由が二つ目のポイントである臆病さに繋がる。なぜ安定した職を危険に晒さなければならないのか。この階級の人間たちは工場で部品を打ち抜いたり、農場で干し草を掻き出したりする必要はなく、エアコンの効いたオフィスでただ座っていればいいのだ。彼らが改革のための行動を起こせば、自分たちの丘の上の持ち家、ピカピカの三菱やRV車、カントリークラブでの夕べや手入れされた芝生などが脅かされるかもしれないのだから。
現状維持は、少なくとも執行者階級にとって、混乱よりもはるかに好ましいものだ。世界の状況がたとえよくなくても、“正しく”なくても、この階級の人々は多数派国民よりずっと経済的に恵まれている。なぜ波風を立て、わざわざ事態を危険に晒す必要などあるだろうか。
(中略)
だから真実に目隠しをし、物議を醸す話題とは距離を置くほうがいい。そしてただ媚び諂い、あるがままの状況を受け入れるほうが身のためなのだ。
●奴隷階級
明らかに社会の大多数を占めるこの階級を、X教授は「支配者階級、執行者階級を支えるよう教化された働き蜂集団」と表現している。すなわちこの階層は、工場で電子レンジの部品を組み立て、廃物を運び、下水管の詰まりを除き、食事の給仕をし、ガソリンを入れ、タクシーを運転し、帳簿を締め、ホテルを清掃し、ほかにも彼らがしたがらない何千もの仕事をする人々から成り立っているのである。
だが社会全体の少なくとも四分の三が奴隷階級に属するのなら、なぜこの人々は体制に気づき、それを力ずくで覆そうとはしないのだろうか。あるいは、少なくとも劇的に変えようとしないのだろうか。X教授は、大衆が平静なままでいる主な三つの理由を挙げている。
@大衆は、自分たちが実際には奴隷ではなく、自由な個人であるという幻想で動機づけられている。
A大衆は、世界でもっとも偉大な国であるアメリカ合衆国で暮らし、面倒見のいい政府によって“監督されている”ことをありがたいと思っている。アメリカ政府は“理想の父親像”のごとく、現実の“責任”から人々を解放するなど、個人の生活にますます影響を及ぼし続ける。
B大衆は、税金や不平等や、職場の嫌な同僚のことでは不満を漏らすが、真面目に働けば報酬が約束されている。社会保護手当や善行を積めば天国に行けるなど。
《支配者たち》は執行者階級の助けを借り、X教授曰く、「奴隷たちが、腹は一杯だが、自分で自立独立出来るほどの富は生み出せない」のを確認しながら、自分たちの計画を維持している。X教授は続ける。「奴隷階級が生み出す富は必ず、支配者階級に引き渡される。課税やマインドコントロールといった現行制度のもとでは、これらがきわめて効果的になされている。能率的な奴隷制度においては、奴隷は自分で自分を管理している。すなわち自分は“自由”であると思っていなければならない。一方、本人や家族に必要なものが賄えるだけの、ぎりぎり最低限の生活は奴隷に残しておく必要がある。奴隷は支配者階級に稼ぎの大半を渡しながら、ほぼ一生働かなければならない。現在のアメリカでは、こうした仕組みが非常に効果的に出来上がっており、大体において皆結果に満足しているのである」
X教授の見積もりによると、アメリカ人の70%、世界規模で考えると人口の90%近くが、今でも奴隷階級に置かれているらしい。
(中略)
実際、大勢のアメリカ人が、特に工業や製造業の分野でNAFTAのせいで仕事を失っており、低賃金のサービス業に移行している。奴隷階級は何とか遣り繰りすることに忙しい。だから他のことに気を揉む時間はほとんどない。そして、これこそが《支配者たち》が作り出したシステムにほかならないのだ。重く課税され、借金を負い、支払わなくてはならない沢山の請求書に、刈らなくてはならない庭の芝生、落ち葉掃き、食事の用意、子供の世話、車の修理といった要因のせいで、ほかのことに“関わり合いになる”時間はほとんど残っていないのである。
●不可触民(アンタッチャブルズ)
ほぼすべての階級メンバーから嘲笑されるこの階級は、意味ある方法では社会に寄与しない。X教授が挙げるところの「スラム街の黒人、麻薬常習者、浮浪者、犯罪組織の底辺層」といった人々は、誰に支配されているかに拘わらず、自らの生活を劇的に変えようとはしない。その日その日を生き延びながら、不可触民たちは残りの社会からはるかに孤立した場所に寄せ集められ、他の階級を侵食しない限りは大抵無視されている。しかし、少しでも侵害すれば、ただちに罰せられる。必要最低限なものが与えられ、そして彼らは忘れ去られる。
http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/
から引用させていただきました。
お暇なら
http://www.asyura2.com/0601/senkyo18/msg/1152.html
も読んでね(^_^;!
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