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□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━ 2006.08.24 通巻239号 ━━━
アムネスティ・アップデート http://www.amnesty.or.jp
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(以下抜粋)
□■□ 韓国:移住労働者の搾取と虐待 ━━━━━━━━━━━━━━━━
欧米先進諸国のみならず、この日本でもさまざまな意味で深刻に、そして大き
く取り上げられている外国人労働者をめぐる諸問題ですが、お隣の韓国もまた
例外ではなく、同様の問題が発生しているようです。特に過酷な労働条件と不
十分な防災体制・補償体制は深刻と言えます。
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韓国:移住労働者の搾取と虐待
AI Index: ASA 25/009/2006
2006年8月17日
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アムネスティ・インターナショナルの報告によると、韓国内で、何万人もの移
住労働者が、差別や搾取、ひどい労働状況に直面している。雇用主が給料を支
払わないので違法に働かざるを得ず、また現在の法律が合法的に仕事を替える
のを難しくしているため、多くが借金の悪循環に陥っている。
「韓国政府は、後を絶たない賃金未払い、転職への障害、また危険な労働状況
などの問題に取り組み、最終的には、移住労働者の権利が尊重されるよう保証
するべきだ」とラジーブ・ナラヤン、アムネスティ・インターナショナル東ア
ジア調査員は語った。
政府報告によると、2005年時点で約35万人の移住労働者が韓国で働いていた
と考えられ、韓国人労働者より低賃金で極端な長時間労働に従事している。彼
らは、職場において身体的または言葉による虐待を経験し、しばしば危険な
状況下で労働に従事している。
ネパール人男性「BS」は、プラスティック製造会社で働いていた。
「左手の手袋がはり付いてプラスティック製造機に巻き込まれました。手を
引き出すことが出来ませんでした。骨が機械ですり潰される音が聞こえたそう
です。機械が取り外された時、腕には肉も骨もありませんでした・・・」
会社は、まず事故を隠し、5ヵ月後、BSの医療費の支払いを中止した。BSは今
でも腕にひどい痛みがあり、働くことができない。
多くの外国人労働者は祖国で斡旋業者に多額の金を支払っていて、その返済を
しなくてはならない。給料は約束より少なく、雇用主が期日に支払ってくれな
い場合がある。結果として借金ができ、多くの人が定期的に給料を支払ってく
れる雇用主を求めて、正規の書類なしで新しい雇用主の下で働くことになる。
正規の書類を持たない労働者は、いつ警察に逮捕されるかわからない。国外退
去に先立ち、彼らはしばしば過密状態で悪臭を放つ房に入れられ、虐待や殴打
を受ける危険にさらされる。
「韓国経済は外国人労働者から多くの利益を享受している。その一方で、彼ら
は多くの場合において搾取、虐待され、ひどい扱いを受けている」とナラヤン
調査員は語った。
韓国についてのアムネスティ報告書「移住労働者も人間である」は、
http://web.amnesty.org/library/index/engasa250072006
でご覧になれます。