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メッセージNo:22640
件 名 : 土壇場でひっくり返ったムサウィの証言
差出人 : C Loverain
送信日時 : 2006/03/30 22:06
千早@オーストラリアです。
BCCで同時送信しています。
<長文御免!&全文転送大歓迎>
* * *
<チャーリー・シーン、9・11の真実を語る 続報>
前回お伝えしたチャーリー・シーンの「9・11は米政府の自作自演」発言はその後も
大きな波紋を投げかけました。前回ご紹介したCNNのネット投票も最終結果は83%でし
たが、「支持しない」“少数派”17%との差は歴然!!(^o^) 当のアメリカ人たちこ
そが、今や真実を求めているのです。
メディアはこぞって、チャーリーが過去にヤク中だったことなどを書きたてて彼の
“信頼性のなさ”を強調しようとしましたが、チャーリーはその手の卑怯な“解説”
を非難し、全文掲載を要求しつつロンドン・ガーディアン紙にメールを送りました。
その中で彼は、
「タワー7のことをちょっとでも調べてみてくれないか。あれが僕の議論の中心なん
だし。『調査報道の真価』ってものを見せてくれよ」
「“77便が彼らの言う通りにペンタゴンに突っ込んだという証拠ビデオ”を提出する
よう、ペンタゴンか国防総省に正式に要請書を提出してくれないかな。すぐに撥ねら
れるだろうけど。そう、その要求は無条件で却下されるだろう。何も隠すことがない
と言うのなら、どうして彼らは隠してるんだい?」
と、正面切って疑問に取り組もうともしないメディアに挑戦しています。加えて、こ
のメール掲載時に彼の文章を少しでも削除したり改竄しようものなら、それは逆に
「僕や他のみんながずっと思っていた通り、メディアも“真実にはなんの興味もない
共犯者である証拠”だ」とも述べています。
(^^)//☆★ぱちぱち
CNNのネット投票で84%もの人々が彼を支持したことにも触れ、
「僕について、書きたきゃなんでも書きたまえよ。
でもそれらは何の意味も成さないぜ。
それに、もしこれら9・11に関する疑問や物的証拠にそうやって見て見ぬ振りをし続
けるなら、僕をはじめ数多くの“陰謀バカ”どもがずっと疑っていた通り、公式報告
書はせいぜい“侮辱的なほど出来の悪い作り話だ”ってことの証明だね」と。
#ストレートに言ってくれて、実にス〜ッとしますねぇ!(^_^;)
原文は↓
Charlie Sheen's Statement to the London Guardian
Challenges Press to Stop Slinging Mud, Confront The Science
Prison Planet.com | March 27 2006
http://www.prisonplanet.com/articles/march2006/270306sheenstatement.htm
●アレックス・ジョーンズ、CNNに二度も出演
他方CNNのショービズ・トゥナイトは、チャーリーをインタビューしたアレックス・
ジョーンズを二度も招いて補足説明をさせました。
事件発生以来何年間も当局の隠蔽がメディアまで広く行き渡っていましたから、大手
CNNで9・11について喋れるアレックスは内心ものすごく嬉しかったろうと思います。
が、「本当の闘いはまだまだこれから」と知っているからか、随分真剣な面持ちで限
られた時間の中、目一杯「多くのアメリカ人が知らされていない情報」を矢継ぎ早に
語ってくれました。
原文↓
Video: Alex Jones On CNN Showbiz Tonight
http://www.prisonplanet.com/articles/march2006/240306alexvideo.htm
Video: Alex Jones' Second Appearance On Showbiz Tonight
http://www.prisonplanet.com/articles/march2006/250306showbiztonightalex.htm
チャーリーの勇気を称えつつ、の彼の発言。
「チャーリーは、みんなにこの問題をみつめて話し合ってもらうために、自分を心無
い攻撃の犠牲にしたんです。『子供たちを愛しているから』って。僕だってそうで
す。僕は『殺すぞ』という脅迫だって受けるけれども、銃で意見は殺せませんから
ね。“新世界秩序”はテロ攻撃をやめるべきです。ここ100年のあいだに200件以上
も、西洋の政府がやってきたことは知れてるんですから。ヒトラーだって英国だっ
て、それにロシアも。政府がやるんです。でも政府全体じゃない。政府の中の少数の
