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週刊日本新聞〜太田龍の時事寸評http://www.pavc.ne.jp/~ryu/cgi-bin/jiji.cgiより
平成十八年(二〇〇六年)三月三十日(木)
(第一千六百三十二回)
○当「時事寸評」前号(18.3.29)に於て、米国の「代表的政治評論家」、
ケビン・フィリップスの新著「アメリカ神権国家体制」(二〇〇六年三月)
について論評した。
○このひとの著作は、筆者の知る限り、二冊、邦訳されて居る。
○即ち、
(1)富と貧困の政治学(The Polties of rich and poor)草思社、一九九二年
(2)アメリカで「革命」が起きる(Arrogant Capiatal)日本経済新聞社、一九九五年
○米国ではこれらの著作は、米国内で、非常に大きな反響を惹き起した、とあるが、
○筆者は、これらの本の日本語版が、多少でも言うに足りるほどの影響を日本
人に与えたと言う印象を得て居ない。
○今になって、日本のマスコミは、小泉政権下で、日本に於て、貧富の差が著
しく激化しつつあること、
○そのことが、少々、報道する。
○しかし、この日本の貧富に二極化の現象は、ケビン・フィリップスが、前出二冊
の著作で詳述した通りのアメリカでの過程が、
○そっくりそのまま日本に制度化された、
○その結果であることは、自明である。
○その「制度化」、又は、「構造化」は、なんとなく、自然発生的に日本に
生じたわけではないだろう。
○ケビン・フィリップスは一九四〇年生れ。
○二十歳代で彼は、ニクソン共和党の中心的政治戦略家に成った、と言う。
○しかし、その後の、レーガン、ブッシュ共和党政権下の政治路線に対して批判
的となった、と言う。
○今日本で、ケビン・フィリップスの、四百六十二頁のこの新著が、そのまま全文
邦訳されて、それが日本でベストセラーと成る。
○などとはとても思えない。
○現代日本の「オピニオンリーダー」、政策決定権を行使する人々。
○彼らは、事実上半永久的に米国の絶対的世界支配体制は磐石であり、微動も
することはない、と信じ切って居る。
○ここでは冷静な討議、討論、議論がそもそも、成り立たない。
○この大前提そのものの是非を、
○しかし、今、日本民族は、
○俎上に、乗せなければならないのではないか。
(了)
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