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子供には独立した人格があり、親の完全な所有物ではない。いつかは独立せねばならず、意思決定の訓練は大人になってからでは遅い面がある。自分の意志・希望を簡潔に述べることはテストで良い点を取る以上に大切である。親は子供の独立した人格を助けるために指導をするのである。「子供の権利などと言うな。子供は親の所有物だ」という意見があるかも知れないが、実は子供は親にとって借り物のような存在であり、いつかは社会に還元せねばならないのだ。本来、自分一人が独占的に子供の全人格を取り込んではいけないんだ。
もちろん、テストで良い点を取ると選択肢が広がることは確かだ。
まず、第一に公務員に強い。国家公務員どころか地方公務員になるにも、足きりにならない学力が必要だ。公務員になるには全教科が有名中学・高校に進学できるレベルの学力が必要だ。
第二に教育産業に強い。学校の教師であれ、塾・予備校の教師であれ、自分自身がその教科を完全に理解し、把握していなければ子供を指導することはできないからだ。アルバイトでも家庭教師になるには、自分がその教科を完全に理解しておく必要があるだろう。小学生でも大学生より賢い子もいるから、やはり教育分野だけは学校の勉強の学力ができないと、できない。
また、建築分野の仕事などでも高校数学が必要な場合がある。しかし、世の中の仕事の大半は学校の勉強の学力と無関係なものも多いし、偏差値が決して高くない学校を卒業した人でも社会に出てバリバリ活躍している人は日本全国に沢山いる。偏差値という狭い範囲が社会の全てではない。結局、「あなたは何がしたいのか?」が大事である。
進学する場合でも、偏差値ではなく学部・学科を重視でどこに進学を決めて欲しい。偏差値だけで「自分の学力ならここに行けるからここに進学する」と言って、進学後何をするか決めてないなら、進学の意味がない場合もある。学校の勉強ができる人、親にとって言うことを聞く従順な良い子が、必ずしも仕事ができるとは限らないからだ。
子供の自発的・内発的な発展を発見し、育てるのが親の役目であるのではないだろうか。親はあくまで補助をするコーチであって、選手自身ではない。決して万能なオールマイティではないし、選手の全てではなく素質をとらえて引き出す人なのだ。子供はいつか独立するのであって、親の手で永久に支配し続けることはできないのだ。
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