犯罪者たちがブラック・オペを、陰の任務を遂行するんです。どうか調査してくださ
い。アメリカを見てごらんなさいよ、警察国家になってきています。学校のトイレに
監視カメラまで入れて」
この「学校のトイレに監視カメラを導入する」話は、確か3年ほど前にこちらオース
トラリアでもありました。なんせ小泉と同じ“ボスの言うなり”ハワード政権ですか
ら。(-_-;)
#少なくともこの辺では実現しなかったが。
●女性陣も応援
このほか同番組には「政府に疑いを持つ者は誰であろうと“反逆者だ”と言われるよ
うな世の中で、これらの疑問を声に出して言ったチャーリーは勇気ある人よ」と
チャーリー・シーンを称え、大半の国民の意思を無視してやりたい放題を続けるブッ
シュを何度も「独裁者」呼ばわりした痛快!!エリカ・ジョング(『翔ぶのが怖い』
の作家・詩人)おばさまが登場。(^_^;)
「“暴君”の基本的前提は“独裁者であること”で、ブッシュは充分独裁者と言える
けど......『外敵がいる』と言えば、みんなどこまでもついていく。それこそゲッペ
ルスがヒトラーに『おやりなさい』と言ったことであり、ローマ皇帝たちがやったこ
とで......こうした質問をすることはとても勇気がいるし、国を愛している証です
よ。物書きや才能のある人は、こうした問題の調査をすべきです」とキッパリはっき
り言ってくれました。
#これまた、(^^)//☆★ぱちぱち
また、「自分の意見があるのなら、権力者相手に立ち上がってそれを堂々と言う。そ
れが『表現の自由』なのです」と、ちょっとおとなし目ながらもチャーリーの行動を
支持する発言をしたシャロン・ストーンも、チラッと顔を見せていましたね。
29日にはNYC、CNNスタジオ前で「CNNに感謝するデモ」が開かれるそうです。↓ 9・
11の真実を求める動きに大いに貢献してくれたCNN。今後の展開が100%明るいわけで
はなくても、今回の英断を称えたいと思います。
New Yorkers to Gather at CNN Studios 'Demonstration of Gratitude'
Wednesday, March 29, 2006
http://www.emediawire.com/releases/2006/3/emw364381.htm
尚、チャーリーの父親で俳優のマーティン・シーンは、悪名高き"School of the
Americas"を閉鎖させる運動の強力な支持者で、有罪判決を受けたカリフォルニアの
空軍基地での反軍事抗議行動(2000年10月7日)など、逮捕暦が70回以上というツワ
モノ。三男坊チャーリーとの相性が一番いいそうで、まさにこの父にしてこの息子あ
りという感じです。(^_^;)
http://www.imdb.com/name/nm0000640/bio
* * *
<オーストラリア版「9・11」>
来る4月28日で丸10年になるタスマニアで起きたポート・アーサー虐殺事件も、実は
“11歳の知能しかない”青年を「35人もの市民を殺し、22人を負傷させた犯人」に仕
立て上げて“銃の恐怖”をオーストラリア一般市民に植え付け、「アメリカに続け、
追い越せ」とばかりに銃規制を成し遂げるための陰謀でした。でもそれをきちんと認
識しているオーストラリア人は、まだ極めて少数です。
ここでひとつ明確にしておきたいのは(私が「銃所持」を支持するか否かは横に置い
て)、殊にアメリカでは「自分や家族の身は自分で守る」という考え方が根強く、
「市民が武装するのは憲法でも規定された国民の権利」であり、それは多くのアメリ
カ人にとって何のためかといえば“現政権のような横暴で理不尽な政府に立ち向かう
ため”なのです。
ですから当の悪玉政府からすると、銃を規制して市民から取り上げることは己を守る
行為であるという次第です。この事件によりオーストラリアでそれが達成(ライフ
ル)されたときには、当時米大統領だったクリントンと副大統領だったゴアが小躍り
して喜んだと、数年前にダグ・ロッキーが教えてくれました。
●ポート・アーサーの虐殺事件
今年5月7日に39歳になる終身犯マーティン・ブライアントは、読書やTVを観ること
も、主に女性から数多く届く手紙を開けることもなく、少なくとも2年ものあいだ誰
とも口を聞いておらず、深い鬱状態にあるそうです。母親に言わせると、今やゾンビ
のようだと。
事件当時担当となり、「ブライアントは犯行時に正気だった」と結論づけた法心理学
者のイアン・ジョブリンは、「そのとき彼が正気だったか、今は大いに疑問があると
思っている」そうですが、それは「『世間が気に食わないから、怒りにまかせて』そ
