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□オタク出版社倒産で「やおい」人材争奪戦のワケ|夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/bankrupt.html?d=10fuji320060410029&cat=7&typ=t
オタク出版社倒産で「やおい」人材争奪戦のワケ (夕刊フジ)
ビブロスは5日、東京地裁に自己破産を申請し、手続き開始の決定を受けた。負債総額は20億円。「社長が経営していた自費出版中心の碧天(へきてん)舎が先月末に倒産し、そのあおりを食らった。よくあるワンマン社長で、ネット事業と碧天舎にビブロスの利益を投下したが、コスト高で運転資金がなくなった」(関係者)という。
5日朝、社員に呼び出しがかかり、全員解雇が告げられた。社員には昨年冬のボーナスに加え、2月分からは給料が支払われていない。
同社は昭和63年設立。平成3年にマンガ雑誌「ビーボーイ」を発刊し、「腐女子」と呼ばれる女性オタクに不動の人気を得ることとなった。
「美少年同士がマンガの中で愛し合い、最後には絡む『やおい』、『ボーイズ・ラブ』分野で『ビーボーイ』はパイオニア。小学4年で初めて手にしたが、それからずーっと私の中ではトップの座にある。ビブロスに認められた作家はほかでも引っ張りだこになる印象がある」(やおいファンの20代女性)
やおいの「や」は「ヤマなし」、「お」は「オチなし」、「い」は「意味なし」の意味だ。
女性は続けて、「倒産と聞いて、書店へ走った。他の出版社から出なさそうな本をすべて買っておいた。過激さは他誌の追随を許さない」と高く評価する。
同社は「やおい」以外にもオタク市場を開拓していた。昨年8月に同人情報誌の付録として「全国統一オタク検定試験」を主催。フランス・AFP通信社も取材に訪れるほど話題となった。
12月にはオタク富裕層向けの季刊情報誌「オタクエリート」を発刊。表紙に民主党の鳩山由紀夫前幹事長を起用。自民党の平沢勝栄衆院議員が「ケロロ軍曹」を語ったり、「バカの壁」の養老孟司氏がアニメやゲームを語るなど豪華なつくりだった。同誌は「利益を出すことができたようだ。第2号がまもなく発刊される直前の破産となった」(関係者)といい、オタク検定も宙に浮いたままだ。
だが、888億円規模(浜銀総合研究所調べ)との試算もある巨大な“萌え”市場ゆえ、早くも「ビブロスのコンテンツを求め、複数の大手出版社が動き始めている」(出版関係者)という。
少女漫画に詳しい評論家の藤本由香里さんは「ビブロス自体はかなり利益を上げていたはず。(ボーイズ・ラブを担当した)第1編集部ごと、別の出版社に移る可能性がある。引き受けたがる出版社も結構、あると思う。そうでなければ個々の作家さんの熾烈(しれつ)な取り合いが始まるのではないか」と予想する。
「オタク女子研究 腐女子思想大系」の著書もあるライターの杉浦由美子さんは「カリスマ編集者もいる。どこも人材が欲しいのではないか」と、作家だけでなく、全員が女性という編集者にも出版業界の触手が伸びそうだ。
[ 2006年4月10日16時39分 ]
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