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(回答先: タイでクーデター 主導した軍司令官は解任(CNN) 投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 9 月 20 日 12:56:33)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200609210003.html
タイクーデター、国王が承認 選挙は1年以内
2006.09.21
Web posted at: 17:33 JST
- CNN/AP/REUTERS
バンコク──タイのプミポン国王は20日、19日夜に無血クーデターを主導したイスラム教徒のソンティ陸軍司令官と面会した。国王はその後テレビで声明を発表し、今回のクーデターとソンティ司令官を承認したことを明らかにした。
首相代行となったソンティ司令官は、早期の文民政権復帰を約束し、1年以内に選挙を実施する意向を示した。また、クーデターを実行した軍や警察の幹部から成る「民主改革評議会」が、今のところタイ社会から全面的に支持されており、抵抗に遭っていないと述べた。
国連総会出席のためニューヨークに滞在中だったタクシン首相は、予定されていた演説を中止し、20日ロンドンに移動。英外務省は首相の入国が私的な訪問だと説明した。タクシン氏はロンドンで同行記者に対し、クーデターを全く予期していなかったと述べ、「わたしは首相としてタイを出国したが、今は失業者だ。家族とはまだ連絡を取っている。わたしはクーデターの実行者と何も問題はない」と語った。
タクシン氏が住宅物件を所有しているロンドンでの滞在を希望するか、訴追の可能性があるタイに帰国するかは不明。ソンティ司令官は、タクシン氏がタイに帰国しても問題はないとの姿勢を示す一方、同氏の首相職復帰はないと言明した。
ソンティ司令官と同様にイスラム教徒で、逃亡生活を送っている反政府勢力幹部ルクマン・B・リマ氏は21日、AP通信に電子メールでクーデター歓迎を表明した。ルクマン氏はソンティ司令官について、イスラム教徒が優勢のタイ南部が抱える真の問題を理解している唯一の人物だとしている。
タイの首都バンコク市内では20日午後、陸軍本部前に約500人の市民が集まり、「タクシンは出て行け」とシュプレヒコールを叫びながら軍への支持を表明。その一方、市内2カ所でタクシン派と反タクシン派の対立があり、衝突回避のため兵士が介入した。王宮や王宮前広場、陸軍本部、首相執務室がある政府庁舎前は、国王への敬愛を示す黄色いリボンを砲身に巻いた20台近い戦車で封鎖された。民主改革評議会は、タクシン氏の支持基盤である労働者や農民に冷静な対応を呼びかけ、無許可で5人以上の集会を開いた場合は戒厳令に基き6カ月の実刑が科せられると警告した。
英字紙ネーションによると、チッチャイ副首相やルアンロート国軍最高司令官など、タクシン氏に近い政府高官など数人が逮捕された。スダラット農業共同組合相は、家族とともにパリに渡航したとされる。
近く任命される予定の暫定首相には、タイ中央銀行のプリヤトーン総裁が有力視されているが、プリヤトーン総裁は「まだ打診されておらず、自分が候補になっているかも知らない」とコメントした。総裁は、外国為替市場で通貨バーツがクーデター直後に売られたものの、中銀の介入なく一夜で相場が回復したと指摘し、クーデターがタイに対する海外の信頼感に大きな影響を及ぼす可能性は低いとの認識を示した。
タクシン氏の渡航に同行しているタイ人実業家はニューヨークで、同氏がまだ権力をあきらめていないと発言。ただ、スラポン政府報道官は、「起きてしまったことは受け入れなければならない。われわれが早期に帰国することはないだろう」と悲観的な見方を示した。