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週刊日本新聞〜太田龍の時事寸評http://www.pavc.ne.jp/~ryu/cgi-bin/jiji.cgiより
平成十八年(二〇〇六年)三月二十九日(水)
(第一千六百三十一回)
○ケビン・フィリップス著
「アメリカ神権国家体制―過激派宗教、石油、そして負債の災害と政治」
American Theocracy:
The Peril And Politics of Radical Religion, Oil, And Borrowed Money
by Kevin Phillips
二〇〇六年三月
○この最新刊の本は、今、米国アマゾンで、売り上げ順位第一位、
だそうである。
○ケビン・フィリップスは、ニクソン共和党時代の「戦略家」だったと言う。
○ニクソン時代は、三十数年前のことである。
○当「時事寸評」子はあいにく、この人については何も知らないし、この人の
著作を読んだこともない。
○しかし、
今回の「アメリカ神権国家体制」については、読む必要が生じたようである。
○一言で表現すれば、この本は、
アメリカ世界帝国の急速な没落、を宣告するものだと言う。
○そしてそのような本が、発売直後から、アマゾン米国で売れ行き第一位、
○と言うことは、
今の米国の、とりわけ「知識層」の思潮を反映して居るのであろう。
○しかし、このことは、日本にとって、何を意味するのか。
○日本にとっては、
○米国は急速に没落する。
そして日本も米国と共に、否、米国よりもずっと早い速度で没落する。
○ことを意味するであろう。
○筆者は、二十年以上前、
○どこかの場所で、
○日本の国家支配層は、米国と一しょに心中すべく、断乎たる決意を
固めたようだ、
○と書いたことを記憶して居る。
○「心中」とは、
○一しょに死ぬことである。
○昭和二十年八月、日本は米軍と戦って一億玉砕することは止めにした。
○しかし今、日本の国家権力エリート階級は、米国と一しょに一億二千万人
心中するつもり、米国と一しょに死ぬ、つもりのようだ。
○従って、今、
日本の国家権力エリート階級、そしてこの権力者に命令されるがままに
右往左往する。
○柔順な羊の群れとしての一億二千万人日本人が、
○ケビン・フィリップスの今回のような本を、まじめに、
○読むことはあり得ない。
○マイケル・C・ルパートは、二〇〇六年三月二十七日付ニューズレターで、
○三月二十日、二十一日、きわめて重大な世界史的意味のある事件が生じた、
と述べて居る。
○それは、イランと米国の「協定」への方向である。
○つまり、米国はイランに対する武力戦争の企図を放棄した(せざるを得な
かった)、と言うのである。
○しかしこの問題は、ここでは省略する。
(了)
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アマゾンへのリンク
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/067003486X/asyuracom-22
レビュー
From Publishers Weekly
The title of political analyst Phillips's latest book may overstate his case (in the text, he prefers the term "theocratic direction"), but his analysis likely will strike chords among those troubled by our current political moment. Phillips (American Dynasty) expounds upon historical parallels for each of his three subjects. In his section on "Oil and American Supremacy," for example, he points to Britain's post-WWI involvement in the Middle East as an analogy to Iraq, and in his section on radicalized religion, he warns of "the pitfalls of imperial Christian overreach from Rome to Britain." The five major measures of U.S. debt―from national to household―keep setting records, he observes in his section on "Borrowed Prosperity," and the real estate boom spurred by the Federal Reserve, he argues, cannot continue. Phillips identifies the escalating clout of the financial services industry and suggests that Americans should emulate policies in Asia that encourage savings and in Europe that encourage manufacturing. The lesson of the past, he warns, is that intractable national issues "generate weak and compromising politicians or zealous bumblers." A critic of the Bush family, Phillips sees little hope in Hillary Clinton. Expect him to make some provocative appearances on chat shows. (Mar.)
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