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週刊日本新聞〜太田龍の時事寸評http://www.pavc.ne.jp/~ryu/cgi-bin/jiji.cgiより
ASPO(石油ガスピーク研究協会)ニューズレター、二〇〇六年四月号。
石油ピークは二〇〇五年に来たと。
つまり人類は石油ピーク点を過ぎてしまったと。
平成十八年(二〇〇六年)四月七日(金)
(第一千六百四十回)
○ASPO(石油ガスピーク研究協会)ニューズレター、二〇〇六年四月号。
六頁。
○ここに、最新版の石油資源モデルが示されて居る。
過去の石油生産総量、 968Gb
未来の石油生産総量、 932Gb
内訳 確認された油田、 794Gb
これから発見され
るであろう新油田、138Gb
二〇七五年までの合計 1900Gb
○「Gb]は、十億バレルのこと。
○従って、前出推計では、
これから発見されるであろう新油田の石油供給総量は、千三百八十億バレル。
○二〇〇五年末の時点での、石油生産についての推計によれば、
○世界の石油生産のピークは、二〇〇五年、とされて居る。
○つまり、石油ピークは、今や過ぎた、わけである。
○三月十五日、十六日、G8はエネルギー問題を討議した。
○しかし、ASPOの評価では、
G8は、依然として「フラット・アース」の立場に立って居る。
○「フラット・アース」とは、
ガリレオ以降も、地球は太陽を回転する球体ではなく、大地は平地である、
その平らな大地を太陽が回転して居る、と信じて居る人々のこと。
○つまり、今なお、石油ピーク説を信じない人々、今なお、安くて豊富な石油は
たくさんある、といい続けて居る人々。
○前出、G8会議は、十七兆ドルを投資して、次の二十五年間の世界エネルギー
供給を保証しよう、と。
○現代米国の代表的政治評論家、と言はれるケビン・フィリップスの「アメリカ
神権国家体制」(二〇〇六年三月)は、
○「石油ピークの到来」を明確に認識して居る。
○そして、現米国共和党政権が、石油ピーク問題も、地球温暖化問題も、
○一切、そんなものは存在しないかのようなフリをして居ることも、
ケビン・フィリップスは、はっきりと指摘して居る。
○ここで、ケビン・フィリップスは、
過去の世界帝国が没落し、滅亡して行くときの共通の現象の一つとして、
○「狂信的宗教の出現」を呈示する。
○まさに没落する米帝国主義は、
○この狂信的宗教=キリスト教原理主義に取り憑かれて居るわけである。
○この「狂信」によって、米国人は、地球温暖化も、石油ピークも、
一切見ないことにすることが出来るのであろう。
(了)
【注】
○ロナルド・ライト著、星川淳訳
「暴走する文明―『進歩の罠』に落ちた人類のゆくえ」
(日本放送出版協会、平成十七年十二月)、七十八頁以下。
○イースター島の住民が環境を破壊して、破滅に瀕して行くとき、
彼らは、「宗教が未来を保障してくれると言う狂信」に取り憑か
れたと言う。
そのありさまがここに、なまなましく、描かれて居る。
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暴走する文明―「進歩の罠」に落ちた人類のゆくえ
ロナルド ライト (著), Ronald Wright (原著), 星川 淳 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140810807/asyuracom-22
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