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(回答先: Re: 単なる欠席裁判だから、どんな判決も無効。 投稿者 Sirent Tears 日時 2006 年 8 月 25 日 01:06:19)
中国は知らなかったか?
掲示板などでは、あたかも、中国国民党政府が一九三八年当時には「南京虐殺」の認識を持っていなかった、と言わんばかりの書き込みをよく目にします。ここでは、蒋介石、及び蒋介石夫人の宋美齢などが、当時どのように「事件」を認識していたか、を確認しておきましょう。
(略)
『日本国民に告ぐ』より
(1938年7月7日 蒋介石)
*全文はこちら(http://www.geocities.co.jp/WallStreet/8503/shoukaiseki.html)に掲載しました。
二 暴を以て徳に報ゆる日本軍閥
(略)
而してそのうち最も重大な損失は道徳上の損失である。諸君は貴国の出征軍隊がすでに世界で最も野蛮にして最も破壊力を有する軍隊であることを知つてゐるであらうか。諸君は貴国が常に誇つてゐた「大和魂」と「武士道」はすでに地を払つて存せぬことを知つてゐるであらうか。
毒瓦斯、毒瓦斯弾は遠慮なく使用せられてゐる。阿片、モルヒネの類は公然と販売せられてをり、一切の国際公約と人類の正義は総て貴国の侵華軍隊によつて全く破壊せられてゐるのである。
また日本軍が占領したどの地区においても掠奪、暴行火附けを行つた余勢で、わが方の遠くに避難出来なかつた無辜の人民および負傷兵士に対しても大規模な屠殺が行はれた。また数千人を広場に縛してこれに機銃掃射を加へ、あるひは数十人を一室に集めて油を注ぎ火炙りに処し、甚しきに至つては殺人の多少を以て競争し、互ひに冗談の種としてゐる。また四方の土匪と結託し、ごろつきを集め、欺瞞宣伝を散布し、傀儡組織を製造するなどおよそわが社会秩序とわが固有文化を破壊するためにはあらゆる手段も選ばなかつたのである。
わが後方の無防備の城市もまた盲爆を受け、これによつて死傷した人民、損失した産業の数は数へあげる方法がない。どの空襲もまるで気違ひのやうに専ら民衆と文化、教育、慈善などの諸施設を目標とし盲爆の乱暴をほしいままにしたのである。
すなわち最近広州では中山大学の瓦は四散し数千の市民は首と胴がばらばらとなり世界各国の屡々たる非難を引起したにかかはらず、その兇暴さは少しも改まらなかつた。
諸君はわが中国空軍がかつて貴国の各大城市に向ひ巡礼のため飛んだことを知るべきである。諸君に贈呈したのは親摯なる同情にして無情の爆弾ではなかつた。いやしくも中国が貴国が最近広州に加へた爆弾の数量をもつて諸君に返還し東京大阪あるひは神戸の諸城市及び諸大学に投擲したらその結果はどうであらうか。
中正は正に諸君に告ぐ。このやうな公約に違背し人道を廃絶せんとする行為はわが中国にとつて不可能なるのみならず、実に忍び難きことを。
三 狂暴な日本兵
更に中正は実に云ふに忍びないが、また云はざるを得ないことがある。それはわが婦女同胞に対する暴行である。
十歳前後の幼女より五六十歳の老婦に至るまでその毒手に遭ひ、甚しきは全家族難を免れぬものさへあつた。あるひは数人によつて代り代りに汚辱され辱めを受けた後即座に殺害されたものもある。あるひは母、娘、姑、嫂ら数十人の婦女を裸身で一室に集合せしめ、まづ姦淫を加へた後惨殺し、胸を割り、腹を抉つてもなほ満足せざる非人道の暴行を施してゐる。
貴国は昔より礼教を尊重し、武徳を崇拝し、世界より賞賛を受けてゐた。しかるに今日貴国の軍人の行為上に表現せられたものは単に礼教が地を掃ひ、武徳蕩然と流れるのみかただちに人倫を絶滅し、天理に違逆せんと欲してゐる。かくの如き軍隊はただに日本の恥辱のみならず、また人類に汚点を止むるのみである。
(以下略)
(蒋介石『暴を以て暴に報ゆる勿れ』P13〜P15)
*「ゆう」注 この文章は、開戦一周年に際して発表した3つの文章、『全国の軍隊と国民に告げる書』『世界の友邦に告げる書』『日本国民に告げる書』(題名の訳は井上久士氏「戦争当時中国でも問題にされていた」(『南京大虐殺否定論13のウソ』所収)によります)のうちの一つです。
このうち『世界の友邦に告げる書』の記述をもって、「蒋介石は「南京大虐殺」には一言も触れずに「広東の虐殺」のみを問題にした。従って蒋介石はこの時点で「南京大虐殺を知らなかった」という論を唱える方もいるようですが、同時に発表された上の文を読むと、これがいかにとんでもない論であるかがはっきりします。
ご覧の通り、蒋介石は、「無辜の人民および負傷兵士」に対する「大規模な屠殺」を問題にしています。直後に明らかに「百人斬り」と見られる事件に言及していることからも、これはある程度「南京」を意識したものと見るのが自然でしょう。
さらにその後、話題を「空襲」に転じて、「最近」の例として「広州」への爆撃に触れています。ここでは文脈から見て「広州」を持ち出すのが自然であり、逆に「南京」など出てこようがない部分であることがわかると思います。
(略)
http://www.geocities.jp/yu77799/chuugoku.html