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(回答先: タイでクーデター 主導した軍司令官は解任(CNN) 投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 9 月 20 日 12:56:33)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060920i107.htm?from=main1
タイのタクシン政権崩壊、金権に強い批判
【バンコク=川辺徹】タクシン首相(57)の進退を巡り、政治危機が続いていたタイで19日に起きたクーデターで、陸軍スポークスマンは同日夜、地元テレビ局を通じ、軍と警察で構成する「民主改革評議会」が全権を掌握したと発表した。
同評議会は全土に戒厳令を布告。現行憲法廃止とともに、上下両院、内閣、憲法裁判所の停止も宣言した。2001年に発足したタクシン政権に対しては今年に入り、一族の株取引に絡む疑惑や強権的手法への批判が高まっていたが、軍の離反を引き起こし、崩壊に追い込まれた。軍によるクーデターは1991年以来、15年ぶり。
国連総会出席のため米ニューヨークに滞在中のタクシン首相は19日夜、首都バンコクに非常事態宣言を発令するとともにクーデターを主導したソンティ陸軍司令官解任も発表したが、評議会側は首相の非常事態宣言を無効とした。タイの英字紙ネーション(電子版)は、消息筋の話として首相はロンドンに向かう可能性があると伝えた。
評議会を指揮するソンティ陸軍司令官らは全権掌握を宣言後、バンコクの王宮を訪れプミポン国王と会見。同司令官は20日午前9時(日本時間同11時)過ぎ、テレビ演説し、クーデターを起こした理由について、「タクシン首相の前例のない汚職体質」や「繰り返し国王を侮辱した」ことなどに言及、政治混乱を収拾するため、軍が権力を掌握する必要があったと説明した。ただ、「軍による統治は一時的なもの」と述べ、早期に民政移管する方針を明らかにした。
ネーションによると、民主改革評議会は首相側近のチャチャイ副首相を拘束。与党・タイ愛国党のスダラット農相は家族とともにパリに逃亡。バンコク・ポスト紙によると、首相の妻と長男は、ネウィン首相府相を伴って19日夜、シンガポールへ向けて出発した。
陸軍は19日夜、首相府や国連ビル、国会議事堂が集中するバンコク中心部の官庁街を押さえ数百人の兵士を配備した。現在のところ治安は維持されている。
陸軍がクーデターに踏み切った背景には、タクシン政権の金権体質や首相の強権手法への反発がある。
今年1月には、一族が支配する通信会社による733億バーツ(約2300億円)の不正株取引疑惑が明らかになるなど批判が高まり、首相に辞任を求める大規模デモがバンコクで頻繁に行われるようになった。
また、11月にやり直し総選挙が行われた場合、首相陣営が地方票を集め勝利する公算が大きく、「憲法を超越した権力を持った人物が立憲政治に混乱を起こしている」と、君主制批判とも取れる発言を繰り返している首相を放置できないとする意見が広がっていた。
(2006年9月20日14時5分 読売新聞)