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(回答先: タメ口、暴言の接客もなんのその! ツンデレカフェ登場!? 投稿者 white 日時 2006 年 3 月 22 日 11:47:20)
□新たな萌え属性『ツンデレ』/森永卓郎
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/morinaga.cfm?i=20060113c5000c5&p=1
第28回「新たな萌え属性『ツンデレ』」(2006/01/17)
昨年2005年10月27日に本田透氏が行っているトークイベント(しろはたイベントVol.7)の 「ツンデレ電波祭り」にゲスト出演した。出演者は、本田透氏と萌え系トークユニット・アニメ会の5人、そして私だった。彼らと萌えについて熱く語るというのが趣旨だった。
トークイベントの場所は、新宿歌舞伎町ロフト・プラスワンだ。ロフト・プラスワンは日替わりでいろいろな人がトークイベントを行っている居酒屋で、200席ほどあるだろうか。 会場は満席で、異様な熱気に包まれていた。参加者のほとんどが男性、しかも彼らの大部分はおそらく「喪男」だ。ネットの世界では、モテない男を「喪男」と呼ぶ。しかも単に女性にモテないアキバ系という意味を持つだけではない。彼らは、人間の女性との交際をキッパリとあきらめ、萌えに走ることにむしろ誇りを持っているのだ。
「本当はモテ男」の懸念払拭するオーラ
その喪男たちのカリスマとなったのが、本田透氏だ。だから、彼の萌えトークに会場から必ず賛意を含んだ爆笑の渦が起こる。『電波男』、『電波大戦』、『萌える男』など、本田透氏が書いた本は、喪男たちの真実に鋭く迫っている。本田氏の著作に迫力があるのは、自らの喪男としての体験が下敷きにあるからだ。
このイベントで私は初めて本田透氏に会ったのだが、それまで私の頭のなかには、重大な疑惑が存在していた。その疑惑とは「本田氏は本当はモテ男なのではないか」というものだ。
『電波男』のプロフィール写真では、本田氏はサングラスにマスクをして素顔を隠しているが、この本の出版の前には、本田氏は雑誌『SPA!』などに素顔で登場していた。その素顔は精悍で、とても喪男とは思えなかったのだ。ところが、ご本人に直接お会いして、私の疑惑は根拠のないものであることが、すぐに明らかになった。本田氏からは、強い喪男オーラが出ていたのだ。
ただ、本田氏は「モテの恐怖」と戦っているという。これまでは、モテないからこそ、数々の著作を書いてくることができた。ところが、本が売れ、有名になってしまった結果、女性にモテるようになることが心配だというのだ。女性にモテてしまうと、これまでの創造性が失われてしまうのではないかという懸念を本田氏は抱いていたのだ。ただ、その心配はどうやら取り越し苦労だったようだ。本田氏の喪男オーラは、彼のステータスを吹き飛ばすくらい強かったからだ。
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/morinaga.cfm?i=20060113c5000c5&p=2
さて、このイベントのタイトルにもなっている「ツンデレ」という言葉の意味を、恥ずかしながら、私はこのイベントに参加するまでよく知らなかった。しかし、私はこのツンデレこそが、今年の萌え業界のトレンドになっていく気がしてならない。ツンデレというのは、普段はツンツンしているのだけれど、ひとたび心を許してくれると、その後デレデレになる女性のことだ。
「安楽」と「快楽」に生まれるビジネスチャンス
これは常に服従をしてくれる「メイド」よりもはるかに魅力的だ。それは心理学の立場からも明らかなのだ。
人間には二つの欲求がある。安楽と快楽だ。安楽は、快適な刺激のレベルからもたらされる。例えば冷暖房のきいた部屋で、普通にビールを飲む状態と言える。何一つ不快なものがない状態が安楽なのだ。メイドさんのサービスは安楽そのものだ。
ただ、安楽は人を幸せにするのだが、人を虜(とりこ)にすることはない。人を虜にするのは、快楽の方だ。
安楽が適切な刺激のレベルだとすると、快楽は刺激のレベルの変化だ。炎天下で喉がカラカラになったところで、冷房の効いた部屋に入ってキンキンに冷えたビールを飲む。これが快楽だ。不快から快適への刺激レベルの変化が人の心を捕らえて離さないのだ。
普段ツンツンしているという不快から、デレデレという快適に変化する。もちろん、喪男にとっては、ありえない話なのだが、ありえないからこそ、それに憧れるのだ。
本田透氏らが執筆し、ゲーム・アニメのツンデレキャラクターを紹介する『「ツンデレ」大全』という本は、発売と同時に初版を売り切った。それだけ、世の中でツンデレへのニーズが高まっている証拠だ。
しかし、ツンデレにはまだビジネス化されていない分野がたくさんある。ツンデレ喫茶、ツンデレバー、ツンデレ美容、ツンデレ足つぼ、などなど。メイドが確立したビジネス分野のほぼ全てが、ツンデレでも実現可能なのだ。今年はそうしたビジネスが現れてくることになるのではないだろうか。
ただ、最後に一つだけ書き加えておこう。それは、ツンデレのほかに、すでに「デレツン」という新しい萌えの波も起こっているということだ。最初は優しかったのに、突然冷たくなる。それも、快楽の一つだ。そして、ツンデレよりも、デレツンの方が、案外リアリティが高いのかもしれない。
※アニメ会(以下ホームページに掲載されたプロフィールより)
フリーの芸人・国井咲也と、大川興業所属の漫才コンビ 『ペイパービュウ』の三平×2が1999年に結成したトークユニット、それが「アニメ会」である。
アニメなどの二次元媒体と力強い笑いとの融合を旗印にしたライブは「カミングアウト・トークライブ」と銘打たれ、現在までに大小あわせ30回以上のライブを開催。精力的な展開をしている。
自身のファン意識、いわゆるアニメおたくの妄想話を”萌え話”(アニメ会造語)という話芸に見事に昇華。秋葉原系の芸人として業界でも徐々に注目されつつある。
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