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2006年04月14日09時57分
http://www.asahi.com/international/update/0414/006.html
米ネブラスカ州議会が13日、同州の中心都市オマハの学校区を実質的に人種別に割る州法を採択し、ハイネマン知事も署名した。人種分断政策ではないかと論議を呼ぶ一方で、提案議員は、人種別の住み分けに沿っただけで、少数者が差別されている状況を是正する措置だと主張している。
新法を提案したのは、オマハ北東部の黒人の多い地区を代表するアーニー・チェンバーズ議員。州議会でただ一人の黒人議員だ。朝日新聞の取材に対し「実態としてオマハの教育は人種によって分断されている。白人の多く通う学校ではパソコンが整っているのに、黒人の多い学校では親が文房具のために寄付しなくてはならないような実態だ。例外はあるものの、黒人の多い学校には熱意のある教師は配属されず、子どもの学ぶ意欲も育たない」と話す。
同議員によると、同市は黒人の多い北東部、ラティーノ(ヒスパニック)の多い南東部、白人の多い西部に色分けされている。この住み分けに沿って学校区を3つにわけ、それぞれの学校区が予算を含めて区域内に責任をもてるようにすることで、逆に人種間の不公平はなくなるという。新たな学校区割りは08年に実施される予定だ。
AP通信によると、議会には「人種関係を後退させた、ここ20年で初めての州になる」「歴史に汚点を残す」などの反発もあった。オマハの公立学校の生徒数は約4万5千人で、白人46%、黒人31%、ヒスパニック20%、その他3%に分かれるという。
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