んな行動に出ることを決断するなんて、まさに歪んだ考えとしか言えない」からだそ
うで、この陰謀の真実が広く世に暴かれるのは9・11よりもっと長い時間がかかりそ
うです。
左利きのブライアントは計6つの犯行現場で64発発砲し、35人を殺して22人を負傷さ
せたことになっています。しかもブロード・アロー・カフェという現場では、最初の
死者20人中19人までが頭部への一発で死んでいる。そして最初の15秒間で17発撃ち、
12人を殺して5人に怪我をさせた彼は“ライフルを右腰に抱えた姿勢で”撃っている
のを目撃されています。犯行中に撮影された彼の髪は金髪のようでまっすぐなカツ
ラ。しかし逮捕された彼の髪はもっと黄色っぽく、カールがかっていました。
“犯行”の翌日逮捕され、拘留されてからはメディアとの接触も一切絶たれ、1996年
7月4日に警察の取調べが始まるまで厳重な独房に入れられました。その取調べを拒否
するとまた独房に戻され、そうした状況にたまらなくなって同年11月に彼は罪状認否
で有罪を認めました。
そうするようにと勧めた母親は、今ではそれを一番悔いていると言います。哀れな息
子に、そんな恐ろしい犯行を犯すことなどできるはずがない、そんな頭はないから
と。
彼が自分で有罪と認めたため、権力者たちは何らの証拠提示も必要とせずに彼を投獄
し、国民からライフルを取り上げることに成功したのです。
参考記事・サイト(英文)
Port Arthur killer like a zombie: mum
Tuesday Mar 28 19:15 AEDT
http://news.ninemsn.com.au/article.aspx?id=67974
Port Arthur Coverup
http://www.shootersnews.addr.com/snportarthur.html
THE PORT ARTHUR MASSACRE CONSPIRACY
http://home.overflow.net.au/~nedwood/portarthur.html
Conspiracies and Coverups
Deceit and Terrorism
Port Arthur Massacre
http://www.hiddenmysteries.org/conspiracy/conspiracy/parthur1.html
* * *
<土壇場でひっくり返ったムサウィの証言>
話は9・11に戻ります。
9・11関連で唯一逮捕されたザカリアス・ムサウィの裁判が今行われています。数日
前には「アル・カイダ担当者を含む数名のFBIの捜査員が検察側の証人として出廷し
たが、検察側にとって好ましくない証言をした」という記事がありました。
Legal Affairs
FBI Agents Prove Helpful to Moussaoui Defense
Morning Edition, March 22, 2006
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=5294132
曰く、「逮捕された当時ムサウィが9・11の計画について正直に話していたら、あの
悲劇は防げただろう?」という検察の質問に、証人は"NO"(そうはならなかった)と
答え、逆に「アルカイダのテロについて何度も上司に警告したのに、まったく聞き入
れられなかった」という、権力者側に非常に都合の悪い証言をしたのです。
ところが、おととい(28日)のTVニュースを見て私は驚きました。ムサウィ自身が
「ハイジャックする予定だった5機目のパイロットに、自分がなるはずだった」と
“新たな筋書き”を延べ、ホワイト・ハウスを狙うという命令はオサマ・ビン・ラ
ディンから来たものだと証言したからです。
随分前ですが、「ムサウィは『自分は有罪だ』とは認めたものの、それは飽くまでも
9・11とは別の、同年10月に行われる予定だったテロ行為についてであって、9・11に
は全く関与していない」という主張を聞きました。それでこの突如出てきた「9・11
当日の5機目のパイロット」説に胡散臭いものを感じて、英文BCCで「検察側と何らか
の取り引きをしたのかもしれないし、MKウルトラなどを考慮すれば、催眠状態などに
置かれての証言だったかもしれない」と書いて、私の英文リストに流しました。
●「スタン・ベルトをつけていた」!?
そのとき私は「いずれにせよ、チャーリー・シーンの発言で活気付いた『9・11の真
実を求める動き』に水を差す“大ニュース”が必要だった者たちの策略だろう」と
思ったのです。そして昨夜、阿修羅さんの掲示板で
Re: ムサウィ被告は”スタンベルト”を装着させられていた?
