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□親北反米の教科書で現代史学ぶ韓国の学生 [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2325707/detail?rd
親北反米の教科書で現代史学ぶ韓国の学生
13日午後、ソウル光化門の大型書店、教保文庫にある「韓国史」コーナー。よく売れる本は本棚ではなく、平積みにされているこの場所で、10人余りの若者たちが本を選んでいる。今や左派民族主義歴史書の古典となった『解放前後史の認識』をはじめ、『少年のための韓国近現代史』『写真と絵で見る韓国現代史』『韓国現代史散策』などの書物がすぐに目に入る。
このうち、最近出版された『青少年のための韓国近現代史』の帯には「独立運動家・李承晩(イ・スンマン)が親日派勢力と手を握った理由は?」というコピーがある。その下には「近現代史に対するさまざまな解釈と論点を知ってこそ、うまい論述ができる」と書かれている。しかし、入試前の若者を対象としたこの本には、大韓民国建国の正当性が見当たらない。大韓民国の樹立自体を「統一の挫折」と表現し、「親日派清算に失敗した理由は反共を政敵弾圧に利用した李承晩政権のせい」という記述につながる。
こんな本が若者層にストレートに影響を与えている。ある就職準備の集まりの場で、「大韓民国の建国過程について、どんな考えを持っているか」という質問に対し、大学生のクォン・ナヨンさん(24)は「あまり肯定的な歴史とは思えない」と答えた。そう答えることに何のためらいも感じていない。きっかけは10年前、中学校の時にさかのぼる。「生計維持のため」に全国教職員労働組合(全教組)活動をやめ、静かに教職に携わっていたある先生がいた。「その先生がわれわれ学生に薦めてくれた本の中に、小説『太白山脈』があったのです。中学生が読むには難しかったけれども、今でもいい思い出として残っています」
ソウル大の学生、キム・ミンジョンさん(24)も同じような考え方だ。「全教組出身だった高校の歴史の先生が、教科書にはない内容の授業をしていました。大学に進学してからは、何も知らない新入生の時に学科活動をしながら、学生運動をする先輩たちに近現代史の教育を受けました」。『もう一度書く韓国現代史』『青年のための韓国現代史』などを読み、「李承晩は民族主義者たちを排斥し、アメリカの力を借りた日和見主義者」と習った。2年生の時に聞いた学校の教養授業「近現代史の理解」「南北分断と韓国戦争(朝鮮戦争)」などでも同様に、「韓国政府の樹立過程には問題がある」と教わった。
キムさんの学科教材だった『もう一度書く韓国現代史』は、1980年代からすでに「(階級闘争)意識化用」として書かれた本だ。「このようにして大韓民国は民主の廃墟の上で、メッタ刺しにされた主権の死体の上で、そしてアメリカの私生児として汚辱の運命を抱いたまま、生まれることになった」「植民地隷属権力に独立という看板を掲げたもの」などという表現をためらいもなく使うこの本は、現在、数校の中学、高校で「推奨図書」リストに載っている。
事態の深刻さは「教養書」にとどまらない。金星出版社の高校韓国近現代史教科書は「韓国だけの政府が樹立されたのは統一民族国家樹立の失敗を意味する」(264ページ)、「民族精神にもとづく新しい国の出発は水の泡と化した」(266ページ)は、その内容の問題性が指摘されてから2年も経つというのに、今年も採用率が最も高い人気教科書だ。事実、この本を採用している高校は2年前の701校から今年は754校に増えた。
最近、間違った現代史観を正すため『青少年のための歴史直視』の著者の1人、カン・ギュヒョン明知大教授は、「反共教育一辺倒への反発と、1980年代に大学キャンパスに吹き荒れた修正主義、過度な民族主義が今の現実を生んだ」と分析する。また、こうした問題点を正そうと教科書フォーラムに参加しているキム・ヨンホ誠信女子大教授は「誰よりもまず保護者たちがこの問題の緊急性を悟らなければならない」と語った。
ユ・ソクチェ記者
朝鮮日報
2006年08月16日00時00分