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□鳥もごく簡単な文法は習得できる=米研究チーム [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1906909/detail?rd
鳥もごく簡単な文法は習得できる=米研究チーム
【ライブドア・ニュース 05月01日】− AP通信によると、人間と動物は基本的な文法力を理解できるかどうかで区別できると考えられてきたが、ごく普通の鳥にも簡単な文法を教えることができる可能性があるとする新しい論文が27日発売号の英科学誌「ネイチャー」で発表された。
これは、サンディアゴにあるカリフォルニア大学の心理学研究者のティム・ジェントナー氏が1カ月間に1万5000回、ムクドリが鳥同士の会話のごく基本的な文法を認識できるよう訓練したもので、言語学分野に大きな影響を及ぼす可能性が出てきた。
2年前、トップレベルの研究チームによるサル(タマリン属)を対象に同様の研究が失敗に終わったことで、チョムスキーの「帰納的文法は人間特有のものであり、これこそが言語習得の鍵となる」という理論を支持するかっこうとなった。しかし、今回の研究により、ジェントナー氏の訓練したムクドリは、11羽のうち9羽までが、90%の確率で文法を正しく理解することに成功したという。
その訓練では、壁にかけられた3つのボタンを鳥が口ばしで突っつくと、それぞれ違う音色の鳥の歌声が流れるようになっており、その歌声には節が挿入されているものとそうでないものが用意された。歌がある形式で流れた場合は、鳥は同じボタンをまた突っつくようにし、異なる形式の歌が流れた場合には、鳥は反応しないように訓練した上で、正しい形式を認識できた場合には、鳥は餌をご褒美にもらえるようになっている。
結果について同氏は、「ムクドリの訓練が成功するとは思っていなかったため、訓練の際、録音をしなかったが、もし、録音していたら鳥は歌の回答をしていたことがわかったかもしれない」と言う。また、訓練されたムクドリの文法力については、同氏の2歳と9歳の息子の文法力には及ばなかったそうだ。
UCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)の認知科学のジェフェリー・エルマン教授は、今回の研究に参加していないが、ジェントナー氏の研究により、言語や動物の認識力はかつて科学者が考えていたより、はるかに複雑なものであり、人間と動物の分類は簡単にできるものではないことが分かったという。
また、過去にタマリンの実験を行ったハーバード大学の認識進化研究所の所長のマーク・ハウザー氏は、人間が有する認識力の源は他の動物にも見られるかもしれないと、ジェントナー氏の研究結果の重要性を評価しながらも、2002年に同氏がチョムスキー氏とともに論説したように、ムクドリは基本的な文法力は習得できたが、言語能力の習得に必要なセマンティクス(意味を示す情報)を習得したわけではないとコメントした。【了】
ライブドア.ニュース 児玉直美記者/em
(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/
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2006年05月01日18時10分
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