(米国TV,MSNBC)
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/806.html
投稿者 Berlin 日時 2006 年 3 月 29 日 02:17:58: QU.acolGxXTCA
という投稿をみつけました。なんとNBC・TVがこの裁判経過報告中、リポーターの
ピート・ウィリアムズが「ムサウィはスタン・ベルトをつけていた」と、口を滑らせ
たのです。そのレポート映像↓(英語)
http://total911.info/zacmstun.wmv
スタン・ベルト(stun belt)とは囚人などに着用させて、態度が悪いときに弱い電
気ショックを与えて矯正させるための道具です。でもそのニュース映像を見聞きして
いたら、単純に「スタン・ベルトのせいだけで、そういう証言をした」とは思えなく
なりました。原文と訳をちょっと書き留めてみます。
Moussaoui: I was supposed to fly 5th plane into White House on 9/11
ムサウィ: 私は9・11に5機目の飛行機を飛ばし、ホワイト・ハウスに突っ込むはず
でした
というニュース報道から
Pete Williams: And in fact Moussaoui said today, a couple of things, No.1
he said it is OK to lie, because when you are in a war, "deceit is war,"
quoted Mohammed, although he did say he's not lying today. And secondly he
also said today that he did not, when he came here to the United States,
know what the other parts of the plan were...that there were only two
targets, the World Trade Center and the White House, he wasn't very clear
on the details. And he also admitted that he was in a bit of a tussle with
Al Qaeda leadership, that.. he was in the plot and out of it and back into
it, so that's the big quesion. Was he in it or was he just a wanna-be.
ピート・ウィリアムズ(裁判所前): ムサウィは今日、ふたつのことを言いまし
た。まず第一は「戦争しているときは嘘をついても構わない。モハメッドの言葉『戦
争は騙すこと』を引用して、『でも今日は嘘をつかない』とも。それからふたつ目
は、米国に来たときに(テロ)計画の他の部分を知らなかったと。標的はWTCとホワ
イト・ハウスで、でもそれ以外詳細は知らなかったのです。それから彼は、自分がア
ルカイダの指導者と喧嘩していたことを認めました。つまり、彼はこの企みに参加し
ていたと思ったら抜けて、抜けたと思ったらまた加わってと。だからこれは大きな疑
問です。彼は本当に一味だったのか、それともただの(テロ)志願者にすぎなかった
のか。
(引用&訳、終わり)
ホストのダン・エイブラムズがそこで、ムサウィの法廷での態度について質問しまし
た。「これまで何度も弁護士を首にしたり、法廷で怒りを爆発させて判事に食って掛
かっては何度も退廷させられたりと言われてきたムサウィは、今日はちゃんと質問に
答えたりしていたようですが、どうでしたか?」と。それに答えてウィリアムズは、
いつものそういった爆発は全然見られず、おとなしかったという話を始め、スタン・
ベルトに言及します。
Pete Williams: ...he was very docile today. Now I'm speculating here but
I, I think...you know, we believe that he was wearing one of those stun
belts and it's maybe that he was very worried about doing anything that
would cause the marshals to press that button, understandablly so. But for
whatever reason you're right he acted like any other witness, he was very
methodical. And it was the contrast between this extreme hatred and
preparation to hijack planes on one hand, and he was very placid demeanor
on the other.
Dan Abrams: A stun belt? (Did)He literally have
Pete Williams: Yes, ah...
Dan Abrams: something around his waist that they can push a button and it,
it...
Pete Williams: ......Well...... As you know, these are sometimes used in
the courts And we're not positive about this. He's wearing a prison jump
suit, you can't see what's under it. But some previous court documents had
led us to speculate that he might be wearing one. Again I'm not certain
about this. But another piece of evidence that would suggest he was is
when, when the jury selection started and he would stand up and say he's Al
Qaeda, the judge would have him led out of the courtroom and each time he
would put his hands on his head and say, "Hey, look I'm not doing anything
threatening" which suggests he was trying to say you know, "Don't zap me,
I'm behaving myself."
ウィリアムズ: ......彼は今日、とてもおとなしかったです。ここで私の推測なん
ですが、私は、つまり私たちはムサウィが例のスタン・ベルトを装着していたと思っ
て(believe)います。ですから彼は、執行官にボタンを押されるような行動を取ら
ないようにと、とても不安だったのではないか、当然ですが。しかし理由が何だった
にせよ、あなたのおっしゃる通りで彼は他の証人同様に振る舞って、とても整然とし
ていました。そしてこの“極端な嫌悪と、飛行機をハイジャックする準備”というの
が一方にあって、その反面彼が非常に穏やかな態度でいたというのが対照的でした。
ダン・エイブラムズ(スタジオ): スタン・ベルトですって? 彼が実際にそうい
うものを......
