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□マル秘「渋滞回避術」…最新の研究成果明らかに [夕刊フジ]
http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/story.html?q=28fuji320060428026&cat=7
マル秘「渋滞回避術」…最新の研究成果明らかに (夕刊フジ)
いよいよ29日から突入するGW。車で行楽地に出かけたり、帰省する際、イライラさせられるのが渋滞だ。誰もが「仕方がない」と諦め、長時間の車内監禁に耐えることになるが、渋滞はどうにかならないのか。日本で唯一「渋滞学」を研究している東京大学工学部の西成活裕助教授が、最新の研究成果を明かしてくれた。
「この10年で渋滞の解析はほぼ終わり、今後は解消する方法について力を入れ、10年もかけないで、結果を出したい」
西成氏が取り組む渋滞学は、渋滞という物理現象を複雑系や非線形と称される最先端の物理学や数学を駆使して解析。そのうえで、コンピューターなどで再現可能な渋滞モデルを確立することを一つの目標としてきた。
高いハードルだったのが、高速道路の料金所や合流地点などではなく、なぜ、原因不明の「自然渋滞」が起こるのか。その発生メカニズムを解き明かすことだった。
研究の結果、最高速度が時速100キロの高速道路の場合、渋滞に至る直前、時速70〜80キロの車の集団が車間距離40メートルほどで走る段階(準臨界状態)があり、そこが渋滞するかしないかの分岐点になることが判明したという。
分岐点では誰かがブレーキランプを点灯させるなど、「ちょっとしたきっかけから、約10分で渋滞となり、一度渋滞したら、もう簡単には解消しない」という。
これまでもトンネルの入り口付近や緩やかな登り坂付近で渋滞が起きやすいことは経験的に知られていた。その理由も、ドライバーが無意識にアクセルを緩めたり、速度が落ちて車間距離が詰まるために、誰かがブレーキを踏み、それが連鎖的に後方に波及するからだと、科学的にも裏づけられたわけだ。
こうした現象を、ドライバーの心理的な問題まで含めて「今、考えられる全ての要素を盛り込んだ」数式に改良し続けてきた結果、現実の渋滞データとほぼ同じ状況が再現できるモデルを作るメドがついたという。
西成氏は、首都高速道路会社と協力し、首都高全体で渋滞状況を再現できるソフトの開発に着手。早ければ年内にも完成させたいという。
「ソフトができれば、1メートルで1億円とされる道路を作らなくても、車線を増やしたり、どこにバイパスを作れば、渋滞が解消できるかの検証ができる」
首都高担当者も「10年以内に渋滞をなくす」と意気込んでいるという。
渋滞解消の成果をドライバーが実感できるのは、しばらく先の話となりそうだが、これまでの研究成果にもドライバーが知っていた方がいい知識は多い。
「最近、車高の高い車が増えたことでも、渋滞が起こりやすくなったのではないか」
渋滞を再現する際、ドライバーが何台先の車の動きを見ているかの“先読み”要素を加味すると、「目の前の車だけを見ている場合に比べ、2台先を見て運転するだけで全体の物流量は20〜30%増える」という。
皆が先を読んだ運転を心がければ、確実に渋滞は起こりにくくなるはずだが、背高ミニバンなど車高の高い車が増え、先が見通しにくくなっているというわけだ。
ところで、今すぐ渋滞をできるだけ避ける“秘策”はないのか。
西成氏は「皆が知ってしまうと意味がなくなりますが…」と前置きしながらも、「渋滞中、追い越し車線と走行車線でどちらが速いのか悩む人もいるでしょうが、渋滞中は確実に走行車線の方が平均速度が速い」と、夕刊フジの読者だけに、こっそり教えてくれた。
[ 2006年4月28日16時10分 ]
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