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□時計、コーヒー、石けん、万年筆の共通点は? イスラム教徒の発明品 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1782851/detail
時計、コーヒー、石けん、万年筆の共通点は? イスラム教徒の発明品
【アルジャジーラ特約15日】時計、カメラ、コーヒー、石けん、万年筆、風車、カーペットなど現代社会で親しまれ、利用されている品々の共通点は何か。「いずれもイスラム教徒による発明品」と答えられた者は、相当の物知りであり、イスラム教徒、その文化・文明への正しい認識を有している証拠だ。
こうしたイスラム教徒による世界文化・文明の発展への貢献を示す展覧会が今、英国中西部のマンチェスター科学産業博物館で「1001の発明品:イスラム遺産が世界に果たした貢献」と題し、今年6月までの予定で開かれている。
同展覧会を企画したのは、英国にある「科学・技術・文明財団」(FSTC)で、総裁のサリム・ハッサニ教授は「イスラム教徒の科学者たちが世界文明の発展にいかに貢献してきたかを知る者は少ない。しかし、これらの科学者たちのお陰で、われわれは今、コーヒーを楽しみ、石けんで清潔さを保ち、そして時計で時を知ることができている。こうしたイスラム教徒たちの世界への貢献を是非知ってもらいたい」と、展覧会開催の意義を強調している。
ヨーロッパ社会では5−10世紀を「暗黒の時代」と呼び、この間、発明・発見など知的貢献が停滞したとされる。
これに対しイスラム教徒の学者たちは「暗黒の時代」の最中にも、南欧、アフリカ、中東、ペルシャ、そして中央アジアの各地で、後世に残る素晴らしい発明などを次々に生み出していたという。
発明品のうち現代社会でも楽しまれているひとつが「コーヒー」だ。コーヒー豆はアフリカ・エチオピアからアラビア半島南端のイエメンに伝えられ、イスラム教の一宗派であるスーフィ教の信者たちが夜間を通して特別の祈りをささげる際、眠気覚ましに飲んだのが始まりだ。
15世紀に入りコーヒーはサウジアラビアの聖地メッカに、さらにトルコを経て、1645年にイタリアのベネチアにもたらされた。
展覧会では10世紀のイスラム数学者、イブン・ハイサムが発明した「ピンホール・カメラ」(欄図の変わりに暗箱に小穴をあけ写す箱型カメラ)についても紹介されている。
このほか、清潔好きのエジプト人のイスラム教徒が発明した石けん、10世紀のイスラム教徒の外科医ザフラウィが開発し、今でも使われている手術用器具、13世紀の医者ナフィスが示した人体の血液循環説なども紹介している。血液循環説は、17世紀の医師・解剖学者であるウィリアム・ハーベーの発見よりも300年も早かった。
さらに、麻薬とアルコールを使った麻酔剤、目の水晶体から混濁部を吸い出す中空の針、を発明したのもイスラム科学者で、また、オランダで有名な風車にしても634年にペルシャの首長がトウモロコシをひき、かんがい用水をくみ上げたのに使ったのが起源だった。
FSTCのモハメド・ゴマティ理事は「イスラム教が世界の文化・文明の発展に寄与してきた事実を世界に知ってもらうため、この展覧会の準備を6年前に開始した。この展覧会を通じ、イスラム教への負のイメージが払しょくされ、イスラム教が世界にどれだけ貢献してきたかの積極面が、特に英国の若いイスラム教徒たちに理解されればうれしい」と期待している。
最後にゴマティ理事は「西側社会は今でも、アラブのイスラム世界を無視している。英国で使われている教科書は、イスラム教徒たちがこれまでの歴史で世界に貢献してきた事実をほとんど載せていない。こうした不平等な扱いを正すのがこの展覧会を開催した狙いだ」と強調している。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年03月17日16時37分
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