ウィリアムズ: はい、えぇ......
エイブラムズ: 腰のまわりにつけて、(執行官が)ボタンを押したら、それが
......
ウィリアムズ: ......あのォ、......ご承知の様に、スタン・ベルトは法廷で時々
使われています。それに私たちは確信を持っているわけではありません。ムサウィは
囚人服のジャンプスーツを着ていますから、その下に何を着ているかは見えませんの
で。しかし過去の法廷文書を見ると、彼がベルトをつけていると思われるようなこと
が書いてあるのです。再度言いますが、確信はありません。でももうひとつ、つけて
いただろうと思わされることがあって。というのも、陪審選任手続きが始まったとき
にムサウィが立ち上がって「俺はアル・カイダだ」と言っては判事が彼を退廷させて
いたんですが、そのたびに彼は両手を頭の上に乗せて「おい、俺は何にも威嚇するよ
うなことはしてないぞ」って言うんです。それは彼が、おわかりでしょうが「一発食
らわさないでよ、ちゃんとおとなしくしてるんだから」と言わんとしてるということ
です。
(引用&訳、終わり)
アメリカの法廷ではスタン・ベルトが使われているという事実を全然「ご承知」では
なかったので、私はまずそこにビックリしました。(@_@;) アメリカには「極楽
のような刑務所がある」という批判的な声も聞きますが、その反面こういうことを
やっている。たとえ犯罪の容疑者であろうと「人間扱いをしないから、人間らしく振
る舞わなくなるのではないか」という気もするのです。
●現実と、妄想の世界と
それはさておき、気になったのはウィリアムズが述べた、
「彼は本当に一味だったのか、それともただの(テロ)志願者にすぎなかったのか」
という「大きな疑問」です。
そこで数年前に読んだ米PBS、"News Hour"の記事を思い出して引っ張り出してみまし
た。
#まだ残っているところがエライ!>PBS。
July 18, 2002, 4:30pm EDT
JUDGE REJECTS GUILTY PLEA IN MOUSSAOUI CASE
http://www.pbs.org/newshour/updates/moussaoui_07-18-02.html
そこには「ムサウィが罪状認否で有罪と認めたのに、判事がそれを拒否した」と書か
れています。ムサウィは自らを有罪と認め、彼を死刑にしようとする政府と闘いたい
と述べたそうです。そして、有罪だと申し立てれば裁判は必要なくなるとも書かれて
います。
またムサウィが「俺はアル・カイダのメンバーだ。オサマ・ビン・ラディンに忠誠を
誓っている」と発言した際、地裁判事リオーニ・ブリンクマは「あなたの言うこと
が、あなたに不利に使われるかもしれませんよ」と警告したそうです。弁護士を解雇
したり自分に不利になる発言をするという理解に苦しむ行動を見て、判事は再度の精
神鑑定を命じます。
その結果は? コロンビア大学医学部の臨床心理学者でムサウィの公選弁護人のアド
ヴァイザー、ザヴィエール・アマドー博士が「ムサウィは片足を現実世界に、もう一
方を妄想的世界に突っ込んでいる。その結果しっかり現実と繋がっていると見えるこ
ともあれば、精神病的な妄想を示すこともある」と判定したとあります。
この記事はその他、「最高裁の裁定は先月、判事ではなくて陪審員のみが死刑判決を
下せるとした」ことや、「最新の申し立ては、結果的に一人以上の人間を死に至らし
めると知りつつ、ムサウィは9・11の攻撃計画に手を貸したと延べている。この起訴
状はまた、相当な計画と熟考ののちにムサウィが著しく悪質、残酷かつ邪悪な犯罪を
犯したと断言している」ことを伝えていました。
この起訴状の記述は、上述のNBCの報道が伝える内容と大きく食い違っているように
見えます。テロ計画については詳細を知らず(これは「偽証だ」とも言えるでしょう
が)、実際には誰一人殺していない=犯罪に関わるつもりだったとしても、犯行を犯
す前に逮捕されてしまったわけですから。
●母親の訴え
ムサウィに「精神病的な妄想」が見られた原因かどうかはわかりませんが、同じく
PBSの"News Hour"がムサウィの母親をインタビューした記事で
MOTHER OF SEPT. 11 SUSPECT
June 21, 2002
http://www.pbs.org/newshour/bb/terrorism/jan-june02/moussaoui_6-21.html
居住している南仏から面会に来た彼女は「9・11で亡くなった方たちには本当にお気
