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□風ふけど風車回らず、開発の早大を提訴へ [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060317-00000514-yom-soci
風ふけど風車回らず、開発の早大を提訴へ
茨城県つくば市が市立小中学校に設置した小型風力発電機が風を受けても十分発電できないことが分かり、市は17日、発電機の開発や導入にかかわった早稲田大を相手取り、来月にも3億円の損害賠償訴訟を起こす方針を決めた。
市によると、風力発電機は半円に近い羽根と円筒の2つの風車で風を受け、発電する。早大と日本工業大(埼玉県宮代町)が共同開発した。風速2メートルで発電を始める仕様になっていた。早大に発電と売電の実現性の調査を依頼し、「十分発電は可能」との報告を受けた。
市は2004年度に23基設置したが、市民から「風が吹いても風車が回っていない」と指摘を受け、発電機が正常に稼働するよう早大に対策を求めてきた。だが、早大側から「計画で想定していた発電機は、実際に設置した直径約5メートルの機種の3倍近い直径15メートルの風車だった」と説明されるなどで不信感を強め、提訴に踏み切った。3億円は23基の設置費用と遅延損害金。
市は「発電量は想定の4分の1以下。最初から15メートルの風車のデータだと言ってくれれば、こんなことにはならなかった」と主張。早大は「計画で想定した風車と実際の風車で大きさが違うのは市も知っていたはず」と反論。「問題の解決に向け、誠意を持って話し合いをしたいと市側に申し入れていただけに、残念」とコメントしている。
市は売電収入を原資に地域通貨を発行し、省エネなどに協力する市民に配布しようと考え、国の助成も受けながら、04年度から3年間で75基を学校に設置する基本計画を立てていた。
(読売新聞) - 3月17日23時3分更新
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