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□30代の暴走を止めろ! [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1764616/detail
30代の暴走を止めろ!
30代の暴走が世間を騒がせている。
堀江貴文前社長をはじめ“塀の中”に入ったライブドア幹部たち、偽メール事件で民主党を存亡の危機にさらしている永田寿康議員、企業が日刊紙に掲載する法定公告を悪用して株のインサイダー取引で数千万円を儲けていた日本経済新聞の社員――みんな30代だ。
あなたの部下や後輩にもいつ暴走するか分からない社員、いやすでに暴走してしまっている社員がいるかもしれない。彼らを一体どう扱えばいいのか。2人の専門家に聞いた。
まず知りたいのは、彼らがどんなメンタリティーの持ち主かだ。
企業の社員研修も手がけ、「パワーセールス心理学」(PHP研究所)などの著書もある心理学博士の鈴木丈織氏がこう言う。
「彼らは物心がつくころにバブル経済の絶頂と崩壊を目の当たりにし、父親たちが“負け組”に転落するのを見て育った影響が大きい。オレは父親のようになりたくないという自己防衛の意識が強い。弱い自分を見せないために虚勢を張り、実力以上の評価や功名、金銭などを欲しがる。地道な努力ができず、手っ取り早く地位や金を手に入れるために何でもやる。善悪の基準が“勝ちは善、負けは悪”だから、勝つためならルール違反や拙速も辞さない。そして、しょせん砂上の楼閣にすぎない“勝ち組”であり続けるために暴走してしまうのです」
成果主義の導入で、組織内個人主義が蔓延していることも問題がある。「仕事ができる人の『人間関係』戦略」の著書もある東京ガス西山経営研究所長の西山昭彦氏がこう言う。
「“一芸十年”という言葉があるように、10年たてば一人前とみなされ、30代になるとある程度の権限委譲が行われる。かつてはそれでも上司や先輩が日常の業務をチェックしていたが、今は自分たちもプレーイングマネジャーとして忙しいので、任せっきりになってチェックが入らない。そのために暴走を許してしまうのです」
では、どんな30代が暴走しやすいのか。
「特に東大出のエリートのように、子供のころからチヤホヤされて育ち、失敗や挫折、怒鳴られたりした経験がない30代社員が危ない。一度でも痛い目に遭った経験があれば、二度とそんな目に遭いたくないので、暴走にセルフチェックが入るものです」(西山氏)
暴走しているかどうかを見抜き、それを止める方法は?
「自分の仕事をすべてひとりでやろうとし、他人に手伝ってもらうことをしないため、コツコツと残業する。また、営業職なら数字合わせに走る。報告書で売り上げは上がっているのに売掛金が一向に減らないなどの現象となって表れます。怪しいと思ったら、取引先に同行するなどして確かめることです」(鈴木氏)
「30代社員を見るポイントは(1)企画力(2)人間力(3)専門性の3つ。このどれかが異常に突出していたり欠如していたりしないかについて、上司や先輩3〜4人で話し合えばチェックできます。暴走に気づいたら、的確なデータや理由を挙げて“このまま突っ走ると評価が下がり、君が損をするだけだぞ”と説得する。彼らは評価を気にするから、これは効きます」(西山氏)
間違っても「バカ野郎!」なんて怒鳴ったりしないこと。叱られ慣れていない彼らは全人格を否定されたと思い込み、逆恨みしたり落ち込んだりするのがオチだ。
【2006年3月7日掲載】
2006年03月10日10時00分
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