の毒です」と前置きして、次のような話をしています。
・息子はアラブ人で、たまたま飛行機の操縦を習っていた。だから(真犯人の)身代
わりに逮捕されたのだろう
・検察側は、大した事実=有罪に出来る証拠を持っていないようだ
・息子は9・11には全く関わりがないと言っている。私には嘘をつかない子だし、そ
う断言する息子を私は信じている
・アメリカの法廷や政府に、息子を死刑にするというのならどうか(彼が死刑に値す
るという)事実をひとつ、ひとつ証明してほしい
・息子はちゃんと教育を受けてはいるが、公選弁護人を解雇して自分で自分の弁護を
するなど、とても出来るはずがない
・息子はずっと拘留され、(この2002年6月の時点で)もう9ヶ月も外界と切り離され
てしまっている。よく食べられないし、頭の上で24時間電気がついているから眠れな
い。誰にも会っていない
・息子に与えられる情報は、裁く側が息子に知らせたいと思うような一方的なものば
かりで、それ以外は息子の耳に入っていない
・4月に行った供述も、息子にはとても不利なものだった
・それは息子がひどい状況下にあるからではないか。息子は自分を取り戻すことも出
来ずにいる。まるで罠にかかった動物のようだ
・食もなく、眠れず、誰にも会えずにいて精神的に参らない人がいるだろうか?
・公選弁護人たちは優秀でいい仕事をしていると思うのに、息子がどうして「ひどい
弁護士だ」と言うのかわからない
・それはきっと、誰かが間違った情報を伝えているからではないのだろうか
・(「4月の供述書で米国やユダヤ人およびイスラエルの破滅をアラーに祈ったとあ
るが、そうした彼らへの憎しみはどこから来ているのか?」というインタビュアーの
質問に)息子の苦悩が原因だと思う。ひどく苦しんでいると、間違った考えが出てく
るのだろう
・もうひとつは息子の中にある深い怒り。人種差別が原因で自分の進みたい道に行け
なかったフランスでの経験や、父親が不在だったことも怒りの原因だと思う
・しかし私は子供たちに神の愛を教え、人種や宗教が違っても、それが人の優劣を決
めたりはしないと教えてきた
アフガン爆撃と相前後して拘束され、証拠も起訴も何もなく、3年間ひどい拷問まで
受けた挙句にグアンタナモから無罪放免となったエジプト系オーストラリア人のマム
ドゥー・ハビブや、今もグアンタナモで拘留され、始まる前から有罪が決まっている
軍事裁判にかけられようとしているデイヴィッド・ヒックスの話を考慮すると、この
ムサウィが彼らと、また独房に入れられて有罪を認め、終身刑を食らった冤罪のマー
ティン・ブライアントとオーバー・ラップしてくるのです。
新たな精神鑑定の予定はないのでしょうか?
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http://www.freeml.com/ctrl/html/MessageForm/chance-forum@freeml.com/22640
(以下はおまけです;Kotetu)
メッセージNo:22641
件 名 : Re: 土壇場でひっくり返ったムサウィの証言
差出人 : 萩原重夫
送信日時 : 2006/03/31 05:46
米国憲法の解釈について一言
米国憲法が、市民の武装権を認めているという
俗説は根強くはびこっていますが、
文言上も、また歴史的にも支持できない解釈です。
US Constitution
Amendment II
A well regulated Militia, being necessary to the security of a free State, the
right of the people to keep and bear Arms, shall not be infringed.
ここでの要点は、Militia(民兵)であって、これは現在の常備軍がなかった時代の
防衛制度です。さらに良く統制されていなければなりません。
次に権利はperson またはcitizenのものではなく、the peopleという集団に与えられた
もので、
現在のように個人がかってに銃を持てるということは制定者意思にはありませんでした。
また、個人の武装を認めることは、哲学的には抵抗権で根拠付けることも可能ですが、
全く非現実的です。それは、米国をはじめとした銃社会を見れば火を見るよりも明ら
かです。
米国民をはじめとする世界の人民は、ガンジーにこそ学ぶべきでしょう。
萩原重夫
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