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週刊日本新聞〜太田龍の時事寸評http://www.pavc.ne.jp/~ryu/cgi-bin/jiji.cgiより
平成十八年(二〇〇六年)四月二日(土)
(第一千六百三十五回)
○FTW(荒野から)誌ニューズレター、二〇〇六年三月三十日。
○FTW誌記者、マイケル・ケイン。
「(米国)軍部は、石油ピークに備えて居る」
○この記事は非常に重要である。
○以下にその要点を列記する。
(1)米軍は、公式に、世界的石油ピークが二〇〇五年に到来したと
思はれる、とした。
(2)米軍は、世界的石油ピークに対して準備態勢を取り始めて居る、
と。
○筆者は、この情報に、日本の関係筋が気付いて居るかどうかは、知らない。
○しかし、日本のマスコミ界を含む自称権力エリートが、
○この問題に気付いて居るようには思えない。
○近刊の「アメリカ神権国家体制」(ケビン・フリップス、二〇〇六年三月)は、
○米国を脅かす三つの要因として、
(1)狂信的宗教
(2)負債
(3)石油ピーク
○を、挙げて居ると言う。
○つまり、現代米国の代表的政治評論家の一人、とされる、ケビン・フィリップス
は、明確に石油ピークの危機を視野に入れて居る、わけだ。
○日本には、このケビン・フィリップスに比べられるような「政治評論家」は、
存在しない。
○従って、日本人の意識には、ケビン・フィリップスは存在しない。
○つまり、日本人は、
現代の米国が、狂信的宗教と負債と石油ピークによって、深刻な脅威下にある、
と言うことに対して、
○全くの無知か、又はアタマからそれを否定するか、
又は、それを嘲笑するか、
○そのいずれか、と言うことであろう。
○米国=米軍は、いよいよ到来した石油ピークに対して、いかなる対処をするのか。
○それは日本にとってなんの意味もない、絵空事なのか。
○あいにく、そんなことはあり得ない。
○日本は、米国によって、
きわめて急速に身ぐるみ収奪される枠組が設定されて居る。
○日本をまるごと米国政府と企業に収奪させようとする、日本の国家体制が
このままであれば。
○米国に長い間滞在している日本人の或る研究者曰く、
親米保守派日本人が米国に来て、米国人と話して居るようすは、
「寄らば大樹のかげ」「長いものに巻かれよ」
「さわらぬ神にたたりなし」
(『諸君』平成十八年五月号、九十六頁、伊藤貫)
○と言った調子で、
○とても、独立国の人間とは見えない、と。
○全く同じことは、「媚中派」日本人にもあてはまるであろう。
○昭和天皇を頂点とする日本の権力エリート階級は、
○アングロサクソンこそ、未来永劫世界の絶対的支配者、
○と盲信して来た。
○しかしこのアングロサクソンの世界支配は、
○石炭、そして次に石油資源の支配を基礎として来たのである。
○この條件は、「変数」であって、
○永久不変の宇宙法則などではないことを、知らなければならない。
(了)
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