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(回答先: 上海汚職疑惑 党中央規律検査委、100人超派遣 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 8 月 29 日 07:27:03)
【国際面】2006年08月30日(水曜日)付
胡政権、反汚職 中国、地方幹部ら処分次々 大衆の怒りを意識
【北京=坂尻信義】中国の胡錦涛(フーチンタオ)指導部が全国に広がる国、地方、軍などの高官の腐敗に大なたを振るっている。27日に直轄市の天津市で検察トップを更迭。北京や上海、軍部の幹部らにも「腐敗」や「堕落」を理由に免職や自己批判を迫った。来秋の党大会を見据えた権力闘争の側面が指摘されているほか、大衆の怒りが自分たちに向けられることへの危機感も指導部を摘発に駆り立てている。
「重大な規律違反の嫌疑で調査中の李宝金は辞職を申し出た」
新華社通信は27日、天津市人民検察院の李宝金検察長の「辞職」を短く報じた。事実上の解職処分といえる。
地元の党関係者らによると、警察官からのたたき上げの李氏は、市公安局党委書記を経て98年に検察長に就いた。公安・検察部門を統括し、職員の福利厚生、特に住宅問題の改善などで剛腕を振るった。
しかし、部下に特別賞与をふるまうといった行動に、「このカネは一体どこから来るのかという疑問の声もあった」と中国誌・中国新聞週刊は伝えている。
李氏は職員の福利厚生、住宅問題などを通じて不動産業者と結託、公用地の再開発をめぐる不正を見逃し、わいろを受け取るなどして利権を吸い上げた疑いがもたれている。李氏と近い業者が開発したマンションでは、立ち退きを迫られた住民が「私たちを立ち退かせたこの開発のどこに道理があるのか」と書いた横断幕を外壁に掲げた。
●権力争いの側面、指摘も 乱開発巡る衝突に危機感
党指導部は6月、北京五輪の施設建設などを担当していた北京市の劉志華副市長、中国海軍の王守業・副司令官らを相次いで「職権を利用した収賄」や「道徳的な堕落」を理由に処分。8月半ばには、中央の指示を無視して発電所を建設していた内モンゴル自治区の楊晶主席らに自己批判書の提出を命じた。
さらに先週、上海市の社会保障基金をめぐる汚職疑惑で陳良宇・市党委書記の側近を聴取していることも公表。上海は江沢民(チアンツォーミン)前国家主席のおひざ元。陳氏は江氏の系列といわれた黄菊・党政治局常務委員に近い。このため、聴取はいまも影響力を保持する「江沢民派」の一掃が狙いとの見方もある。
ただ、権力闘争だけが指導部を「反腐敗闘争」に突き動かしているわけではない。
最近目立つのは、土地の乱開発に絡む摘発だ。業者と結託した幹部の職権乱用で土地を奪われた農民と警察の衝突が頻発。大衆の怒りが指導部に向けられることへの危機感は強く、7月には乱開発に目を光らせる国家土地総督察弁公室も設置した。
指導部は今年、「八栄八恥」と題する運動に力を入れている。「規律を順守し、法を守る」など八つの行動に努め、「ぜいたくざんまいで、みだらである」など八つの「恥」は犯さないという内容で、当然のことを改めて幹部に徹底せざるを得ないほど腐敗が横行していることの裏返しといえる。
◇ ◇
◆過去3カ月に汚職などで処分された主な高官
【6月】(肩書/処分/理由)
北京市副市長/免職/生活の腐敗と堕落
海軍副司令官/解任/収賄容疑
安徽省副省長/停職/金銭問題と生活の腐敗
【8月】
福建省宣伝部長/免職/違法行為と規律違反
上海市労働社会保障局長/解任/収賄容疑
内モンゴル自治区主席/自己批判/違法建設
天津市検察長/辞職/規律違反
(新華社、香港の中国系紙から)
http://www.asahi.com/paper/international.html