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「中国の科学研究成果の90%に実際の価値なし」
全国政治協商会議(全国政協)が5日に開催した、「国家中長期科学技術発展計画綱要」の実施に関する会議で、陳佳ジ常務委員(中国科学院院士)は「もとも と1人の人間にとっては、一生に1つか2つの傑出した業績を上げることさえ容易ではない。科学技術革新の重点はその質にあり、論文の本数をむやみに多く書 こうとすることではない」と述べた。新華社が報じた。
中国はSCI(科学引用索引)の収録論文件数は世界5位だが、1994年から2004年の10年間の各論文の平均被引用率は120 位以下だ。陳常務委員は「数量を張り合うやり方は、重要な科学技術目標の追求軽視につながり、浮ついた学風をもたらすことになりやすい」と指摘する。
張涛常務委員は「科学研究活動が経済と社会の実際や、プロジェクト立案・評価とかけ離れているために、大量の『科学技術バブル』が 発生し、中国の国際的な科学技術の総合的競争力を劣勢に追いやっている」と強調する。張委員によると、国が統計として発表する年間数万本の科学技術「成 果」の90%以上は、実際の応用につながる価値がなく、大量の「科学技術バブル」を形成しているという。
ハイレベル知識人が集まる九三学社の馮培恩・中央副主席はこう指摘する。「中国の多くの科学研究機関と大学は、人材評価の時に研究 成果の数だけを重視し、その質や科学的意義に注目しない。このため研究者は目先の利益を求めるのにあくせくし、研究成果が応用されることもない。研究上不 適切な、さまざまな問題行動すら引き起こしている」。(編集NA)
「人民網日本語版」2006年9月7日
http://www.people.ne.jp/2006/09/07/jp20060907_62833.html